【朝日の慰安婦検証記事】
「朝日」のネット版は、普通は登録しないと読めないが、どういうわけか提携紙「東亜日報」にあるロゴから入ると読めることがわかった。以下のURLは作動をチェック済み。
http://www.asahi.com/articles/ASG7L7GGWG7LUTIL05Y.html
慰安婦問題について過去の「勇み足」を認め、「吉田清治」関係の「強制連行記事」を撤回している。最後に「他紙報道」の検証があり、「読売、毎日、産経も同様の報道をした」と主張しており、笑った。
朝日の質問状に対して読売は回答せず、毎日と産経の回答だけが載っている。
一面の論説で杉浦信之(編集担当)氏は「裏付け取材が不十分だった点は反省します。似たような誤りは当時、国内の他のメディアや韓国メディアの記事にもありました。」と書いている。
スピード違反でつかまったドライバーと同じ言い訳だ。
「<慰安婦問題は捏造>という主張や「元慰安婦に謝る理由はない」といった議論には決して同意しません。」
(この文には主語がない。杉浦氏個人が同意しないのか、「朝日」が同意しないのか意味不明)
「90年代、ボスニア紛争での民兵による強姦事件に国際社会の注目が集まりました。(中略)慰安婦問題はこうした今日的なテーマにもつながるのです。」
(「軍慰安所」は1932年「上海事変」の際に日本の兵士による中国人強姦事件が多発したために開設された。最初の慰安婦たちは日本人で九州天草からの「からゆきさん」だった。後に朝鮮人売春業者もこれに参入してきたという経緯がある。民兵による強姦と慰安所での料金を払う性交を一緒にするな。
もし軍慰安所がなかったら、一般の女性に強姦等の被害がどれほど拡大したかという点を見ていない杉浦論説は視野狭窄に陥っている。ベトナム戦争では派兵された韓国兵による強姦が多発し、多数の混血児が生まれ、社会問題になっている。沖縄でも米兵による強姦事件が散発的に起こっている。)
「隣国と未来志向の安定した関係を築くには慰安婦問題は避けて通れない課題の一つです。私たちはこれからも変わらない姿勢でこの問題を報じ続けていきます。」
けっこうです。どうぞ。ひょっとして「未来志向の安定した関係」というのは、「朝日」幹部が定年後にコンスタントに、若宮啓文元朝日論説主幹のように、韓国の大学教授に雇ってもらえることを言っているのではなかろうな…。
最近は右派の書籍広告を一面に載せている「毎日」から、さっそく反撃を食らっている。
http://mainichi.jp/select/news/20140806k0000m010113000c.html
わざわざ、「朝鮮日報」、「中央日報」、「東亜日報」を読みに行ったのに、どの韓国紙も「朝日」のこの記事を報じていない。肝心の韓国メディアからも相手にされないようでは、紙運は予後不良だろうな。
と書いたが8/6韓国の朝刊には載っていた。
「中央日報」
http://japanese.joins.com/article/588/188588.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|top_news
「東亜日報」
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2014080609648
「朝鮮日報」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/08/06/2014080600671.html
「お前も同じような過ちをした」と指摘された「産経」がどう反撃するか見ものだ。
8/6は9:00からぶっ続けに14:00頃まで仕事して、「さてブランチにするか…」と思い、ふと投函するハガキがあるので、ついでにコンビニで「朝日」を買ってくることにした。例の登山靴を履いて車で郵便局により、ダム湖に架かる「しゃくなげ大橋」をわたるとダム湖が満水になって、「福原城趾」が水没しそうになっている。
あたり一面に霧ではなく、もやがかかっている。あれだけ降ったのだから、ダムが満水になるのも無理はない。昨夜は一晩中大雨で、普段は「せせらぎ」音を立てている程度のわが家の庭の小川が、ゴウゴウと鳴る濁流に変化し、遊歩道脇にあるモミジの樹の根もとを水が流れている。これが全部ダム湖に集まるのだから満水になるはずだ。
放水はこのダムができて、湛水試験の時に一度だけやられたことがある。あれ以来ではなかろうか…。
「ダムの放流が行われているに違いない。どんな状態だろうか…」と気になり、古い農道を走ってダム湖下流の橋に出た。この前、廃屋撮影のために訪れた場所だ。幸い途中の民家や道路に被害はなかった。橋の上から川を見ると、上流も下流も濁流が渦巻いている。放水が行われているのだ。
