【Nスペ】たまたま、18日(日)の9時過ぎに母屋に戻ったら、Nスペ「がんワクチン」という番組をやっていた。
2010年9月に「朝日」の科学部出河雅彦記者と野呂雅之論説委員により、がんワクチンの臨床研究を、ナチスのそれに匹敵する「人体実験だ」と一方的に糾弾・論難された中村祐輔東大医科研教授(現シカゴ大血液・腫瘍内科教授、東大客員教授)が久しぶりにテレビに姿を表した。
今年10月に広島で「共済医学会」(国家公務員共済組合に属する病院の医学会)があり、中村祐輔教授が特別講演をするということで、私もお招きを受けていたのだが、予定をすっかり失念していた。で、1992年3月にハワイ・マウイ島で開かれた「日米がんセミナー」以来、20年ぶりに中村氏の顔をテレビで拝見した。
中村氏は阪大卒の外科医で、途中から癌研究所の生化学部門に入り、すぐに大腸ポリープの原因遺伝子を発見した。以後、がんの基礎研究を重ね、遺伝子工学の手法を駆使して、がん患者の治療に使える「がんペプチド・ワクチン」の開発に力を注いでいる。
NHKが報じたとおり、がん治療薬に関しては国内の開発が遅れ、ほとんどが輸入に依存しているため、年間2兆円近くを輸入しており大幅な入超である。がんワクチンの臨床試験が成功し、臓器別のワクチンが使用されるようになると、貿易収支の上でも大幅な改善が予想される。医薬品の開発は第1相から第3相まで、3段階のステップを踏んで行われるが、すでに第1~第2については、国の助成も始まったという。
中村氏の「がんワクチン」は、科学的・医学的にいかがわしい点は少しもないし、本人に私利私欲もない。臨床サイドで登場した岩手医大泌尿器科教授の発言からもそれは明らかだ。どうしてこれを「朝日」は2010年9月に、あれほど執拗に非難したのか理解に苦しむ。
あれから丸4年。確か事件は報道した側とされた側の裁判合戦になっているはずだが、きちんとフォローしていないので、現状はわからない。
出川記者は「ルポ 医療事故」(朝日新書、2009)で、「日本科学ジャーナリスト大賞」を受賞しており、きちんと記事を検証してもらいたい。
2010年9月に「朝日」の科学部出河雅彦記者と野呂雅之論説委員により、がんワクチンの臨床研究を、ナチスのそれに匹敵する「人体実験だ」と一方的に糾弾・論難された中村祐輔東大医科研教授(現シカゴ大血液・腫瘍内科教授、東大客員教授)が久しぶりにテレビに姿を表した。
今年10月に広島で「共済医学会」(国家公務員共済組合に属する病院の医学会)があり、中村祐輔教授が特別講演をするということで、私もお招きを受けていたのだが、予定をすっかり失念していた。で、1992年3月にハワイ・マウイ島で開かれた「日米がんセミナー」以来、20年ぶりに中村氏の顔をテレビで拝見した。
中村氏は阪大卒の外科医で、途中から癌研究所の生化学部門に入り、すぐに大腸ポリープの原因遺伝子を発見した。以後、がんの基礎研究を重ね、遺伝子工学の手法を駆使して、がん患者の治療に使える「がんペプチド・ワクチン」の開発に力を注いでいる。
NHKが報じたとおり、がん治療薬に関しては国内の開発が遅れ、ほとんどが輸入に依存しているため、年間2兆円近くを輸入しており大幅な入超である。がんワクチンの臨床試験が成功し、臓器別のワクチンが使用されるようになると、貿易収支の上でも大幅な改善が予想される。医薬品の開発は第1相から第3相まで、3段階のステップを踏んで行われるが、すでに第1~第2については、国の助成も始まったという。
中村氏の「がんワクチン」は、科学的・医学的にいかがわしい点は少しもないし、本人に私利私欲もない。臨床サイドで登場した岩手医大泌尿器科教授の発言からもそれは明らかだ。どうしてこれを「朝日」は2010年9月に、あれほど執拗に非難したのか理解に苦しむ。
あれから丸4年。確か事件は報道した側とされた側の裁判合戦になっているはずだが、きちんとフォローしていないので、現状はわからない。
出川記者は「ルポ 医療事故」(朝日新書、2009)で、「日本科学ジャーナリスト大賞」を受賞しており、きちんと記事を検証してもらいたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます