日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2019続編 - 万年青

2019-10-17 22:24:02 | 居酒屋
「鳥善」を出た時点で10時過ぎでした。11時の門限から逆算すると、もう一杯やるには時間が足りず、その代わりにラーメンでもすすれば過不足がありません。しかし、釧路ではラーメンよりもザンギです。雪の降る頃、あるいは桜の咲く頃に再訪の機会が巡ってくるならともかく、近年の流れからして次の機会は一年後になるでしょう。初見のラーメン屋に飛び込むよりも、慣れたところで締めくくりたいという心情が勝りました。昨夜に続き「万年青」の暖簾をくぐります。
小一時間しかない持ち時間と、昨日の今日での再訪という条件から、注文は必然的に決まりました。おでんを一品、それに昨晩ありつけなかった玉子焼きをいただいて、それらを肴に徳利を一本空けようという算段です。半世紀使い続けてきたという、飴のように曲がったフライパンにつきっきりで女将が作る玉子焼きは、ふわふわした食感と、醤油と塩胡椒による甘辛い味付けを特徴とします。出汁巻きとも厚焼きともオムレツとも全く違う、万年青の玉子焼きとしか言いようのない唯一無二の味わいです。滞在を締めくくるならこれしかないと思っていました。

結果として、今回は両日ともほぼ同じ時間帯になりました。二次会らしき勤め人が多いのはそのせいでしょう。日付が変わると客層も変わり、一足先に店仕舞いして上がってきた同業者が多くなります。そのようにして様々なお客が集散していくのが、このカウンターで長年繰り返されてきた光景です。
しかしそれにも近年陰りが見えてきました。店先には月曜に加えて第一、第三火曜も定休にするとの張り紙があります。オホーツクで足踏みを繰り返し、釧路に着くのが一日遅れとなったからよいものの、もし出発前の予定通りに来ていれば、初日は定休日に重なっていたわけです。年中無休で深夜も入れる絶大なる信頼感は、当店を愛用してきた理由の一つですが、これからは定休日を避けつつ釧路に二泊し、なおかつ旭川とも両立させる必要が出てきます。来年以降、道内での日程の組み立てがますます難しくなるかもしれません。
大晦日と元日以外年中無休、なおかつ夕方から早朝に及ぶ営業は、鉄人ともいえる女将の体力あってのことでしたが、寄る年波に勝てなくなってきたということでしょうか。まだまだ矍鑠とした「しらかば」の女将に比べ、体力的な問題が次第に表面化しつつあるのは気になります。しかし、女将が現役である限りは足を運び続けたいというのが切なる希望です。また来年…

万年青
釧路市栄町4-2
0154-24-4616
1700PM-400AM
月曜及び第一・第三火曜定休

酒一合
お通し(もやしナムル)
豆腐
玉子焼き
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 鳥善

2019-10-17 21:37:43 | 居酒屋
「しらかば」を出て釧路川の畔を歩くと、月がますます高度を上げたところでした。先程横位置にした構図を縦位置に変え再度撮影。束の間の腹ごなしを経て「鳥善」の暖簾をくぐります。
屋号の通りのザンギ専門店で、店主は「鳥松」の出身と聞いたことがあります。本家の流れを汲む店と、かつての従業員による店が、狭い範囲に並存するという点では、函館の小いけ本店、元祖小いけのようなものとでもいえばよいでしょうか。
一見して分かる違いは色合いです。こちらのザンギは白っぽく、片栗粉をまぶして作る唐揚げのようにも見えます。ただし、唐揚と似て非なるものなのは昨晩語った通りです。ザンギ特有の、いわく言いがたい衣の食感はどちらも同じで、若干フライドチキン寄りなのが鳥松、若干唐揚げ寄りなのがここといってもよいでしょう。

鳥善
釧路市栄町2-15 サンプラザビル1F
0154-22-8472
1700PM-2400PM
ザンギ一人前700円
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晩秋の大地を行く 2019続編 - しらかば

2019-10-17 19:52:11 | 居酒屋
日中に空を覆っていた雲は嘘のように晴れ、今夜も煌々たる月夜です。昇ってくる月を横目に繁華街まで歩きました。昨夜はまさかの早仕舞いでしたが、連泊のおかげで挽回することができます。仕切り直して「しらかば」の暖簾をくぐりました。

呑み屋にも相性の善し悪しがあります。他人様が絶賛する店でも自身の感性に響かないところはあり、逆についてもしかりです。
道内に一夏滞在した活動仲間が、釧路の老舗も落ちたものだと嘆いていました。特に懐疑的な評価をしていたのがこの店です。肴は悪くなかったものの、女将は無駄にうるさくて、値段もまさかと思うほど高かったというのがおおよその内容でした。たかが一回訪ねただけの分際で批判する口コミサイトの投稿とは違い、折に触れて何度も訪ねた上でのことです。あながち根拠のない評価とも思われません。しかし、当人のいう無駄にうるさく値段も高いという状況を、こちらは経験したことがないのです。
たしかに世話好きな女将ではあります。しかし、迷惑に感じたことは一度もなく、驚くような請求を受けたこともありません。当人の評価はさておき、自身の中では依然として、釧路へ来たなら「万年青」共々訪ねたい店の一つがここです。

三点のお通しだけでも楽しめるのが当店の特徴の一つです。今夜はお約束の牡蠣豆腐と氷頭なます、それに阿寒湖産のワカサギの佃煮でした。それらを肴に一合空け、次におでん、その次にエゾシカのやきとりをいただいて、あとは腹具合に応じてもう一品というのが定跡です。しかし今夜は手順を変え、やきとりとおでんの順序を逆にしました。これが意外に悪くありません。やきとりまでで大徳利が一本空き、おでんとともにもう一合所望するも、あと一品追加するには多すぎる、さりとておでんだけというのも物足りないという状況で、計ったかのようにかぼちゃの天ぷらが差し入れられました。お茶とともに煮豆をいただき締めくくるという顛末です。

しらかば
釧路市栄町2-3
0154-22-6686
1730PM-2330PM(LO)
日祝日定休

福司三合
氷頭なます
牡蠣豆腐
ワカサギ佃煮
エゾ鹿やきとり
おでん三品
かぼちゃ天ぷら
煮豆
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 自衛策

2019-10-17 19:13:32 | 北海道
昨晩の時点で釧路に連泊すると決め、商人宿を押さえていました。ただし、前夜世話になったすみれ旅館とは違う宿です。絶望的な状況を、全くの偶然により救ってくれたことに対して運命的なものを感じ、あちらでもう一晩世話になるかとも思いました。しかるにそうしなかったのは、今後に向けての自衛策を立てるという目的があったからです。
去年こそ免れたものの、今年も釧路の宿がやたらに混むという現象を経験しました。異常も続けば日常になります。これほど頻繁に繰り返されるということは、何らかの構造的な問題があるのでしょう。外国人観光客の激増に供給が追いついておらず、些細なことでたちまちこうなってしまうという仮説を立てることはできますが、真相のほどは分かりません。自分にできるのは、再びそうなったときの駆け込み寺の心当たりを、いくつか探しておくことだけです。すみれ旅館のすぐ近くにもう一軒商人宿があったため、二泊目はそちらに泊まってみようと思い立ったのでした。
こうして泊まった今夜の宿、くたびれていたすみれ旅館とは対照的に、近年改築されたばかりの小ぎれいなところで、温厚な館主と女将による家庭的な雰囲気も好ましいものがあります。しかし、唯一最大の難点は11時の門限です。これ以上のことは後回しにして出かけます。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 第二夜

2019-10-17 18:57:53 | 北海道
国道391号線を経由して釧路に帰還。本日も走行距離は200kmを超え、出発からの走行距離は1460kmに達しました。日の入りの早さが大きな要因となり、旭川から停滞気味で進行してきましたが、後半に入って俄に距離が延びつつあります。現在の気温は6.5度、暖かかった昨晩から一転して、寒さが染みる第二夜となりそうです。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - シラルトロ湖

