【糖尿病検査】血中インシュリン濃度を測定してもらう目的で21日(水)、東広島市の病院を受診した。
受診カードを用いて受付機で、受診票と受診番号札を発券し、内分泌内科受付に行き、そのあと「中央処置室」に行き、ここでまた受信カードを出し、機械にかけると採血番号札と採尿用紙コップが出てくるようになっている。面倒だし、ややこしい。
病院は新築され立派になったが、日本社会はどこも同じ。立派な箱ものはつくっても、ソフト面がだめである。
検査待合室が通路の一部になっていて、その幅が狭い。そこを車椅子を押して通るから二度も靴を車輪に踏まれた。
前回は、採血がヘタで肘窩静脈を突き抜けて採血ができないので、前腕の直走する表在静脈でやり直してもらった。
今回は、初めから採血の容易な橈側皮静脈(直走する)を使うように指示したら、ゴムの駆血帯をきちきちに巻き付けて、そのまま4本も採血され、掌が虚血により赤紫に変色した。痛くてしびれるので、自分でゴムを外した。
いったいどういう教育をやっているのか、と思う。駆血帯は静脈だけを圧迫し、動脈圧はそのまま保持して、静脈を怒張させ、静脈注射や採血の針を入れやすくするためにあるので、きちきちに縛ると深部静脈のリターンまで押さえてしまうから、障害が出る。
原理原則のところで理解ができておらず、「マニュアル人間」になっているのだから、臨機応変が効かず「ヒヤリハット・ミス」や医療事故につながってしまう。この病院の「中央処置室」の待合室とその内部で、重大な事故が起こる確率は相当高い。
9:30に食事し10:20頃病院に着き、「食後1時間」の血糖値を測定してもらう予定だったが、「中央処置室」に6台ある採血ステーションが4台しか稼働しておらず、採血の番がくるまでに30分以上かかり、「食後1時間半」値になった。それから内分泌科外来に戻り、体重、血圧、脈拍の測定をして、生化学検査の結果が電子カルテに入力されるのを待つ。この時間が結構ながく、1時間以上かかる。
結果は、血糖値(食後90分) 160mg/dl、HbA1c 6.0% (旧基準5.6%), IRI(免疫反応性インシュリン) 18.9μU/ml(基準値5~15)、体重46.6Kg (前月45.4)だった。
クラス会で「難波にならって糖質制限食を始めたらHbA1cが5.6になった(旧基準)」というM君と意気投合し、毎夜おおいに飲んだのだが、γGTPは34U/L (8~61)と異常がなかった。
血糖値に関しては過去の90分値測定例は少ないが、
2010/03/11: 174
2010/08/11: 257
2010/12/01: 162
2011/05/11: 241
2012/01/11: 203
2012/11/21: 160
となっており、「過去最低」の値となった。朝食のメニューと量はここ1年間、固定している。
「75gm糖負荷試験」では60分後の血糖値が160mg/dl以下になるのを「正常」とするから、90分で160は少し高いが、Ⅱ型糖尿病患者としては「きわめてよい」方である。これはHbA1c値が6.0というのと、よく相関している。食後の血糖値上昇がなければ、HbA1cは5.0位におちるはずである。
私の「糖質制限食」の目的は、<糖質制限により食後のグルコース・ピークがなくなれば、膵臓ランゲルハンス島のベータ細胞にかかる負荷が減り、インシュリン産生細胞が休養でき、細胞の再生が起こり、インシュリン分泌能力が回復するはず>、という仮説を検証することにあった。
この仮説は今日の検査で証明されたようだ。基準値の上限15μU/mlに対して、血中に18.9と多量のインシュリンが存在していることは間違いない。ただ、それに見合って血糖値が低下していないので、インシュリンが上手く利用されていないことになる。
私が考えつくことのできる唯一の説明は、血中のグルコースを細胞内に取り込むには、細胞表面のグルコース受容体(グルット)が必要だが、それにインシュリン介助を要するのは、筋肉細胞と脂肪細胞にあるグルット4で、脳細胞や赤血球ではインシュリン非依存性のグルット1が作動している。
現在クレアチニン値は0.58mg/dl (基準値0.7~1.5)と異常に低い。腎機能が正常の場合、血清クレアチニン値は筋肉量(筋肉運動量)に比例する。私の腎機能は正常だから、筋肉量とその運動が不足し、クレアチニン産生が不足しているのは間違いない。
また体重は46.6Kgで、BMIを計算すると16.7となり、18.5未満は日本肥満学会基準で「やせ」、WHO基準で「低体重」となるから、体脂肪がほとんどない「やせすぎ」であることは間違いない。
筋肉と脂肪がないのだから、からだ全体のグルット4総数も少なく、せっかく分泌したインシュリンが有効に使用されていない、ということになろう。
どうやらⅡ型糖尿病の治療には、「糖質制限食」が重要だが、肉や魚、卵、チーズにも糖質が含まれており、食後の血中グルコース上昇は、程度の差こそあれどうしても起こる。インシュリン分泌能力が正常化した後は、グルット4の総数を増やすために筋肉の増量が必要だ。そのためには有酸素であり、無酸素であれ、筋力のトレーニングが必要となるわけである。「運動療法」の重要性も、これで納得。
今回は検査データがあまりに改善したので、主治医の方から「2ヶ月後にしましょう」と言ってくれた。便秘も改善したので、プルセニドを1日1錠に減らすことにした。というわけで次回受診は来年の1月になった。
