【日曜日】在宅勤務のSOHOだから、時々、日付も曜日も忘れることがある。パソコン画面の右上に曜日が出るから、それで確かめカレンダーで日付を確認する。
一週間の区切りは、何といっても新聞に「書評欄」が載る日である。今朝4/7の「中国」オピニオン欄には「再生医療」を巡って東大医科研上昌弘先生の意見と写真が載っていた。「医療ガバナンス学会」を主催され、メルマガ「MRIC」を配信しておられる。お顔ははじめて拝見した。
新聞書評は新刊書についての私の重要な情報源なので、興味を覚えた記事を切り抜く。今朝は、「産経」には面白いのがなく、「中国」から4冊分の書評などを切り抜いた。土曜日の「産経書房」はその本を出版した会社に書かせているせいか「我田引水」の書評が多く、買うとたいてい「裏切られる」。
切り抜いた本はすぐには買わない。なぜかというと、切り抜いたときの興味がすぐに失せることがあるからだ。店頭での「衝動買い」と同じことをしていたのでは意味がない。それでA4のクリア・フォルダに保存しておく。フォルダが溜まるから、ときどきそこから切り抜きを取り出して読む。
そうすると、自分が無意識に興味をもって切り抜いた記事のなかに、ある一連のテーマが見えてくることがある。そういう本はすぐにまとめて注文する。例えば上記の水俣病について、原田正純さんの本や石牟礼道子さんの本でまだ読んでいないものがあったので、AMAZONに注文した。
本は関連本を3冊くらいまとめて同時に読むのが効率的である。300円以上の差で、同じ本に中古があったら、「プライム」ならそれを買う。個人古書店には書き込みを修正液で消した本を売ったり、金をカードで受け取っているのに本を送ってこないところもある。サギが混じっているが、数が多く、AMAZONの統制が間に合わない。
記事を読みなおすと「つまらない」書評がある。それはゴミ箱に棄てる。注文済の書評記事は、黄色のクリア・フォルダに移す。AMAZONからちゃんと配達されたかどうかチェックするためだ。「できるだけまとめて発送」を要望しているが、在庫がないのか、雨だれ式発送になることがある。
注文時に「買いものカゴを見る」をチェックし、注文点数と書名をチェックする。前に同じものを2冊同時に注文したことがあったからだ。著者名、書名を印刷ミスしたA4用紙を4つに裁断したメモ用紙に転記しておく。到着したら、その本に赤で線を引く。これで発注ミス、入手漏れは防げる。すべて赤線を引き終わったメモ用紙は、別の反古A4用紙の裏側に4枚を貼りつけ冊子式のクリア・ファイルに整理しておく。購入の時系列別の「蔵書目録」である。
本を入手したら、扉ページに鉛筆で年/月と入手書店名を薄く書き込んでおく。その際に、本の後ろをチェックし、索引と参考文献の有無を調べ、それを扉ページに記入しておく。これらがない本は「クソ本」で、利用価値が激減する。
後でエクセルの「蔵書目録」に記入する際にも、これらの情報を記載する。領収書は確定申告に必要となるので、AMZONの空箱に保管しておく。
この「タイムラグ」式本の買い方だと、すでに「新古書」が出回っているので、「プライム」を利用すれば、市中の書店より1~2割安く買える。
ところが逆の場合もある。高校の寮の下級生にFという男がいた。確か東大に進んだと思うが、学部は忘れた。おとなしい、あまり目立つことのない男だった。
何かの会合の際に、広島市で出会った。聞けば「合人社」というマンションの管理会社をやっているという。私が当時住んでいたマンションの管理会社も合人社だった(当時は)。その後、彼には会っていないが、新聞の書籍広告で『合人社グループの挑戦』という本を見つけた。「異色の創業者◯◯を総帥に、高品質・低価格を武器にマンション管理業界の<高止まり>を攻める広島の技術者集団・合人社グループの全貌を明らかにする。」とキャッチ・コピーにある。
