ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【小川論文要約】難波先生より

2014-10-20 19:17:25 | 修復腎移植
【小川論文要約】
 小川由英先生による<腎細胞切除後の非血縁ドナーからの腎移植:10例の報告>という国際移植雑誌に投稿された英語論文の要旨をお知らせします。訳文の文責はすべて私にあります。
 この内容から見ると、再申請が行われれば厚労省は喜びこそすれ、拒否する理由はちっともないと私は考えます。来年3月に高原史郎という最大のがんが定年と任期終了で除去されれば、大団円も近いなという印象を受けました。この事件の本質は正義を声高に語る「学者の嫉妬」です。それに騙されたメディアの誤報です。
 そのうちニコル=万波が「ノーベル医学賞共同受賞」になっても、私はちっとも驚かない。心臓カテーテルの発明者もノーベル医学賞をもらっています。
 抄録:ドナー腎臓は慢性的に不足している。小径腎臓がんのために切除された腎臓を移植に用いた例は、現在までに合計97例報告されている。日本では著しい数の小径腎腫瘍が腎臓摘出術により治療されている。著者らはそうした人的出により得られた腎臓を10人の非血縁レシピエントに移植するという<前向き研究>を実施した。
 ドナーはすべて小径腎がんの患者で他の多様な治療モードについて充分に協議したうえで、腎摘出を決断した患者から選んだ。ドナーの年齢は51〜79歳であり、  第1期の研究(5例)では、レシピエントは「高度リスク」患者であり、HLA合致を考慮せずに選んだ結果、急性拒絶反応が4/5人に生じた。(死亡は1例で移植40ヶ月後にCMV感染により生じた。)このため第2期の研究(5例)では、HLAテストを選択基準に導入した。このうち4例は過去に腎移植を受けた病歴があった。
 10例のうち8例で拒絶反応を経験している、うち1名は35ヶ月後に透析に戻った。最近の血清クレアチニン値は1.10〜3.19mg/dlの範囲にあり、全例とも32〜58月の追跡期間中にがんの再発は認められていない。修復腎移植は技術的には難易度が高いが、高リスクにあるレシピエントを注意深く選択すれば、適切であると示唆できる。
 考察(要点):修復腎移植は技術的難易度が高いが、注意深く選んだ患者は手術に耐え、腎がんの再発もなく、よい腎機能を獲得することができる。小径腎がんが移植により伝達されるリスクは0.015〜1%と見積もられ、生体腎ドナーの手術関連死亡率0.3%、腎移植の死亡率1.7%、腎切除術の死亡率0.3〜1.7%に比べると無視できる数値である。小径腎がんで摘出される腎臓を移植に活用することによって、「リデュース(減らす)、レスキュー(助ける)、リサイクル(再利用)」という3Rの精神が、現在の臓器危機を改称するために唱道されるべきである。(翻訳者の責任による要約)
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