見ると中洲にあった樹木に激しく水が激突している。
橋の上で付近に住む知人に会った。飼っているドンコやナマズのために、この川でよく小魚をすくっている男だ。「これで溜まった泥やゴミが洗い流され、川がきれいになります」と嬉しそうに言う。
聞けば「漁業権」を持つ隣家の男が最近死んで、その家もその隣の家も空き家になったそうだ。あの男は別に漁業で生計を立てているのでもないのに、よそ者が川に入っただけで、うさん臭そうに見つめていた。隣家なのに知人との仲もしっくりいっていなかったようだ。
朝から断続的に川を見ているという知人の話だと、濁流の最盛期には左上隅の平らな芝地のあるところが、完全に水没していたそうだ。放水による鉄砲水は平時に比べて3メートルくらい水位が上昇したと思われる。中洲にテントを張っていたら押し流されるし、乗用車は横転して水没するだろう。豪雨時の川は怖い。
昨日は17:30でも北の町豊栄のコンビニで「朝日」が買えた。が、今日は万一のことを考え少し遠いが造賀という南の町に行くことにした。ここにはセブンイレブンとローソンがある。
セブンでは「朝日」「産経」「毎日」が売り切れだった。少し離れたローソンに、誰かが立ち読みした跡がある「朝日」が一部だけあった。やはり「産経」「毎日」が空になっている。「ネットで話題になったから若者が買いに来たのかな…」と想像した。
帰りは知人から聞いた国道から離れた集落で、崖崩れが発生したというところを通って戻った。この集落にも廃屋が目立つ。ここは四方を山に囲まれた小さな盆地で、国道を通る車はこんなところに人が住んでいることに気づかない。
帰宅してブランチを食べながら、四紙に眼を通した。
朝日の特集「慰安婦問題を考える(下)」は14~15面という目立たないところにあった。
社会面に、発売中の写真週刊誌「FLASH」が「『従軍慰安婦捏造(ねつぞう)』朝日新聞記者 大学教授転身がパー」と報じたことに対して、「朝日が抗議した」という記事が「朝日」にあるのに驚いた。
http://www.asahi.com/articles/ASG856HTKG85ULZU017.html
これは読者に「FLASH」を買ってくださいとPRしているようなものだ。この話は4月頃にネットの話題になっており、もうみんな知っていると思う。元社員の話だから、ほっときゃよいのに。
「3氏に聞く」は、右派の秦郁彦(1932生、元日大教授)、左派の吉見義明(1946生、中央大教授)、「戦後」を観念としてしか知らない小熊英二(1962生、慶応大教授)を起用していて面白かった。
秦氏の著作は、『慰安婦と戦場の性』(1999)、『世界戦争犯罪事典』(2002,共著)、『旧制高校物語』(2003)、『<BC級裁判>を読む』(2010,共著)、『病気の日本近代史:幕末から平成まで』(2011)、『陰謀史観』(2012)を読んでいるが、広い視野と深い教養をもった現代史学者だと思う。資料の扱いにもミスがない。
吉井氏の著作は、『従軍慰安婦』(1955)、『日本軍<慰安婦制度>とは何か』(2010)の2冊しか読んでいない。だが『従軍慰安婦』を読めば十分だろう。
小熊氏の著作は、『単一民族神話の起源:<日本人>の自画像の系譜』(1995)、『<日本人>の境界』(1998)、『<民主>と<愛国>』(2002)、『1968:若者たちの叛乱とその背景(上・下)』(2009)を読んでいるが、1冊が1000頁近い労作のわりに、何がいいたいのかよくわからない。東大農学部卒で、東大教養学部の大学院博士課程で学んでいるから、資料の扱いはしっかりしているし、索引もある。
「産経」は「歴史戦」という企画記事を連載中だから「戦闘モード」満開で、一面で「朝日、慰安婦誤報認める。一部記事取消」と報じ、社説で「朝日慰安婦報道:<強制連行>の根幹崩れた。これでは訂正になっていない」とタイトルをつけて、批判している。3面にもほぼ全面を使って「慰安婦<吉田証言は虚偽>、<挺身隊と誤用>釈明。朝日検証、明確な謝罪なし」とさらに追求している。
反撃の早さと緻密さからみて、予定稿を用意していて、現物記事を入手後、一部を手直ししたものではないか…。
驚いたのは「毎日」報道で、一面トップに「朝日記事、国会で検証も。慰安婦問題、石破氏が言及」、「朝日記事取り消し、<強制連行、一部に誤り>」と報じている。STAP事件での「笹井自殺」がどっかに吹っ飛んだ感じだ。
昔、どの新聞も「政治的に公正中立な立場」と称して、同じような記事しか載せなかった。
私は「きちんとした事実」に基づいて、各紙が独自な意見を述べるようになるのを歓迎する。
笹井氏の自殺について取り上げたコラムは、「産経抄」と日経の「春秋」だけだった。
山田風太郎のアフォリズムにいわく、「人は死んで三日したら忘れられる」。
