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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【腎移植】難波先生より

2013-06-27 12:48:58 | 難波紘二先生
【腎移植】まだ血液型原稿の最終章が未修正だが、ちょっと浮気をしている。
 私の最善の気分転換は、別の仕事をすることだ。


 麻野(高橋)さんの「文藝春秋」原稿は、校正が進んでいるようだが、掲載はまだ未定のようだ。
 いい話がある。青山淳平さんの「小説・病腎移植」が東京の出版社から出ることが決まった。社長が大変乗り気だそうだ。何しろ腎不全で透析中の患者が全国には約30万人いる。糖尿病が国民病になり、毎年1万人以上透析患者が増えている。すべて潜在的読者だろう。
 タイトルは「小説・修復腎移植」に変えられると思う。
 7月になったら上京して、直接打ち合わせをされるそうだ。
 細部が決まったら、またメルマガでお知らせします。
 どうやら良い方向に風が吹き始めた。


 すったもんだして、「臓器移植法」が改正され、施行されたのが2010年1月1日。それで移植用の腎臓が増えて、少しは「移植希望者」が増えたかと、調べてみた。(添付3)
 臓器提供は増えず、腎移植希望登録者数も増えていません。過去最高は法改正以前の2006年の112体で、205個の腎臓が移植に利用されている。
 2010年以後、脳死からの提供件数は増えているが、心停止からの臓器提供は逆に減っている。その分、腎臓の単独移植が減り、脳死からでないとできない「膵腎同時移植」例数が増えている。


 腎移植を希望する登録患者数も12,000人台のままだ。
 これに対して「生体腎移植」例数は、
 2008年= 991件
 2009年=1,123件
 2010年=1,276件
 と急激に増えている。死体腎移植は年間200例程度しかないので、その6倍の生体腎移植が行われている。
 こんな文明国はほかにない。


 車だって誰もが新品を欲しがるとはかぎらない。腎臓だって「ちょっとリスクはあっても、中古でよい」という患者がいる以上、「修復腎移植」を認めるのが人道主義というものだ。
 修復腎移植が解禁されれば、年間少なくても1000個の腎臓が移植に使える。
 これを推進することこそ、日本の移植医療が文明国のそれに復帰できる、起死回生の切り札だろう。


 移植学会の石頭の、嫉妬深い指導者たちは、修復腎移植をなぜ認めないのか、患者に対するアカウンタビリティ(説明責任)がある。

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