受診カードを用いて受付機で、受診票と受診番号札を発券し、内分泌内科受付に行き、そのあと「中央処置室」に行き、ここでまた受信カードを出し、機械にかけると採血番号札と採尿用紙コップが出てくるようになっている。面倒だし、ややこしい。
病院は新築され立派になったが、日本社会はどこも同じ。立派な箱ものはつくっても、ソフト面がだめである。
検査待合室が通路の一部になっていて、その幅が狭い。そこを車椅子を押して通るから二度も靴を車輪に踏まれた。
前回は、採血がヘタで肘窩静脈を突き抜けて採血ができないので、前腕の直走する表在静脈でやり直してもらった。
今回は、初めから採血の容易な橈側皮静脈(直走する)を使うように指示したら、ゴムの駆血帯をきちきちに巻き付けて、そのまま4本も採血され、掌が虚血により赤紫に変色した。痛くてしびれるので、自分でゴムを外した。
いったいどういう教育をやっているのか、と思う。駆血帯は静脈だけを圧迫し、動脈圧はそのまま保持して、静脈を怒張させ、静脈注射や採血の針を入れやすくするためにあるので、きちきちに縛ると深部静脈のリターンまで押さえてしまうから、障害が出る。
原理原則のところで理解ができておらず、「マニュアル人間」になっているのだから、臨機応変が効かず「ヒヤリハット・ミス」や医療事故につながってしまう。この病院の「中央処置室」の待合室とその内部で、重大な事故が起こる確率は相当高い。
9:30に食事し10:20頃病院に着き、「食後1時間」の血糖値を測定してもらう予定だったが、「中央処置室」に6台ある採血ステーションが4台しか稼働しておらず、採血の番がくるまでに30分以上かかり、「食後1時間半」値になった。それから内分泌科外来に戻り、体重、血圧、脈拍の測定をして、生化学検査の結果が電子カルテに入力されるのを待つ。この時間が結構ながく、1時間以上かかる。
結果は、血糖値(食後90分) 160mg/dl、HbA1c 6.0% (旧基準5.6%), IRI(免疫反応性インシュリン) 18.9μU/ml(基準値5~15)、体重46.6Kg (前月45.4)だった。
クラス会で「難波にならって糖質制限食を始めたらHbA1cが5.6になった(旧基準)」というM君と意気投合し、毎夜おおいに飲んだのだが、γGTPは34U/L (8~61)と異常がなかった。
血糖値に関しては過去の90分値測定例は少ないが、
2010/03/11: 174
2010/08/11: 257
2010/12/01: 162
2011/05/11: 241
2012/01/11: 203
2012/11/21: 160
となっており、「過去最低」の値となった。朝食のメニューと量はここ1年間、固定している。
「75gm糖負荷試験」では60分後の血糖値が160mg/dl以下になるのを「正常」とするから、90分で160は少し高いが、Ⅱ型糖尿病患者としては「きわめてよい」方である。これはHbA1c値が6.0というのと、よく相関している。食後の血糖値上昇がなければ、HbA1cは5.0位におちるはずである。
私の「糖質制限食」の目的は、<糖質制限により食後のグルコース・ピークがなくなれば、膵臓ランゲルハンス島のベータ細胞にかかる負荷が減り、インシュリン産生細胞が休養でき、細胞の再生が起こり、インシュリン分泌能力が回復するはず>、という仮説を検証することにあった。
この仮説は今日の検査で証明されたようだ。基準値の上限15μU/mlに対して、血中に18.9と多量のインシュリンが存在していることは間違いない。ただ、それに見合って血糖値が低下していないので、インシュリンが上手く利用されていないことになる。
私が考えつくことのできる唯一の説明は、血中のグルコースを細胞内に取り込むには、細胞表面のグルコース受容体(グルット)が必要だが、それにインシュリン介助を要するのは、筋肉細胞と脂肪細胞にあるグルット4で、脳細胞や赤血球ではインシュリン非依存性のグルット1が作動している。
現在クレアチニン値は0.58mg/dl (基準値0.7~1.5)と異常に低い。腎機能が正常の場合、血清クレアチニン値は筋肉量(筋肉運動量)に比例する。私の腎機能は正常だから、筋肉量とその運動が不足し、クレアチニン産生が不足しているのは間違いない。
また体重は46.6Kgで、BMIを計算すると16.7となり、18.5未満は日本肥満学会基準で「やせ」、WHO基準で「低体重」となるから、体脂肪がほとんどない「やせすぎ」であることは間違いない。
筋肉と脂肪がないのだから、からだ全体のグルット4総数も少なく、せっかく分泌したインシュリンが有効に使用されていない、ということになろう。
どうやらⅡ型糖尿病の治療には、「糖質制限食」が重要だが、肉や魚、卵、チーズにも糖質が含まれており、食後の血中グルコース上昇は、程度の差こそあれどうしても起こる。インシュリン分泌能力が正常化した後は、グルット4の総数を増やすために筋肉の増量が必要だ。そのためには有酸素であり、無酸素であれ、筋力のトレーニングが必要となるわけである。「運動療法」の重要性も、これで納得。
今回は検査データがあまりに改善したので、主治医の方から「2ヶ月後にしましょう」と言ってくれた。便秘も改善したので、プルセニドを1日1錠に減らすことにした。というわけで次回受診は来年の1月になった。
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