「朝日」のネット版は、普通は登録しないと読めないが、どういうわけか提携紙「東亜日報」にあるロゴから入ると読めることがわかった。以下のURLは作動をチェック済み。
http://www.asahi.com/articles/ASG7L7GGWG7LUTIL05Y.html
慰安婦問題について過去の「勇み足」を認め、「吉田清治」関係の「強制連行記事」を撤回している。最後に「他紙報道」の検証があり、「読売、毎日、産経も同様の報道をした」と主張しており、笑った。
朝日の質問状に対して読売は回答せず、毎日と産経の回答だけが載っている。
一面の論説で杉浦信之(編集担当)氏は「裏付け取材が不十分だった点は反省します。似たような誤りは当時、国内の他のメディアや韓国メディアの記事にもありました。」と書いている。
スピード違反でつかまったドライバーと同じ言い訳だ。
「<慰安婦問題は捏造>という主張や「元慰安婦に謝る理由はない」といった議論には決して同意しません。」
(この文には主語がない。杉浦氏個人が同意しないのか、「朝日」が同意しないのか意味不明)
「90年代、ボスニア紛争での民兵による強姦事件に国際社会の注目が集まりました。(中略)慰安婦問題はこうした今日的なテーマにもつながるのです。」
(「軍慰安所」は1932年「上海事変」の際に日本の兵士による中国人強姦事件が多発したために開設された。最初の慰安婦たちは日本人で九州天草からの「からゆきさん」だった。後に朝鮮人売春業者もこれに参入してきたという経緯がある。民兵による強姦と慰安所での料金を払う性交を一緒にするな。
もし軍慰安所がなかったら、一般の女性に強姦等の被害がどれほど拡大したかという点を見ていない杉浦論説は視野狭窄に陥っている。ベトナム戦争では派兵された韓国兵による強姦が多発し、多数の混血児が生まれ、社会問題になっている。沖縄でも米兵による強姦事件が散発的に起こっている。)
「隣国と未来志向の安定した関係を築くには慰安婦問題は避けて通れない課題の一つです。私たちはこれからも変わらない姿勢でこの問題を報じ続けていきます。」
けっこうです。どうぞ。ひょっとして「未来志向の安定した関係」というのは、「朝日」幹部が定年後にコンスタントに、若宮啓文元朝日論説主幹のように、韓国の大学教授に雇ってもらえることを言っているのではなかろうな…。
最近は右派の書籍広告を一面に載せている「毎日」から、さっそく反撃を食らっている。
http://mainichi.jp/select/news/20140806k0000m010113000c.html
わざわざ、「朝鮮日報」、「中央日報」、「東亜日報」を読みに行ったのに、どの韓国紙も「朝日」のこの記事を報じていない。肝心の韓国メディアからも相手にされないようでは、紙運は予後不良だろうな。
と書いたが8/6韓国の朝刊には載っていた。
「中央日報」
http://japanese.joins.com/article/588/188588.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|top_news
「東亜日報」
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2014080609648
「朝鮮日報」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/08/06/2014080600671.html
「お前も同じような過ちをした」と指摘された「産経」がどう反撃するか見ものだ。
8/6は9:00からぶっ続けに14:00頃まで仕事して、「さてブランチにするか…」と思い、ふと投函するハガキがあるので、ついでにコンビニで「朝日」を買ってくることにした。例の登山靴を履いて車で郵便局により、ダム湖に架かる「しゃくなげ大橋」をわたるとダム湖が満水になって、「福原城趾」が水没しそうになっている。

あたり一面に霧ではなく、もやがかかっている。あれだけ降ったのだから、ダムが満水になるのも無理はない。昨夜は一晩中大雨で、普段は「せせらぎ」音を立てている程度のわが家の庭の小川が、ゴウゴウと鳴る濁流に変化し、遊歩道脇にあるモミジの樹の根もとを水が流れている。これが全部ダム湖に集まるのだから満水になるはずだ。

放水はこのダムができて、湛水試験の時に一度だけやられたことがある。あれ以来ではなかろうか…。
「ダムの放流が行われているに違いない。どんな状態だろうか…」と気になり、古い農道を走ってダム湖下流の橋に出た。この前、廃屋撮影のために訪れた場所だ。幸い途中の民家や道路に被害はなかった。橋の上から川を見ると、上流も下流も濁流が渦巻いている。放水が行われているのだ。
見ると中洲にあった樹木に激しく水が激突している。

