【都市温暖化?】
全国的に気温が30℃以上に上昇した5/27(水)の夕刻、東広島市街地に買物に出かけた。出る前の仕事場の気温は23℃、湿度は50%だった。
買物を終えて、スーパーの駐車場から国道375に出たら、車外気温が28℃だった。ラジオがちょうど19:00の時報を知らせた。それから約25分、路なりに国道を北に上って行き、自宅裏庭に戻った。仕事場の外気温が20℃、湿度が60%。すぐに窓を開け、網戸越しに外気を取り入れ、東の窓の上にある換気扇を廻した。
ここは海抜400m、東広島市街地の海抜は200mくらい。たった200メートルの海抜の差で、8℃も気温に差が出るのはおかしい。この20年間、標高差400mの広島市との気温差は4℃程度であった。今日は明らかに異常だ。
スーパ—を出ても市街地が続く間は、1℃しか外気温の低下がなかったが、人家がまばらとなる杵原の坂(市街地と約100mの落差)を登ったら、25℃くらいに低下した。以後は里山となるので、気温はさらに低下しダム湖の脇の坂を上ると、路上温度は23℃になった。
自宅裏庭に通じる緑のトンネルに入るとさらに気温は低下し、22℃になった。建物北側の窓の温度計が20℃だった。
思うに今日は無風状態だったので、「アスファルト・ジャングル」の市街地にヒートアイランド現象が起きたのではあるまいか。
太陽光を浴びた地面が植物に被われていれば、植物から水分が蒸発して気化熱を奪うが、アスファルトやコンクリートに被われた市街地では、これは微々たるものだろう。代わりに熱せられた地面や建物から輻射熱が放散され、さらに冷房による熱放出が起こる。
私は、これは「CO2排出による地球温暖化」とはまったく違う現象だと思う。5/27毎日「環境」欄に「都市高温化で増える熱中症」という解説記事が載っているが、<この100年間の年平均気温は東京で3.2度、大阪で2.7度上がった>という。都市化のない地域では15地点の平均で1.5度の上昇だそうだ。
しかし地球が温暖化していないなら、なぜ1.5度の上昇がみられるのか?
この問題はW君の以下の質問と関連しているかもしれない。W君は頭が非常にシャープな人で、ジャブのように難しい質問を繰り出して来る。
<ウランのエネルギーがそれほど高いなら、CO2排出はなくても地球温暖化に原子力発電はそうとう寄与するのではないですか?エネルギーを解放するわけですから。それとも地球規模で考えるとたいしたことはないのですか?>
これは1Kgのウランがすべてエネルギーに変わると、
<1kg×((3×(10の8乗))の2乗)(単位 J ジュール)=9×(10の16乗)J
1kWh=1000 J/s×60s×60m=3.6×(10の6乗)Jですので,上の値は
2.5×(10の10乗)kWhとなります。25TWhとなります。>
という豊田先生の指摘を受けて、寄せられたものだ。
Tは「テラ」(10の12乗)。1テラワットというと、出力100万キロワットの原発が100万台稼働して出る出力だ。
この原発一基は300万キロワットの熱をつくり、そのうち100万キロが電気に変わり、残りの200万キロワットが温排水となる。だから原発が増えれば、理論的には海水温が上がり、これが地球温暖化の原因となることは考えられると思う。
しかし世界の原発数とそれによる総発熱量を計算して、地球気温の上昇との関係を指摘した議論は、寡聞にしてまだ読んだことがない。
武田ブログの【輸入禁止】という拙文を巡って、最近異例の36以上の書き込みがあるが、火力発電→地球温暖化、原発→温暖化防止という議論だけのようだ。
http://blog.goo.ne.jp/motosuke_t/e/dcb7794ff2b5ec1505d2c6d6aa52d850?st=1#comment-list
上記「毎日」記事は、気温33度の真夏、直射日光下のアスファルト舗装道の状態を「締め切った6畳間で1キロワットの電気ストーブを10台つけた暑さ」と形容している。
これには地球温暖化も関与しているだろうが、今のところ原発発熱量が、地球気温の上昇に原発による熱が関与しているという証拠はないのではなかろうか?
