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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【ミトコンドリア病】難波先生より

2014-05-16 18:06:59 | 難波紘二先生
【ミトコンドリア病】
 4/30メルマガ【渡航心移植】で
4/23の産経が「拡張型心筋症を病む10歳の少女が、募金2億円を達成し、米NY市のコロンビア大学病院で心移植手術待ちのため渡米する」という記事を報じた。
 http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140422/wlf14042219280022-n1.htm
 途方もない額の費用だ。こうなるのは日本の移植医療が不備なためだ。…
 記事を読んで驚いたのは、夫婦にはこれまで4人の子供が出来たが、女2人、男1人が同じ病気で亡くなっており、10歳まで生きたこの少女が唯一の生存児だということだ。… 比較的最近の病理学教科書を見ると、遺伝子異常による拡張型心筋症で、常染色体性優性遺伝するものに、脂肪酸のβ酸化異常によるものと、欠陥ミトコンドリアによる酸化的燐酸化の異常によるものとがあり、後者は幼児期に発症すると説明されている。
 この子の場合は、恐らく後者であろう。
 もしそうなら、心臓だけでなく全身の細胞に機能不全があることになり、残念ながら移植をしても健康な身体にはならないだろうと思う。…
 生むべきかどうか一番迷ったのは親であろうと思いたい。ただ、全身性の遺伝子異常だったら、根本的治療法はなく(将来は可能になるかも知れない)、子供が可哀想だ。…出生前遺伝子診断や代理出産など、広義の生殖医療をもっと一般に普及することが重要だろう。ただ、初期の優生学がおかした人権侵害などの過ちは、二度と繰り返してはならない
。>
 と書いた。「教科書」とはRobbins & Cotran「Pathologic Basis of Diseases」第7版(2005)のことだ。
 これに対して武田ブログで、
<(Dr. CKD)2014-05-10 23:06:拡張型心筋症の寄付の記事、ヘテロで発症するからミトコンドリア病うんぬん、というのも病理専門家としてはいささか恥ずかしい見識です。
<(Ak)2014-05-11 06:52:4人の子全てが発症していることから、単なる優性遺伝でなく、ミトコンドリアを疑ったのは慧眼だと思います。単なる優性なら1/16の確立でしょう。ミトコンドリアが原因の場合、母親がどうして発症していないのかが私には分かりません。もし有力に説明できるような仮説をお持ちでしたらご教示くださると嬉しく存じます。>
という書き込みがあった。

 拡張型心筋症および筋ジストロフィーには遺伝性のものがあり、常染色体(優性、劣性)、X染色体およびミトコンドリア遺伝子の異常に3分類される。これ自体は仮説ではない。
 病理学という学問は、方法論としてまず関連疾患を全体的に把握し、そこから可能性のある疾患を絞り込み、鑑別診断をきちんと行い、他の可能性を除外して結論に到達する。
 <4人の子供が出来たが、女2人、男1人が同じ病気で亡くなっており、10歳まで生きたこの少女が唯一の生存児>であるという与えられた事実から、「遺伝性の拡張型心筋症」と推論するのは病理学的には妥当だと思う。
 <男女とも発症しているから「常染色体」に欠陥遺伝子があり、4人とも発症しているから優性遺伝子による>という推論も、X-linkedだとすると男女発症という事実の説明がつかないからだ。当初「常染色体」と考えたのは、男女の細胞にある普遍的な遺伝子という意味だ。常染色体上にある場合は優性遺伝子がからまないと、この家系の場合説明がつかない。
 これを書いたときは「ミトコンドリア病」のことは思いつかなかった。
 しかし、調べているうちにミトコンドリア遺伝子に欠陥があって起こる「ミトコンドリア性拡張型心筋症」という疾患があることを知った。そこで、
脂肪酸のβ酸化異常によるものと欠陥ミトコンドリアによる酸化的燐酸化の異常によるものとがあり、後者は幼児期に発症すると説明されている。この子の場合は、恐らく後者であろう。
 と書いた。幼児期発症で経過が早く、性差がないのでミトコンドリア性の病気を考えるのが妥当だろう。「酸化的燐酸化の異常であろう」というのは、臨床的経過を加味しての「推測」である。反証が出ればいつでも撤回する。

