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この度、森下達朗氏著「一高寮歌解説書の落穂拾い」(副題 虫の目と鳥の目で寮歌を読み解く)増補新版が出版された。
これは平成21年(2009年)12月25日に出版された初版の増補新版として出版されたものである。
森下達朗氏著「一高寮歌解説書の落穂拾い」(副題 虫の目と鳥の目で寮歌を読み解く)初版については、私のこのブログ2010年11月3日の#693「森下達朗氏著「一高寮歌解説書の落穂拾い」記載した。 ←クリック
森下氏は今回の「増補新版あとがき」でこう述べておられる。
「本書の母体は、旧版と同じく、一高寮歌を歌い継ぐことを目的とする「詠帰会」の例会における筆者の研究発表である。
中略
先般来、先輩・友人各位からの熱心なお勧めもあり、このたび旧版の内容とその後の5年間の発表した研究成果とを併せて編集した「増補新版」を刊行させていただくこととした。旧版の記述を大幅に増補・改稿するとともに、新たに三十七篇の寮歌を追加して、ページ数も倍増したことから、より充実した内容になったと実感していただければ幸いである。
後略 」
初版は、私が2010年のブログに記載の通り306 ページのものである。それに対し今回の増補改訂版は 606ページと倍増となっている。
私などが何ということもなくまさに酔生夢死のようにただ何となく人生を生きている間に、森下氏のような努力家は楽しみながら多くのことを研究し、毎月その成果を発表しそしてまた形ある本として残しておられる。ご立派である。
ご立派であるというだけで、私のような怠け者には真似が出来ないのだが。
しかし、寮歌を読み、歌いながら、またその後に、森下氏によるこの本を読み、なるほどこの歌の意味はこうだったのかと頷くときの充実感は何とも言えない。
良い本を出して下さったものである。 (つづく)
(余談であるが、この記事のカテゴリーを最初は「歌」としていたが、「日本文学」に変更した。森下氏の論述を読みながらなるほど「寮歌」は歌ではあるが、「日本文学」により近いと自分ながら納得している。)
画像 森下達朗著「一高寮歌解説書の落穂拾い」(副題 虫の目と鳥の目で寮歌を読み解く)増補新版 平成27(2015)年 3月20日増補新版発行 非売品 印刷製本 有限会社 愛幸堂