橋の上で付近に住む知人に会った。飼っているドンコやナマズのために、この川でよく小魚をすくっている男だ。「これで溜まった泥やゴミが洗い流され、川がきれいになります」と嬉しそうに言う。
聞けば「漁業権」を持つ隣家の男が最近死んで、その家もその隣の家も空き家になったそうだ。あの男は別に漁業で生計を立てているのでもないのに、よそ者が川に入っただけで、うさん臭そうに見つめていた。隣家なのに知人との仲もしっくりいっていなかったようだ。
朝から断続的に川を見ているという知人の話だと、濁流の最盛期には左上隅の平らな芝地のあるところが、完全に水没していたそうだ。放水による鉄砲水は平時に比べて3メートルくらい水位が上昇したと思われる。中洲にテントを張っていたら押し流されるし、乗用車は横転して水没するだろう。豪雨時の川は怖い。
昨日は17:30でも北の町豊栄のコンビニで「朝日」が買えた。が、今日は万一のことを考え少し遠いが造賀という南の町に行くことにした。ここにはセブンイレブンとローソンがある。
セブンでは「朝日」「産経」「毎日」が売り切れだった。少し離れたローソンに、誰かが立ち読みした跡がある「朝日」が一部だけあった。やはり「産経」「毎日」が空になっている。「ネットで話題になったから若者が買いに来たのかな…」と想像した。
帰りは知人から聞いた国道から離れた集落で、崖崩れが発生したというところを通って戻った。この集落にも廃屋が目立つ。ここは四方を山に囲まれた小さな盆地で、国道を通る車はこんなところに人が住んでいることに気づかない。
帰宅してブランチを食べながら、四紙に眼を通した。
朝日の特集「慰安婦問題を考える(下)」は14~15面という目立たないところにあった。
社会面に、発売中の写真週刊誌「FLASH」が「『従軍慰安婦捏造(ねつぞう)』朝日新聞記者 大学教授転身がパー」と報じたことに対して、「朝日が抗議した」という記事が「朝日」にあるのに驚いた。
http://www.asahi.com/articles/ASG856HTKG85ULZU017.html
これは読者に「FLASH」を買ってくださいとPRしているようなものだ。この話は4月頃にネットの話題になっており、もうみんな知っていると思う。元社員の話だから、ほっときゃよいのに。
「3氏に聞く」は、右派の秦郁彦(1932生、元日大教授)、左派の吉見義明(1946生、中央大教授)、「戦後」を観念としてしか知らない小熊英二(1962生、慶応大教授)を起用していて面白かった。
秦氏の著作は、『慰安婦と戦場の性』(1999)、『世界戦争犯罪事典』(2002,共著)、『旧制高校物語』(2003)、『<BC級裁判>を読む』(2010,共著)、『病気の日本近代史:幕末から平成まで』(2011)、『陰謀史観』(2012)を読んでいるが、広い視野と深い教養をもった現代史学者だと思う。資料の扱いにもミスがない。
吉井氏の著作は、『従軍慰安婦』(1955)、『日本軍<慰安婦制度>とは何か』(2010)の2冊しか読んでいない。だが『従軍慰安婦』を読めば十分だろう。
小熊氏の著作は、『単一民族神話の起源:<日本人>の自画像の系譜』(1995)、『<日本人>の境界』(1998)、『<民主>と<愛国>』(2002)、『1968:若者たちの叛乱とその背景(上・下)』(2009)を読んでいるが、1冊が1000頁近い労作のわりに、何がいいたいのかよくわからない。東大農学部卒で、東大教養学部の大学院博士課程で学んでいるから、資料の扱いはしっかりしているし、索引もある。
「産経」は「歴史戦」という企画記事を連載中だから「戦闘モード」満開で、一面で「朝日、慰安婦誤報認める。一部記事取消」と報じ、社説で「朝日慰安婦報道:<強制連行>の根幹崩れた。これでは訂正になっていない」とタイトルをつけて、批判している。3面にもほぼ全面を使って「慰安婦<吉田証言は虚偽>、<挺身隊と誤用>釈明。朝日検証、明確な謝罪なし」とさらに追求している。
反撃の早さと緻密さからみて、予定稿を用意していて、現物記事を入手後、一部を手直ししたものではないか…。
驚いたのは「毎日」報道で、一面トップに「朝日記事、国会で検証も。慰安婦問題、石破氏が言及」、「朝日記事取り消し、<強制連行、一部に誤り>」と報じている。STAP事件での「笹井自殺」がどっかに吹っ飛んだ感じだ。
昔、どの新聞も「政治的に公正中立な立場」と称して、同じような記事しか載せなかった。
私は「きちんとした事実」に基づいて、各紙が独自な意見を述べるようになるのを歓迎する。
笹井氏の自殺について取り上げたコラムは、「産経抄」と日経の「春秋」だけだった。
山田風太郎のアフォリズムにいわく、「人は死んで三日したら忘れられる」。
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