 今回あらためてPubMedを見ると「
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3025796/
 これによると、環状のmtDNAは16,569塩基からなり、37個の遺伝子(タンパク質13, tRNA22, rRNA2)を持ち、核内に移動したMT遺伝子と合わせて1000個以上の遺伝子がMTのホメオスターシスに関与しているという。核内mtDNAのほとんどは両親に由来するから、MT病は非常に複雑な遺伝形式をとるいう。
 母親が本当に健康かどうかは不明だが、もし健康だとすれば、
1. mtDNAに異常があるが、母親の場合それを核遺伝子が補っている。
2. 卵母細胞のレベルでmtDNAに突然変異が生じ、これを持つミトコンドリアが進化的に優勢なクローンになった、
という二つの可能性を考えたい。それ以外にも説明はあると思う(例えば母親の発症が遅れている場合など)。
 ミトコンドリアは自律的増殖能力を持っている。このためすべての臓器や組織のmtDNAが同じではなく、クローンの違いがあるようだ。これが病気の臓器分布や発症時期の違いにからんでいる可能性もある。酸素消費度の高い、脳、心臓、骨格筋でまず発症するのは肯ける。
 ニック・レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』(みすず書房, 2007)は、「5000人に1人」ミトコンドリア病があり、「加齢共に進行する」、「メンデルの法則に従わないものも多い」、「卵細胞中のミトコンドリアDNAのバラツキは驚くほど大きい」、「正常女性の卵子には、約半数にミトコンドリアのヘテロプラスミー(遺伝子が異なるものの混合)がある」、「受精卵が母親と父親のミトコンドリア(MT)のヘテロプラスミーになったものもある」、「ミトコンドリア病は数百ある」と述べている。

 MT遺伝子の核内移動は個人の一生の中でも起き、このためバリスタ―・ホール症候群という珍しいMT病が発症した例があると、N.レーンは上記書で述べている。
 親のブログを読んだが、主治医は「遺伝性」と告げていない。
 http://mai-chan.jp/keii.html
 ミトコンドリア病というのはほとんど知られていないから、もしこの病気なら、さもありなんと思う。Rbbins=Cotranの記述によると、拡張型心筋症の頻度は5万人に1人で、その25~35%(約3~4割)が家族性で、うち
1. 常染色体優性遺伝がもっとも多く、
2. X-linked遺伝
3. 常染色体劣性遺伝
4. ミトコンドリア遺伝
の4型に分かれるとある。
1.~3.では、心筋細胞の細胞骨格、収縮タンパク、カルシウム代謝関連タンパク質に異常が生じるが、4.では酸化的燐酸化が阻害されるので小児期に発症する。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673609620237
ともかくmtDNAの検査が行われれば、もっと確定的なことがわかるだろう。
 心臓移植がどうなるか経過を追いたい。以上の意見は当面「仮設」に留まる。

