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手元に「龍」の第3号がある。昭和35年(1960年)か昭和36年に発行されたようである。全75ページのガリ版刷りの雑誌である。
これも、目次だけでも写しておこう。
巻頭言 藤居健一郎
四科棟 師家 苧坂光龍
寄書
観菊 森本雅堂
老典座の楽しみ 山田新吾
或るもの 大矢多喜雄
剣道入門の記
思いつくままに 筑間啓亘
宗教と罪の問題 藤岡学
坐禅随想 中祐一郎
近日雑感 伊藤精彦
感 藤居健一郎
雑感 染 信憲
整えること 菅野道雄
二人のカトリック
思想家について 中村聡
季節 山田 勤
無題 秋谷雅好
日常生活の
中における禅 辻本 驍
良寛 阿部敏夫
接心行脚の記 岡本幹輝
日記抄
アンケート
活動記録
会員名簿
行事案内
編集後記
私はこのころには、就職して任地の京都で生活していた。私のところにも寄書の寄稿の依頼があったのだろうが、寄稿の苦手の私は辞退したのだろう。
創刊号では、私達、学部の3年生が一番若い年次であったが、この号の会員名簿では、私達の一年下、二年下の皆さんの名前が載っているのが目を引く。
現在、鎌倉円覚寺での淡青会での坐禅でご一緒の岩谷久生先輩は北海道紋別市の、そして三上恭平先輩は東京杉並区の、それぞれ企業の独身寮が住所になっている。辻本驍君は学部の3年生として名簿に乗っている。私、佐藤元則も京都の桂の独身寮が住所となっている。
全くの余談であるが、今名簿を見ていて、岩谷先輩の独身寮も私のいた独身寮も同じ「清明寮」という名がついているのに気がついた。独身者はこうあるべきだと会社がきめた名前なのだろうか。これは半分冗談であるが。
画像:「龍 第3号」