何週間か待って、AMZONで本を探したら品切れになっており、定価1850円が、古書の最低価格が5000円になっていた。すぐに増刷されるだろうが、マンションの住人も多いし、マンション管理会社も多いので、注目されているのであろう。地元紙「中国」の一面題字下の広告は、この合人社か放射線科開業医から出発したMという病院の広告であることが多い。
1月に東京であった寮生同窓会に来なかったので、もう30年くらい会っていないが、自分が創業した会社を大きく発展させたようで、結構だと思う。後は引き際を上手くすることだろう。
こうやって本を精選して、あまりお金をかけないで買っているつもりだが、どうしても数が増える。目録への入力が追っつかない。いまやっと3700冊の入力を終えたところだ。文庫の書棚は12段あり、1段に約70冊並んでいる。これが3棚あるから約2500冊、対面の新書の書棚も段数、棚数は同じ。収容冊数もほぼ同じ。但し、ここには「世界ノンフィクション全集」、「世界の文学」、「世界の名著」が並んでいるので、新書冊数は少ない。だが、全集本は1冊が厚く、複数の作家とその著作が収録されている。その著者名と作品名は、別項目として目録に入力しておかないとDATABASEとして利用価値がない。50冊の全集だと、文庫新書の100冊分を超える。だからこの両本棚もまだ入力が終わっていない。
届いた本には、黄色のホルダから、書評切り抜きをとりだし、裏表紙側に挿んでおく。読むのは入力しながらが多いが、書評内容と自分の読後感をくらべると、落差があるのに驚くことが多い。
丸谷才一が「ろくすっぽ読まずに空論をもてあそぶ者が多い日本の批評家」と述べている(『風の文庫談義』所収、「著者を惜しむ」=百目鬼恭三郎への弔辞)が、我が意を得たりの感じがする。
そのうち「日本の嘘つき書評家ベストテン」という本でも書くのに、原本と書評切り抜きをそろえておくのは、役立つかもしれないな、と思っている。
一週間の区切りは、何といっても新聞に「書評欄」が載る日である。今朝4/7の「中国」オピニオン欄には「再生医療」を巡って東大医科研上昌弘先生の意見と写真が載っていた。「医療ガバナンス学会」を主催され、メルマガ「MRIC」を配信しておられる。お顔ははじめて拝見した。
新聞書評は新刊書についての私の重要な情報源なので、興味を覚えた記事を切り抜く。今朝は、「産経」には面白いのがなく、「中国」から4冊分の書評などを切り抜いた。土曜日の「産経書房」はその本を出版した会社に書かせているせいか「我田引水」の書評が多く、買うとたいてい「裏切られる」。
切り抜いた本はすぐには買わない。なぜかというと、切り抜いたときの興味がすぐに失せることがあるからだ。店頭での「衝動買い」と同じことをしていたのでは意味がない。それでA4のクリア・フォルダに保存しておく。フォルダが溜まるから、ときどきそこから切り抜きを取り出して読む。
そうすると、自分が無意識に興味をもって切り抜いた記事のなかに、ある一連のテーマが見えてくることがある。そういう本はすぐにまとめて注文する。例えば上記の水俣病について、原田正純さんの本や石牟礼道子さんの本でまだ読んでいないものがあったので、AMAZONに注文した。
本は関連本を3冊くらいまとめて同時に読むのが効率的である。300円以上の差で、同じ本に中古があったら、「プライム」ならそれを買う。個人古書店には書き込みを修正液で消した本を売ったり、金をカードで受け取っているのに本を送ってこないところもある。サギが混じっているが、数が多く、AMAZONの統制が間に合わない。
記事を読みなおすと「つまらない」書評がある。それはゴミ箱に棄てる。注文済の書評記事は、黄色のクリア・フォルダに移す。AMAZONからちゃんと配達されたかどうかチェックするためだ。「できるだけまとめて発送」を要望しているが、在庫がないのか、雨だれ式発送になることがある。