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40 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2014-06-18 08:34:04
「世に倦む日々」もお仲間よね、分かってるわ。
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さようならブロガーの皆様 (福島の桃)
2014-05-24 05:11:38
父の体調が心配なのでしばらくブログと離れます。この後福島の桃と名乗られる方がありましてもわたくしとは別人です。お元気で。
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正しい人は万波先生の素晴らしさが分かります (D.CKD)
2014-05-24 04:59:55
本当に難波先生は人格者です。酒井さんの書き込みを読めば酒井さんが嫌がらせをしているととられても仕方ないのにそれらを
超越してご自分の主張をおかきになる、だからこそ万波先生の正しさのを一貫して支持できるのですね。万波先生はマトモな医師から見れば尊敬せざるを得ない医師です。。自分が儲かることしか頭に無い強欲な医師やその関係と違って、患者さんにとってなにが一番良いか、その結果自分が非難されてもかまはないと。じぶんたちの利益を脅かすものに嫌がらせをする団体とは正反対です。自分は臓器提供をしない、家族の反対のせいにして、でもあかの他人には臓器提供をするように啓発して臓器提供が増加することを夢見ている者たちとは全く違います。このものたちによって臓器移植の本来のあり方がただしく議論されないことが悔しいです。マスコミも一方的に日本移植学会の言い分を聞いて来た
過去を反省し、万波先生が患者さんのための医療をしておられることをきちんと理解してペンをとられることを望んでやみません。
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unknownて (酒井重治)
2014-05-24 02:53:52
名無しで書き込むとunknownになるわけ?
それにしてもunknownも攻められてますなぁ
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Unknown (信じられません)
2014-05-23 18:28:47
私も恐ろしくなりました。福島の桃さんの書き込みをみて泣きました。私も親を亡くしましたから。福島の桃さんが一生懸命書いておられるのに、そう、まるでやくざのように脅して、本当に恐ろしい人です。そして、自分は家族が反対しているから同意しない、けれど他人には臓器提供してもらうように啓蒙、啓発していき、臓器提供を増やしていく。私は絶対臓器提供しません!みんなにもこのことは話ます。臓器提供を推進する人が自分はしないと身勝手な考えだと、みなさん声を大にして呼び掛けましょう!6507
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Unknown (unknown へ)
2014-05-23 18:02:55
自分は家族が反対するからかかない、ほんしんが出ました。自分は臓器提供しない、家族がはんたいしているから?人のせいにするな!例え、家族が反対していても正しいとおもえば提供すればいいじゃないか!自分はしないけど他人には啓発活動して臓器移植をふやしましょうだと!ふざけるな!ばか野郎!
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Unknown (るんば)
2014-05-23 17:38:31
ありがとうございます。あまりに腹が立ったものですから。日本移植学会の嫌がらせです!
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Unknown (とうりすがりのものですが)
2014-05-23 17:37:00
あの、日本移植学会では?
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やくざだったのね、腎移植、AK.Dr.CKD (るんば)
2014-05-23 17:35:20
一般人もunknownもDr.CKD.腎移植AK
の脳死移植学会の小判鮫です。語るに落ちるとはこのことです。みなさんもお分かりでしょ、福島の桃さんに執拗に嫌がらせをして、恫喝までしています。
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Unknown (福島の桃)
2014-05-23 15:34:55
先日書き込みました東大医学部自主制作映画、ご覧いただけましたか?わたくしの同級生が鉄門O.G.なので誘われて、五月祭に参りました。ピアノ演奏が素晴らしいと聞いておりましたので全プログラムお聴きしたかったのですが、いちぶしかきけず残念でした。姉妹で東大医学部のかたは連弾をされたようです。私は医者ではありませんがまわりには優秀な医師が多勢いますので余分なアドバイスはけっこうです。本当に品位のない方々ばかりですこと!
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Unknown (Unknown)
2014-05-23 13:59:30
unknownは「啓蒙という言葉が良くない」なんて書いてないと思うぞ。

福島の桃は何をいいたいのか?臓器移植をしろというのか、するなというのか?移植外科の医師は決して命を粗末にしているわけではないと思うぞ。単に「気持ちを考えましょう」と主張するだけでは小学校の道徳の授業と変わらない。それに「あの愉快な書き込み」って何だ?

一般の人に、「臓器提供について家族の人ともよく話し合い、自分自身の考えを持ちましょう」と「啓発」することは、いいことではないか? 現実を知り選択肢を理解した上で「提供する」「提供しない」「意思表示しない」という結論を一人一人が真剣に悩んで決めるべきだと思う。啓発活動自体は臓器移植を推進することにはならないが、結果的に臓器移植の現状を知って意思表示をする人が増えると、脳死移植の数も増えるだろう。(だから啓発自体にも反対する人がいることは理解できる)
私は家族が嫌だというから「しない」意思表示をしている。家族がいなければ「する」にしたと思う。