地球の温度は、太陽光による地球への熱のインプットと地球から宇宙への光の反射、熱の輻射によるアウトプットと植物による光エネルギーの有機物への転換と固定により基本的に決まっていた。産業革命以後、化石エネルギーの燃焼と20世紀後半から、原爆や発電による原子力エネルギーの放出がこれに加わった。
地球総体としての熱のインプットとアウトプットのバランスがどうなっているのか、マクロ的な観測が必要だろう。これは大気圏外に何ヵ所か測定装置をおいて、地球に射入する熱量と地球から放散される熱量を測定すればよいので、やる気になればすぐにもできることだろう。
私の直感では、第二次世界大戦中に膨大な化石エネルギーを消費したのに、「地球温暖化」などついぞ言われなかった。「原子力の平和利用」が言われ始めた1950年頃から、「地球平均気温の上昇」が言われ始めた。化石エネルギーより「原子力エネルギーを」というわけだ。
ところで、5/30「日経」広島版は、中国地方の電力を独占している中電が買い取るべき「ソーラー発電」の総量が約587万キロワットとなり、中電の受け入れ可能量を超えたと報じている。
中電には原発が3基しかなくて、1号機(出力46万KW)は2015/4に廃炉、2号機(82万KW)は定期点検中、3号機(137.3万KW)は建設中で、どれ一つとして動いていない。この3つがすべて動いたとして、総出力は265.3万KW。今既に民間の設備投資により発電可能なソーラーラ—電力の半分にも満たない。
今、中電の原発は一基も稼働していないし、上が関原発新設の見通しもまったく立っていない。
原発は廃炉経費や使用済み核燃料を10万年間地下に安全に保管する費用などは、発電コストに入れないで、1KWあたりの発電コストを他の発電方法と単純比較しているだけではないか?
ソーラーパネルの値段は10年前に比べて著しく低下しており、日本では、原発に依存しないで国民が必要とする電力の供給が、少なくとも中国地方においては、可能だと思う。
(「新潮45」6月号が
小林泰明(読売記者):「かくも怪しき<太陽光バブル>」
という長文の論文を載せているが、読売は社是として「原発推進派」だから、エネルギー自給という視座がない。
ソーラーパネルによる発電でドイツと同じように日本が必要とする電力は自給可能であり、原発は不必要だと私は考える。)
そうなると、原発再稼働—維持というのは、ウランを燃やしてプルトニウムをつくり、原爆をいつでも製造できるというデモ行為のための「国防政策」にすぎないではないか、といえると思う。「はやぶさ」などの宇宙ロケットも核ミサイルの基礎技術にすぎないだろう。
(この点は笠井潔『8・15と3・11:戦後史の死角』(NHK出版新書, 2012)が鋭く指摘したところだ。)
福島の人たちも犠牲者をアピールする前に、原発を誘致したのは自分たちだということをよく考えてもらいたいと思う。
日本は原発をアメリカに次いで多く作り、原発基数で50個くらい、総出力で、5000万KWくらい稼働させた時期がある。1億5000万KWの発熱を地球に対して行ったので、これが地球温度にまったく影響を与えなかったと考えるのは難しいと思うが、細かい計算は私に無理だ。
どなたか世界の原発が地球温度に与える影響を教えてほしいものだ。
W君に約束した「眼の誕生2」は、今回は取りあげられなかった。
全国的に気温が30℃以上に上昇した5/27(水)の夕刻、東広島市街地に買物に出かけた。出る前の仕事場の気温は23℃、湿度は50%だった。
買物を終えて、スーパーの駐車場から国道375に出たら、車外気温が28℃だった。ラジオがちょうど19:00の時報を知らせた。それから約25分、路なりに国道を北に上って行き、自宅裏庭に戻った。仕事場の外気温が20℃、湿度が60%。すぐに窓を開け、網戸越しに外気を取り入れ、東の窓の上にある換気扇を廻した。
ここは海抜400m、東広島市街地の海抜は200mくらい。たった200メートルの海抜の差で、8℃も気温に差が出るのはおかしい。この20年間、標高差400mの広島市との気温差は4℃程度であった。今日は明らかに異常だ。
スーパ—を出ても市街地が続く間は、1℃しか外気温の低下がなかったが、人家がまばらとなる杵原の坂(市街地と約100mの落差)を登ったら、25℃くらいに低下した。以後は里山となるので、気温はさらに低下しダム湖の脇の坂を上ると、路上温度は23℃になった。
自宅裏庭に通じる緑のトンネルに入るとさらに気温は低下し、22℃になった。建物北側の窓の温度計が20℃だった。
思うに今日は無風状態だったので、「アスファルト・ジャングル」の市街地にヒートアイランド現象が起きたのではあるまいか。
太陽光を浴びた地面が植物に被われていれば、植物から水分が蒸発して気化熱を奪うが、アスファルトやコンクリートに被われた市街地では、これは微々たるものだろう。代わりに熱せられた地面や建物から輻射熱が放散され、さらに冷房による熱放出が起こる。
私は、これは「CO2排出による地球温暖化」とはまったく違う現象だと思う。5/27毎日「環境」欄に「都市高温化で増える熱中症」という解説記事が載っているが、<この100年間の年平均気温は東京で3.2度、大阪で2.7度上がった>という。都市化のない地域では15地点の平均で1.5度の上昇だそうだ。
しかし地球が温暖化していないなら、なぜ1.5度の上昇がみられるのか?