注文時に「買いものカゴを見る」をチェックし、注文点数と書名をチェックする。前に同じものを2冊同時に注文したことがあったからだ。著者名、書名を印刷ミスしたA4用紙を4つに裁断したメモ用紙に転記しておく。到着したら、その本に赤で線を引く。これで発注ミス、入手漏れは防げる。すべて赤線を引き終わったメモ用紙は、別の反古A4用紙の裏側に4枚を貼りつけ冊子式のクリア・ファイルに整理しておく。購入の時系列別の「蔵書目録」である。
本を入手したら、扉ページに鉛筆で年/月と入手書店名を薄く書き込んでおく。その際に、本の後ろをチェックし、索引と参考文献の有無を調べ、それを扉ページに記入しておく。これらがない本は「クソ本」で、利用価値が激減する。
後でエクセルの「蔵書目録」に記入する際にも、これらの情報を記載する。領収書は確定申告に必要となるので、AMZONの空箱に保管しておく。
この「タイムラグ」式本の買い方だと、すでに「新古書」が出回っているので、「プライム」を利用すれば、市中の書店より1~2割安く買える。
ところが逆の場合もある。高校の寮の下級生にFという男がいた。確か東大に進んだと思うが、学部は忘れた。おとなしい、あまり目立つことのない男だった。
何かの会合の際に、広島市で出会った。聞けば「合人社」というマンションの管理会社をやっているという。私が当時住んでいたマンションの管理会社も合人社だった(当時は)。その後、彼には会っていないが、新聞の書籍広告で『合人社グループの挑戦』という本を見つけた。「異色の創業者◯◯を総帥に、高品質・低価格を武器にマンション管理業界の<高止まり>を攻める広島の技術者集団・合人社グループの全貌を明らかにする。」とキャッチ・コピーにある。
何週間か待って、AMZONで本を探したら品切れになっており、定価1850円が、古書の最低価格が5000円になっていた。すぐに増刷されるだろうが、マンションの住人も多いし、マンション管理会社も多いので、注目されているのであろう。地元紙「中国」の一面題字下の広告は、この合人社か放射線科開業医から出発したMという病院の広告であることが多い。
1月に東京であった寮生同窓会に来なかったので、もう30年くらい会っていないが、自分が創業した会社を大きく発展させたようで、結構だと思う。後は引き際を上手くすることだろう。
こうやって本を精選して、あまりお金をかけないで買っているつもりだが、どうしても数が増える。目録への入力が追っつかない。いまやっと3700冊の入力を終えたところだ。文庫の書棚は12段あり、1段に約70冊並んでいる。これが3棚あるから約2500冊、対面の新書の書棚も段数、棚数は同じ。収容冊数もほぼ同じ。但し、ここには「世界ノンフィクション全集」、「世界の文学」、「世界の名著」が並んでいるので、新書冊数は少ない。だが、全集本は1冊が厚く、複数の作家とその著作が収録されている。その著者名と作品名は、別項目として目録に入力しておかないとDATABASEとして利用価値がない。50冊の全集だと、文庫新書の100冊分を超える。だからこの両本棚もまだ入力が終わっていない。
届いた本には、黄色のホルダから、書評切り抜きをとりだし、裏表紙側に挿んでおく。読むのは入力しながらが多いが、書評内容と自分の読後感をくらべると、落差があるのに驚くことが多い。
丸谷才一が「ろくすっぽ読まずに空論をもてあそぶ者が多い日本の批評家」と述べている(『風の文庫談義』所収、「著者を惜しむ」=百目鬼恭三郎への弔辞)が、我が意を得たりの感じがする。
そのうち「日本の嘘つき書評家ベストテン」という本でも書くのに、原本と書評切り抜きをそろえておくのは、役立つかもしれないな、と思っている。
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