いずれ、STAPごときまがい物ではない再生医療が発達し、臓器移植が必要なくなる日が来る事を願ってやまない。
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おそろしいunknown さん (人間ですか?)
2014-05-23 11:13:01
この人はいつもブログの書き込みをみてこの人は正常、このひとはと読んでいるのでしょうか!異常です。早急に入院させるべきです!
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どこのどなた様ですか (この世の中にこんな人がいるとは)
2014-05-23 09:33:54
私も一般人さんとunknown さんの書き込みをみて本当に酷い人達と思いました。福島の桃さんはとても優しい方だと思います。そんな人をあるていど正常とは何たるぼうげん。書き込みをしている人は何もあなた方に精神鑑定してもらうために書いているわけではありません。精神鑑定が必要なのはあなた方です。もう二度と書き込みしないで下さい!
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Unknown (腹立たしさをこえて愚かさを笑う)
2014-05-23 09:20:01
一般人さんとunknown さんの書き込みをみて気分を害さないほうがおかしいです。医学的知識も乏しく人間的にも下等です。こういう人には絶対医師になってもらいたくありません。もし医師なら今すぐ医師免許を返上するべです。
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一般人様へ (福島の桃)
2014-05-23 07:48:09
私が書きましたお嬢様を亡くされたお母様のお話ですがきちんと書かなかったのでごかいをうんでしまったようです。すみませんでした。以前テレビのドキュメンタリー番組で20代のお嬢さんのお母様が、お嬢様が病気で入院されて脳死判定を受けられました。生前何か世の中のために、と考えがられていたお嬢様の優しいおきもちを知っていらしたので、臓器提供に同意されました。しかし実際わが身に起きたとき、想像していたこととあまりに違い後悔されていました。そのお母様もお嬢様と臓器提供についてよく話し合われていたそうです。いざ移植手術が行われるとお嬢様の身体は医師たちの手に委ねられます。全く知らない人たちに娘の身体が好きなようにされていく、と。それは事前の説明とか理解とかを超えた恐怖であったと。そして一番の後悔は亡くなられたお嬢様と最期のときをゆっくり過ごせなかったことだと。子供を持つ親としてお母様のお気持ちはいかばかりであったか、想像も出来ない苦悩であっと。亡くなったお嬢様を医師の側からみれば死んでしまったのにと気楽に言う方がありますが親子の過ごした年月、重みは他人にはわかりません。もし臓器提供していなかったら後悔していたかもという一般人様の書き込みは同じ子を持つ親として容認できません。本当にひどいいいようです。啓蒙という言葉が良くないとunknown様は書き込まれましたがそういう発想じたいが人権軽視です。言葉遊びをして楽しいですか?人の命、愛するものの命を勝手に弄ぶ権利はありません。
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unknown様へ (福島の桃)
2014-05-23 06:34:28
なにもあなたさまに私が正常かどうか云はれる筋合いはないとおもいます。私はごく普通に生活している一般庶民ですが私の知識量を計って論評されるのは気分がいいものではありません。最初一般人さんの書き込みを見たときはきずきませんでしたが、よく読み込んでみると非常に失礼な書きようと思い訂正いたしました。宗教活動でもあるまいし、なにか知って欲しい事があるなら地道に正当な方法でりかいを得て行くべきでしょう。私はあの愉快な書き込みがすきです。2ちゃんねるというものは見ませんが、あの書き込みは表現方法はちがっても色んなことを教えてくれますし堅苦しい書き込みのなかでホッと出来、私は結構楽しみにしています。様々な方の書き込みを拝見するのは世界も広がります。でも人に教えてやろうという態度の書き込みは気分をがいします。謙虚さは大切なことでしょう。
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Unknown (Unknown)
2014-05-23 00:51:40
福島の桃さんはある程度正常な感覚の持ち主だと思う。「あら~~」氏は粘着質で単にけんかをしたいだけ。相手にしないほうがいいよ。「ときは~」も「あら~~」と同一人物。連投癖があるようだ。言うに事欠いて移植学会が藪医者ぞろいとは呆れ果てる発言。

