ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【既視感】難波先生より

2015-12-14 16:20:16 | 難波紘二先生
【既視感】
 12/10の「朝日」記事をネットで読んで、既視感があった。
http://www.asahi.com/articles/ASHDB41FFHDBUBQU00H.html
 先週のメルマガに書いたことではないか。メルマガの送付先に朝日が入っているかどうかチェックしていなし、<転載自由>としてあるから朝日の記者が読んだのかな?
 「武田ブログ」は447万PV、ビジター100万人、「買いたい新書」書評は毎日100万件のヒットがあるし、NETではどこでどう情報が流れるかわからない。
 既視感、フランス語でDejavuと書く。私の発音はNHKテレビのフランス語講座でフランソワーズ・モレシャンさんに教わったものだが、「デジャヴュ」となる。ところがこれを「文藝春秋」新年号で「デジャブ」と表記しているのが、例の「STAP事件」の「毎日」科学部の
須田桃子だ(P.364)。早稲田の物理出身だからフランス語を習っていないのだろう。「デブ」じゃない、「デヴュ」なんだよ。
 その後に「毎日」エルサレム支局長の大治朋子(おおじ・ともこ)が「イスラム国による日本人殺害事件」について報じている。縁なしの眼鏡が印象的だ。(これでは幸田泉=「小説・新聞社販売局」,講談社,2015/9)と同期入社には見えないな…)。
 「日本を変えた平成51大事件」という企画記事執筆者のうち、女性はたった4名、うち2名が「毎日」の記者だから、ずいぶん健闘している。

 この「文春」新年号には他にも面白い記事がある。
 一つは元首相小泉純一郎の29ページにわたる独占インタビュー。安倍政権批判、原発即時廃止論、進次郎への子ほめと面白い語り口で、読んで楽しい。
 もう一つは池上彰・佐藤優の対談「世界大戦の悪夢が始まった」だ。池上は世界史を大局的にとらえた観点からシリア情勢と同時多発テロを論じているが、佐藤は大局観がなく細部にこだわりすぎだ。
 「今後想定される事態で恐いのは、生物化学兵器を使ったテロです」(p.126)と述べているが、
池上彰・佐藤優「大世界史:現代を生きぬく最強の世界史」(文春新書、2015/10)では、
「さらに恐ろしい事態があります。いま、世界のインテリジェンス・コミュニティが最も恐れているのは<イスラム国>が核を持つ可能性です。その技術を誰が提供するかと言えば、パキスタンです」(p.186)とさも自信ありげに断言していたではないか。
 11/13にパリでテロが起こると、すぐに前言を翻してしゃあしゃあと「生物化学兵器が一番恐ろしい」と言いだすとは…。これも既視感がある。私は「買いたい新書」書評で、B. アトワーン『イスラーム国』(集英社, 2015/8)を取りあげ、
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1448843921
<自爆テロよりもISが化学兵器を使用する脅威がもっと高い>というアトワーンの見解を紹介しておいたからだ。
 1ヶ月かそこらで、いうことが丸きり異なるのは、記憶力が悪いか倫理観が乏しいか、どっちかだ。いや、ウィーンの哲学者ワイニンガーによれば、「記憶力が乏しいために、倫理観が乏しくなる」そうだ(ワイニンガー, O.「性と性格」村松書館,1980/5)。この人もそろそろ「賞味期限切れ」だろう。
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