この問題はW君の以下の質問と関連しているかもしれない。W君は頭が非常にシャープな人で、ジャブのように難しい質問を繰り出して来る。
<ウランのエネルギーがそれほど高いなら、CO2排出はなくても地球温暖化に原子力発電はそうとう寄与するのではないですか?エネルギーを解放するわけですから。それとも地球規模で考えるとたいしたことはないのですか?>
これは1Kgのウランがすべてエネルギーに変わると、
<1kg×((3×(10の8乗))の2乗)(単位 J ジュール)=9×(10の16乗)J
1kWh=1000 J/s×60s×60m=3.6×(10の6乗)Jですので,上の値は
2.5×(10の10乗)kWhとなります。25TWhとなります。>
という豊田先生の指摘を受けて、寄せられたものだ。
Tは「テラ」(10の12乗)。1テラワットというと、出力100万キロワットの原発が100万台稼働して出る出力だ。
この原発一基は300万キロワットの熱をつくり、そのうち100万キロが電気に変わり、残りの200万キロワットが温排水となる。だから原発が増えれば、理論的には海水温が上がり、これが地球温暖化の原因となることは考えられると思う。
しかし世界の原発数とそれによる総発熱量を計算して、地球気温の上昇との関係を指摘した議論は、寡聞にしてまだ読んだことがない。
武田ブログの【輸入禁止】という拙文を巡って、最近異例の36以上の書き込みがあるが、火力発電→地球温暖化、原発→温暖化防止という議論だけのようだ。
http://blog.goo.ne.jp/motosuke_t/e/dcb7794ff2b5ec1505d2c6d6aa52d850?st=1#comment-list
上記「毎日」記事は、気温33度の真夏、直射日光下のアスファルト舗装道の状態を「締め切った6畳間で1キロワットの電気ストーブを10台つけた暑さ」と形容している。
これには地球温暖化も関与しているだろうが、今のところ原発発熱量が、地球気温の上昇に原発による熱が関与しているという証拠はないのではなかろうか?
地球の温度は、太陽光による地球への熱のインプットと地球から宇宙への光の反射、熱の輻射によるアウトプットと植物による光エネルギーの有機物への転換と固定により基本的に決まっていた。産業革命以後、化石エネルギーの燃焼と20世紀後半から、原爆や発電による原子力エネルギーの放出がこれに加わった。
地球総体としての熱のインプットとアウトプットのバランスがどうなっているのか、マクロ的な観測が必要だろう。これは大気圏外に何ヵ所か測定装置をおいて、地球に射入する熱量と地球から放散される熱量を測定すればよいので、やる気になればすぐにもできることだろう。
私の直感では、第二次世界大戦中に膨大な化石エネルギーを消費したのに、「地球温暖化」などついぞ言われなかった。「原子力の平和利用」が言われ始めた1950年頃から、「地球平均気温の上昇」が言われ始めた。化石エネルギーより「原子力エネルギーを」というわけだ。
ところで、5/30「日経」広島版は、中国地方の電力を独占している中電が買い取るべき「ソーラー発電」の総量が約587万キロワットとなり、中電の受け入れ可能量を超えたと報じている。
中電には原発が3基しかなくて、1号機(出力46万KW)は2015/4に廃炉、2号機(82万KW)は定期点検中、3号機(137.3万KW)は建設中で、どれ一つとして動いていない。この3つがすべて動いたとして、総出力は265.3万KW。今既に民間の設備投資により発電可能なソーラーラ—電力の半分にも満たない。
今、中電の原発は一基も稼働していないし、上が関原発新設の見通しもまったく立っていない。
原発は廃炉経費や使用済み核燃料を10万年間地下に安全に保管する費用などは、発電コストに入れないで、1KWあたりの発電コストを他の発電方法と単純比較しているだけではないか?