一般人さん
「啓蒙」って言葉は気にする人が多いから、気を使った方がいいでしょう。言い換えるなら、啓発とか周知とか、かな。
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お時間が有りましたら (五月祭)
2014-05-22 23:46:00
東大の五月祭で人気でした。You Tube でもみられます
東大医学部自主制作映画
[免疫劇場MEN-EKI BLACK 〕
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一般人さん (ときはばいかつつじ)
2014-05-22 21:41:06
あなたの書き込みを読んで、嫌な気分になりました。世の中にはあなたより賢い人も思慮深い人も沢山おられると思いますよ。自分はあなたたちより賢いといわんばかりの上から目線です。何を持ってそのようにえらそうにいえるのか理解に苦しみます。あなたこそもっと視野を広げて人生経験をつんで修業されまづように。
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Unknown (あらあなたおきはたしか)
2014-05-22 21:30:06
藪医者に移植して欲しくはありません。日本移植学会は藪医者ぞろいと評判です!
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名前を変えてもわかります (押し付けがましい一般人さん)
2014-05-22 21:24:17
ここは脳死による移植を勧めるスレではありません。日本移植学会関係者は別のスレへ!
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Unknown (一般人さんへ)
2014-05-22 21:19:46
小説はよむひとにより感じ方も違うので読書感想文のせかいでなく現実はそんなにかんたんに割り切れるものではありません。あなたがお幾つで、なにをしてらっしゃるかしりませんが考えが観念的におもわれます。脳死を啓蒙するというのはおもいあがったかんがえです。一人一人大切な人生です。あなたの物の見方は危険だと私もおもいます。このブログをみただけで書き込まれたかたのじんせいがわかるはずもなく、自分勝手なかいしゃくで人に本をすすめるのはおもいあがりもはなはなしいです。あなたがどうおもわれようと勝手ですがえらそうに人さまにさしずするものではありませんよ!

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Unknown (一般人)
2014-05-22 20:10:54
みなさま、ご意見ありがとうございました。こういったご意見が大多数を占めていることは、脳死が日本でタブー視されている現状を如実に物語っていると感じました。脳死ドナーよりも、修復腎移植のほうが、まだ受け入れられ易いかもしれません。

脳死は、脳が心臓より先に機能を停止した状態で、やがて心臓の停止も訪れます。助かる見込みがたとえわずかでもある場合には脳死判定されません。

お子さんを亡くされたお母様の苦悩は、当事者ではないとわからないほどはかりれない苦しみだとお察しします。

たとえ逆の選択をしても、そのお母様は「どうしてあのとき、娘の意思を尊重しなかったのだろう」と苦しんだのではないでしょうか。

大切な家族、中でも子供を突然亡くすという苦悩は、筆舌に尽くしがたいものがあり、遺族に対する精神的なサポートも不可欠です。

青山淳平さんの「小説・修復腎移植」を読まれることをお勧めします。主人公の腎不全患者の男性が、奥様から生体腎移植を受けても腎が適合せず1週間で取り出し、その後夫婦関係に亀裂が入ったというくだりを読み、胸がとても苦しくなりました。体だけでなく人間関係も悪化して苦しんでいる患者さんが多くいることを知りました。
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簡単ではない (脳死を待っているよう)
2014-05-22 13:38:53
私も脳死には慎重であるべきだとおもいます。医師が信頼できるような方ならいいですが、なかにはとんでもないのもいますからね。このブログにも書き込みがありましたがドナーにもレシピエントにも説明をきちんとせずあたかも自分の練習のように手術する医師もいますからね。脳死でなくても出来る手術があればそちらを選択すべきです。脳死ドナーを啓蒙するという意見には違和感を感じます。
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やはりちがう (福島の桃)
2014-05-22 13:27:58
先程一般人さんに同意しましたがよく読むとやはり私とは違うお考えでした。私は脳死を安易にかんがえてはいけないと思います。移植外科医は手術数を増やすこととか珍しい手術をしたがる傾向があります。娘さんがドナーカードを持ってらしたお母様が娘さんの意思だと脳死を受けいれたけれどずっと苦しんでいると話され脳死には慎重にと提言されていました。人の死を自分の業績にしたがる医師もいます。お互いの命を尊重する手術であるべきです。一般人さんのお考えは危険だとおもいます。
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一般人様 (ふくしまの桃)
2014-05-22 10:02:11
私もそう思います。わが身に降りかかって初めて分かることもあります。自分や家族が病んでみて所謂世間で言われていることの真偽をおしえられます。私も家族が長く色々な病気で入院生活を送りましたので、例え自分のことでなくとも何かして差し上げられないかとおもっております。今はお元気な方もいつ病むか分かりません。医療側の欲得でなく患者さんにとって少しでもよい選択が得られるよう正しく情報開示して欲しいものです。
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難波先生インタビュー記事 (一般人)
2014-05-19 12:52:23
現在発売中の「新潮45」6月号の42~43ページに難波先生のコメントが掲載されているので早速買ってきました。

