私が自分の高校生活を振り返りながら、書棚からまたこの本を取り出して来て読んでいる。大宅歩氏の高校時代の日記やノートなどに書きためた文章がまとめられてこの一冊の本になっている。何とみずみずしい若者の思いが書き綴られていることか。こんな素晴らしい書物はない。私にとってまさに「この懐かしき本たち」のうちの1冊である。
どこをどう選んで紹介したり、私の感想を述べたりできようか。この書物の全て、あらゆるものが私にとって圧倒的な感動の対象である。
この本については、また何度にも分けてゆっくりと書くこととしよう。
今日は、とりあえずこのような素晴らしい、感動的な書物があるのだということだけを記しておこう。 (つづく)
画像:大宅歩著「詩と反逆と詩」文春文庫 1974年11月25日第1刷
397ページ
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