ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【雪とクモ】難波先生より

2013-11-29 12:32:27 | 難波紘二先生
【雪とクモ】一段と冷え込んできて、昨日も小雪がちらついたし、今日28日は朝から雪が降っている。戸外気温は3度である。
 例の勝手口のジョロウグモはどうなったか、気になってのぞいたら、雪の降る中をいつもどおり、「こしき」に坐っていた。網にはぼたん雪がひっかかっており、あるものは溶けて水滴になっている。網の前にも後にも雪が降っている。


 これを何とか写真に撮れないかと考えた。マニュアルカメラなら、シャッター速度を落として、絞り込んで撮影すれば、焦点深度を深くしてクモ、網、降る雪の三つに焦点を合わせ、かつ雪の動きをブレであらわすことができる。


 こういう目的をもった写真を撮る場合には、ほとんどオートマチックになっているデジカメはまことに不便である。「完全静止画をピンぼけにならず、色補正もして画像にする」というコンセプトで製造されているからだ。


 昼飯を食いながら、いろいろ思案した結果、「ISOを最低にセットすれば、スローシャッタガー切れるかもしれない」と思いついた。ところが設定可能なISO値の最低が80である。まだ高すぎるが、仕方がないのでこの設定でいくことにした。


 肝腎の焦点深度だが、降る雪に合わすわけにもゆかず、さりとてクモには小さすぎて自動では焦点が合わない。そこで等距離にあると思われる植え込みに焦点を合わせ、シャッター半押しの状態で、カメラの向きを変え、適当なフレームを選んだ。(添付3)


 食事の間に、雪がより大型のボタン雪に変わっていて、背景に降っている雪の流れは、左上から右斜めに向かうぼんやりした白い柱としてしか、写らなかった。しかし、クモと網にひっかかった雪の結晶はきれいに写った。
 右端のボタン雪の結晶をみると、六角形の雪の結晶がいくつか集まって、ボタン雪の塊を作っているように思われる。
 (これでクモのネットが雪の観察に役立つことがわかったので、この冬の観察にそなえて、クモネットを何組か用意しておこう。あとは「寒剤」を作れば、USB顕微鏡が使える。)


 いま、夜は10時頃になると、止めてある車の屋根には霜が降りる。明け方は氷点下何度かになるにちがいないが、クモは相変わらずそこにじっとしている。「変温動物」なのに、よく体液が凍らないものだと思う。


 はじめは「可哀想だ」と思っていたが、見慣れてしまうと「なぜ身体が凍らないのだろう?」と好奇心の方が先に立ってしまう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【モニュメント・バレー】難... | トップ | 【血糖値も正常化】難波先生より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事