新潮45は、iPS細胞をめぐる覇権争いを報じています。しかし、そもそも、再生医療はまだ開発段階の入り口に着いたに過ぎないのに、あたかも万能の策であるかのように喧伝されて、巨額研究・開発費が投じられようとしています。

しかし、【渡航心移植】のそもそもの根源は、日本の移植件数が少ないことです。

脳死者の遺族が、「遺体に傷を付けたくない」という感情論から、移植に同意しないことが多い。しかし、いざ身内が病気になると、巨額の費用をかき集めて海外に移植を受けに行く。このため、海外からは、「日本人は、金にモノを言わせて外国で臓器を買っている」と批判されています。

再生医療の研究開発も国策として重要であるが、脳死患者ドナーに同意するように日本人を啓蒙することも重要ではないでしょうか。
返信する
AK さんへ (うるさいおばさん)
2014-05-18 13:56:27
まちがえました。(たいしたこと)ではなく、どうでもいいこととかかれています。どうでもいいことを難波先生に聞いているとは失礼極まりないです。あなたは2チャンネル以下です。
返信する
AK さんへ (うるさいおばさん)
2014-05-18 13:32:51
おかしいですね。あなたはAKさんですよね。私腎移植さんに書き込んだんですが。それに大したことてもないのに忙しい研究者に聞けないとは難波先生に失礼極まりないです。難波先生はとてもお忙しい方です。あなたがそんなにおこるひつようはないですよ。わたしは腎移植さんが疑問をていされたので私見をのべたまでです。第一あなたは匿名でしょ?私が挙げたかたがおおこりならそのかたが私に仰ればいいことです。もう一度書き込みを確認してくださいね。
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批判もあるようですが (Ak)
2014-05-18 12:41:45
以前に私が書込みで示した疑問に対して、難波先生がきちんとした形でメルマガに答えてくださったので、感謝の気持ちと自分なりの理解を書き込んだまでです。「心臓移植の是非」を論ずる際に、議論の根幹となるミトコンドリア病の可能性の推論が妥当か、ということは必須であるため、細かいところまで指摘した次第です。目障りでしたら申し訳ありません。

