ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【減薬と換薬】難波先生より

2019-04-10 00:05:07 | 難波紘二先生
【減薬と換薬】
 寿命には「平均寿命」と「健康寿命」がある。認知症があろうと要介護老人であろうと、ともかく生きていれば平均寿命の統計にカウントされる。健康寿命というのは、身の周りのことがきちんと自分でできて、医療のお世話にならないで、健康が持続していることだ。(「健康」の定義により、計算法が少し異なる場合もある。)
 大ざっぱに言って、日本人の健康寿命は73歳程度、平均寿命は85歳程度で、両者の差は12年程度ある。医療に依存する期間が12〜13年あるのだから、「高齢化社会」がこの国の社会保障制度に与える影響ははかり知れない。

 うつを脱したので、飲んでいる緩下剤(プルセニド)、睡眠薬(ベンザリン、マイスリー)、抗躁うつ剤(リーマス)という4種の薬をなんとか減量し、他剤に置換できないか試みている。薬相互の悪作用と老人医療費の膨脹を防ぐねらいもある。
 まずオリーブ油の活用を考えた。これはいつも行く理髪店で理容師から聞いた「ひまし油の効能(ハゲに有効)」から、着想したものだ。
 その前に西高屋の食料品スーパーで、トルコ産オリーブ油Yonca(1000ml)というのを売っていて、「飲める、味がある、芳香がある」とあり、ペットボトル入りを騙されたつもりで買ってきた。確かにVOSCOと異なり、飲んだ時に上咽頭を刺激するところがない。

 「ひまし油に緩下剤としての作用があるのだから、オリーブ油にも同様の作用があるはず」というのが当面の作業仮説である。考えてみれば、食事には「塩胡椒とオリーブ油」をたっぷりと振りかけている。食べた後のプレートにはオリーブ油の池ができている。このVOSCOの池はプレートを傾けて、一箇所に集め、それを口に移して飲めば刺激性がない。
 要は飲み方の問題で、「ゴクリ」と飲めばオイルが上咽頭粘膜に接して刺激性を生じるが、口の中で平らにして飲めば、この現象が起こらないのだ。(これは誤嚥を防ぐ方法でもある。)

 そこで思い切って緩下剤プルセニドを2錠に減らした。ひどい時にはこれを一度に4錠も飲んでいた。その後ほぼ一月経つが、便通は順調である。ウォッシュレットを30年くらい前に導入してから、痔とは縁が切れたが、オリーブ油を飲むことで便秘とも縁が切れるかも知れない。

 主治医と相談して、睡眠持続剤ベンザリンを睡眠遺伝子の産物オレキシン受容体をブロックする分子標的薬ベルソムラ(スポレキサント)に換えてもらった。まだ4日くらいしか飲んでいないが、寝る前に1錠を飲めばよく、安らかな入眠と6時間以上の安眠がえられ、起床時の頭がボーッとした感じが消えたように思う。新しい睡眠薬の知識は、塚田朝子さんのこの本から得た。https://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/

 「そううつ病」というのは、「そう」と「うつ」という、二極に分かれる人間の感情にかかわる病気だから、たぶん薬だけでの完治は不可能だろう。よい音楽を聴いたり、名画(絵画・映画)を観賞したりして、感性を豊かに保つように心がけたいと思っている。

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