ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【新元号=令和】難波先生より

2019-04-03 12:22:54 | 難波紘二先生
【新元号=令和】ネットニュースで「令和」が「万葉集第五巻:梅花の歌」由来と知り、岩波文庫(上・下)と角川ソフィア文庫(上・下)を開いて見た。
 818番の項に「梅花の歌32首ならびに序」という題があり、太宰の師(そち)大伴旅人の屋敷に集まった32人の部下たちが庭の梅園の花を愛でながら詠んだ歌だ。
 「時に初春の令月(れいげつ)にして、気叔(きよ)く風和(かぜやわら)ぐ。」
 原文は漢文で、
 「初春令月
  気淑風和
  梅披鏡前之粉
  蘭薫珮後之香 」
と四六調の文章になっている。「令月」とは「①ものごとをなすに縁起の良い月、②陰暦2月の別名」と「学研大漢和辞典」にある。陰暦では睦月(むつき)→如月(きさらぎ)→弥生(やよい)と月明が変化するから、梅の花が太宰府に咲いたのは2月のことかと思われる。
 (別にあれから「地球温暖化」はないな…)

 上記は旅人による序文の一節だという。新元号はこの「令」と「和」を合わせたものだ。
 和歌からでなく序文の文章から採られているが、画数が少なくて書きやすく、「レイワ」という音もよいと思う。ローマ字略号ではRとなり、M、T、Sと重ならない。
「万葉集」のこの巻は聖武帝の時代(728-733)に成立したとされている。

 梅を詠んだ32首を見ると、太宰府あたりの人物が多い。これは梅が中国から渡来した植物だということと、関係があるのだろう。
 そう言えば菅原道真にも、「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花…」という歌があったなあ。あれは京都から太宰府に左遷された道長が、自宅の梅の木に呼びかけたものだとされているが、太宰府が梅の本場だとは知らなかったのだろうか。
 4/2の新聞は各紙とも新元号の記事を一面トップに掲げていた。

 元号を関した大学はいろいろあるが,一番古いのが
 慶應義塾大学、その次が
 明治大学だろう。医歯薬などに特化した学部をもつ
 昭和大学も有名だ。
 「平成大学」には
 帝京平成大学
 福山平成大学のふたつがある。
 大学過剰の現在では「令和大学」の新設はないだろうが、経営不振の大学の中にはこれに改称するものが、出て来るかもしれないな、と思う。


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