また、転載していただいているブログ主の方には感謝しております。

さて、「うるさいおばさん」様や「腎移植」様のお言葉を伺っておりますと、彼らのネットリテラシーについて非常に違和感を感じることが多々あります。匿名の意見が気に入らなかったり、そもそも内容がお気に召さないなら読まなければよいと思います。コメント欄はページの最下部にあるため、私の書込みがあるからといってメルマガ自体の内容や印象が変化する訳でもないですし、特に腎移植の議論を邪魔している自覚はありません。私自身、腎移植については中立(というか意見を持つだけの専門知識がない)です。むしろ、「うるさいおばさん」様のような主張のない言いがかりや罵りのみを主体とする書込みの方がよほどブログの質を落としているように私は感じます。
 とはいうものの、匿名で相手を否定し合うやりとりほど見苦しいものはないので、私はこれ以降「うるさいおばさん」一派(1人による連投かも知れませんが)への意見をやめます。今回に限り、名指しだったため反応する事とします。
私の疑問に答える人が私の周囲にいないのか、とのことですが、勿論専門家の知り合いはいます。しかし、「難波先生が提示された内容」や「Dr. CKD氏が指摘された内容」に対して、全く別の専門家に、「ネット上でこんなことを言っている人がいるが疑問に思うので教えてほしい」とお願いするのは筋違いでしょう。普通の研究者は、日々の研究・教育・運営に忙殺されています。「どうでもいいこと」についてわざわざアポイントをとって質問に出かけて行くと大変な迷惑をかけます。(自分の専門分野について疑問が生じた際は、当然アポイントをとってこちらのデータを示した上で直接とことん議論します。これは日常的にやっています。)それに、「正々堂々と論破なさい」と書いておられますが、「論破」は、相手の言った内容について反論をして打ち負かすことであって、発言した相手に対して言葉を返さないと不可能でしょう? そもそも私は言い争いで相手に負けを認めさせる事など目的としておりません。ただ真実を明らかにしたいだけです。相手との話し合いの中で、知識を得たり、真相に近づく推論を作り上げたりすることが、人と人との相互作用の大きな利点の1つだと思います。その相互作用は、ネットによる間接的なものでも直接的なものでもいいですし、匿名でも可能なものと思っております。どうぞ私に対する変な言いがかりを続けてこのブログを2ちゃんねるの特定の板のように品格を欠く場にされることのなきようお願いします。
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Unknown (ありがとう)
2014-05-17 18:45:58
まあ、ごていねいに。あまりに腹がだったものでせから。ついでにいいますわ。いま、日本移植学会理事長、先端医療振興財団先端医療センター長とその前の深尾立医師です。マスコミのみなさんきちんと調べて下さいね。
返信する
Unknown (とうりすがりのものですが)
2014-05-17 18:39:53
あの、腎学会ではなくて移植学会では?
返信する
馬鹿なことばかり (腎移植さんへ)
2014-05-17 18:29:52
そんな簡単なこともわからないのですか?日本腎学会の嫌がらせしかありません。あなたならよくおわかりでしょ。ちなみに現在の理事長の田中氏も過去に倫理違反をしています。万波先生のことを批判できる立場ではありません。あなたも専門医なら自分できちんとしらべなさい、いや、すべて知った上でしょう。
返信する
ありがとうございます (うるさいおばさん)
2014-05-17 13:33:21
私の言いたかったことを上手く書き込んでくださりありがとうございます。ネット上で色んな考えを書き込み、議論することはよいと思いますが、専門家にしか分からないことをいつもいつも書き込まれても意味がありません。難波先生に言いたいことがあれば普通の書き込みをされるべきです。私も武田先生のお陰で
難波先生のお話も伺えて感謝しております。きっと他にも多くの方がそうお考えだとおもいますよ。
返信する
Unknown (2014-05-17 05:33:02にコメントした者)
2014-05-17 12:36:19
うるさいおばさん様のおっしゃるとおりです。

ここは、科学者のコミュニティではなく、宇和島市議の武田先生のブログです。武田先生が、難波先生のメルマガを転載してくださっているのは、武田先生、難波先生がともに、移植問題の解決にご尽力されているからです。

些末な議論ばかり続くと、武田先生が転載をお辞めになるかもしれません。しかし、そうなると、患者さんの望む医療の実現がいっそう遠くなりかねません。
返信する
リベンジ (老婆心から)
2014-05-17 10:58:56
うるさいおばさんの書き込み、すばらしいですわ。ブログ主さんもああいう人にはロックされるべきですわ。うるさいおばさんにはああいう人の書き込みはスルーした方がよろしいわ。
返信する
しつこいいいがかり (うるさいおばさん)
2014-05-17 10:49:36
難波先生に対する学問上の疑問をていされることの良し悪しは私の権限ではありませんが、そもそも、AK さんもDr.CKD さんも、専門家ならブログ上で議論されることの不毛さが分かりませんか。貴方の所属機関は貴方の疑問に答られるほどの知識の無い方々ばかりですか。いいがかりをつけている暇があったらご自分の足を使い正々堂々と論破なさい、ただし、ブログでなく学界学会で。学問とは本来そういうものです。
返信する
Unknown (腎移植)
2014-05-17 08:23:22
Ak様、