ソーラーパネルの値段は10年前に比べて著しく低下しており、日本では、原発に依存しないで国民が必要とする電力の供給が、少なくとも中国地方においては、可能だと思う。
(「新潮45」6月号が
小林泰明(読売記者):「かくも怪しき<太陽光バブル>」
という長文の論文を載せているが、読売は社是として「原発推進派」だから、エネルギー自給という視座がない。
ソーラーパネルによる発電でドイツと同じように日本が必要とする電力は自給可能であり、原発は不必要だと私は考える。)
そうなると、原発再稼働—維持というのは、ウランを燃やしてプルトニウムをつくり、原爆をいつでも製造できるというデモ行為のための「国防政策」にすぎないではないか、といえると思う。「はやぶさ」などの宇宙ロケットも核ミサイルの基礎技術にすぎないだろう。
(この点は笠井潔『8・15と3・11:戦後史の死角』(NHK出版新書, 2012)が鋭く指摘したところだ。)
福島の人たちも犠牲者をアピールする前に、原発を誘致したのは自分たちだということをよく考えてもらいたいと思う。
日本は原発をアメリカに次いで多く作り、原発基数で50個くらい、総出力で、5000万KWくらい稼働させた時期がある。1億5000万KWの発熱を地球に対して行ったので、これが地球温度にまったく影響を与えなかったと考えるのは難しいと思うが、細かい計算は私に無理だ。
どなたか世界の原発が地球温度に与える影響を教えてほしいものだ。
W君に約束した「眼の誕生2」は、今回は取りあげられなかった。
今、しっかりと見据えなければならないのは「現状」です。
沖縄にはガッチリと国を護るべき基地が絶対に必要ですし、勿論本土全体にも日米同盟軍基地は必要不可欠。
中国が軍事力を高めず、アジアを制覇しようとする企みを持たないなら、日本は中国に歩み寄っていくらでも謝罪すればいい。
韓国が永劫に日本を恨み続ける事が無く、竹島から身を引き、歴史教育において日本を敵と見做さないのなら、いくらでも仲良くする。
戦争をしない為の国防なのですが、他人のコメントを歪曲してすり替えていることに気づかない自称インテリの姑息な人間には国防の意味すら難しい様子。PTSDに苦しむ兵士がいるから戦争しないでおこうね、と言いつつ、排他的経済水域で中国の脅威に日本の自衛官が危険にさらされていることは無視ですか。
早く法整備をしないと自衛官を中国軍に晒し見殺しにすることに。
子猫は容易に首を切られ弄ばれる、虎の首には容易く近づけない。自称インテリの発想力こそ戦争を呼んでいる恐ろし怪し。
人は所詮戦わねばならんのです。
強いものが生き残っていくというこの世の掟。
日本は強くあらねばなりません。
日米、アジア諸国・欧州vs中韓・北という構図です。
ロシアは不参戦とします。
条件は日本の確実な勝利です。
そうすればこれまでの中韓の難癖は消滅します。
原発を超える高性能で安全な発電システムの開発が必要ですが、現時点での原発廃止は国の活力を衰退させます。
徐々に新システムに移行せねばなりません。
無抵抗のままアウシュビッツみたいにゲットーに押し込められて、強制労働しますか?
そんな事は絶対に起こらないよって、誰が言えますか?
惨事という物は思いもよらぬ時期に突然やってくるんです。
その時のための備えは絶対に必要なんです。
それが国防軍なのです。
アノさんお気楽でイケズな性格だからあなたと関わりたくないです。国同士ではなく個人レベルならそれが出来ます。もう私に絡まないでください。
核という武器が時代遅れとなるような、一瞬で大陸を破壊できる新兵器があれば、世界の標準語は日本語と英語だけになるであろう。
地球温暖化は人口増加も少なからず影響していると思う。
人口を日本と米国だけの3億ぐらいにすれば、万事解決だ。
私に知恵があれば、すぐに開発して間髪入れず多くの大陸を破壊するだろう。
また、100万KW=1000MW=1GWです。
「出力100万キロワットの原発が100万台稼働して出る出力だ。」
は、
「出力100万キロワットの原発が1000台、1時間稼働して出るエネルギーだ。」
が正しいです。
地球は、174PW(Pはペタ。10^15)の太陽エネルギーを受け、ほぼ同じ量を宇宙空間に放出しています。
そこへ、たかだか1GW(10^9)の原発を一万個稼働したところで、その割合は1万分の1以下であり、大した影響はありません。また、増えた発熱量に相当する分、宇宙空間に放出される熱も増加するので平衡状態(温度)は変化しません。
温室効果ガスが問題になっているのは、宇宙空間へ熱が放出される速度が変化し、平衡状態が温度が高い側に移動するため、温暖化に寄与する、と考えられるからです。
フィリピンに中国の軍港が完成すれば、東南アジアが侵略されるよりも先に日本が東西南北から挟み撃ちされます。