上のコメントの「枝葉末節まであまりに正確性を期し、殖細胞と卵母細胞の違い…」は、「枝葉末節まであまりに正確性を期し、始原生殖細胞と卵母細胞の違い…」の間違いでした。大変失礼いたしました。

Ak様は、別の記事に「結論を得るための中核をなすべき議論において正確を欠く…」とコメントされていましたが、科学者としてのAK様の真摯なスタンスが感じられます。

ところで、腎移植について、非専門家の私の素朴な疑問ですが、修復腎が認められず、生体腎移植は認められている根拠がわかりません。

生体腎移植後にドナーが残したほうの腎が腎不全を来たすリスクのほうが、修復腎の癌再発のリスクより低いからでしょうか。素人目には、生体腎移植はドナーの負荷(心理的プレッシャーも含めて)が極めて高いように感じます。
返信する
心臓移植 (Unknown)
2014-05-17 05:33:02
Ak様、

難波先生のメルマガは、専門家向けというより一般向けのもので、高校生物を履修していない読者には、始原生殖細胞と卵母細胞の違いはわからないと思います。枝葉末節まであまりに正確性を期し、殖細胞と卵母細胞の違いから解説すると、長くなって論旨がぼけてしまいます。

これを避けるため、難波先生は、論旨を明確にするために、始原生殖細胞、卵母細胞を総称して「卵母細胞」と呼んでいるのではないでしょうか。それに、仮に、拡張型心筋症の原因が脂肪酸のβ酸化の異常にあったとしても、この場合も移植後に全身性の異常が出る可能性が高いのではないでしょうか。

難波先生が一貫して主張されているのは「全身性の酸化的リン酸化異常を来たしている可能性が極めて高い患者への心臓移植の是非」である。専門家ではない私は理解しました。

患児と親御さんには残酷な話で受け入れられないでしょうが、この子に心移植をしても結局命が助からず、別の患児に移植できたであろう心臓が無駄になってしまう、

その点について問題提起をされているのでしょう。

「子供が可哀想」という難波先生のコメントは、まったくその通りだと思います。親が子供が欲しいというのは生き物として自然な感情ですが、痛い思いや苦しい思いをするのは結局子供です。親も悲しみを負うことになりますが、新しい子供を作れますが、子供一人一人にとっては唯一与えられる命です。本当に難しい問題です。
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Unknown (Ak)
2014-05-17 02:51:18
母親がどうして発症しないのか、という私の疑問に対して、詳細な解説をしていだたき、感謝します。勉強になります。

> 1. mtDNAに異常があるが、母親の場合それを核遺伝子が補っている。
> 2. 卵母細胞のレベルでmtDNAに突然変異が生じ、これを持つミトコンドリアが進化的に優勢なクローンになった
の2つの可能性を挙げていただきました。1.の可能性については、子供の場合にどうして核由来の遺伝子がそれを補えないのか分かりません。
2.の可能性について、以前の私のコメントで、
「母親の始原生殖細胞系列のミトコンドリアにde novoに変異が生じたと仮定しても説明がつくように思いました。」
と書きました。因みに、「卵母細胞」は2回の極体放出を経て卵細胞になる細胞をさす言葉です。子孫全てに症状が出ている以上、変異が生じたのは「卵原細胞」かそれ以前です。(毎度毎度、細かい事を指摘してすいません。)

ミトコンドリアのヘテロプラスミーについて初めて知り、いくつか原著をあたってみました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK1224/
このレビューによると、2つの変異(m.8993T>G とm.8993T>C)についてはその割合が安定しているため、親の遺伝子診断をする価値があるが、他のほとんどの変異については変化し得る、と書いてありました。母親の中ではマイナーだった変異ミトコンドリアのポピュレーションが、卵細胞の発生の過程でドミナントになったという可能性は十分考えられますね。
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