2019-10-17 17:24:55 | 北海道
空は次第に暗くなり、これ以上先へ行っても仕方がありません。あとはまっすぐ釧路へ戻り、早めに投宿するしかないと思われました。しかし、諦めるのは早計でした。さらなる見せ場が待っていたからです。
まず、標茶へ向かう道道沿いの車窓が印象的でした。阿寒岳から知床連山まで、昨日も眺めた道東の山々を、真裏の方向から一望する眺めです。その光景を横目にしつつ進んでいくと、日が沈む間際になって雲間から弱い西日が射してきました。夕焼け雲を追いかけつつなおも走り、国道391号線に合流するや、丘を上下していた線形が平坦に変わり、視界がさらに広がります。道内でも屈指と思える広い空を眺めつつ走り、たどり着いたのがシラルトロ湖です。
結果として、本日の行程は昨秋二泊したときの行程を一日分に集約したような形となりました。ただし、国道391号線については逆方向へ走ってきたことになります。前回ここを訪ねたときに思ったのは、日中こそともすれば平板な眺めに見えるものの、凪いだ湖面に夕焼けの空が映れば最高だろうということでした。目の前にはあのとき思い描いた通りの光景が広がっています。日が射した時間こそ決して長くはなかったものの、晴れてほしいときは晴れ、曇ったときにもお誂え向きの使い道があったという点で、天候がものの見事に噛み合った一日でした。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 別海町鉄道記念館

2019-10-17 15:26:09 | 北海道
通算22万kmの節目を、快晴の空の下で迎えられたのは何よりでした。しかしその後は曇りがちとなってしまい、根釧台地をどこまでも走りたいという気分でもありません。そのようなときこそ訪ねておきたかったものがあります。西春別の別海町鉄道記念館です。
去年も西春別を訪ねました。道内各地にある駅の跡地の公園で、北見相生と並んで未踏だった数少ない場所の一つがここです。しかし、宿願を果たせたのはよかったものの、併設の記念館の閉館を過ぎてしまったのが惜しまれました。記念館の見応えは屋外の車両展示をはるかに上回ると噂に聞いていたからです。再度挑戦するならば、この機会を生かさない手はありません。こうして四半世紀に及んだ宿願を果たし、三時の閉館とともに切り上げたところです。

一昨日訪ねた卯原内の施設を、記念館というより資料館だと評しました。対するこちらは文字通りの記念館です。玄関をくぐるや否や、当時の町長による開設に寄せた檄文に足が止まりました。根釧原野開拓の原動力となり、人々の夢と希望を乗せて走った標津線が、時代の波に呑まれて惜しまれつつ姿を消すにあたり、その功績を末永く語り継いでいこうとする熱意が、ありありと伝わってくる文面でした。そのような由来もあり、年表を用いた歴史に関する展示の充実ぶりが当館の特徴の一つといえます。
真骨頂は上映時間40分にも及ぶ記録映像です。「緑の大地に夢見た鉄路」と題するその作品は、現役当時の映像を交えつつ、標津線の前史から終焉までを余すことなく記録した力作です。これに匹敵するのは三笠鉄道村で上映される「さらば栄光の幌内線」だけでしょう。
上映時間と全体の構成は似通っています。開通前史に始まり、戦中戦後の混乱期、鉄道華やかなりし昭和30年代、自動車の発達により存在基盤が揺らぎ出した昭和40年代以降を経て、国鉄改革の一環としてやむなく廃止に至るまでの流れを、在りし日の映像とともに綴るというものです。その一方で、好対照というべき点もありました。幌内線の映像は、明治維新を端緒とした北海道開拓と、その根幹を支える炭鉱開発という国家事業の一環として建設された歴史的背景の中で語られます。根釧原野を細々と走ってきた標津線の映像は、物語としての壮大さにおいてあちらに及びません。しかしこれは、日々の暮らしを地道に支え続けてきた路線だったということに他ならず、思い入れもその分大きなものとなります。それを象徴する場面が、随所に織り交ぜられる沿線住民の方々の証言です。仮乗降場を含む全駅の紹介を始め、ありし頃の日常の記録が秀逸でした。
終盤の山場はあちらと同じく営業最終日の記録です。お別れ列車の空撮は幌内線と同様の演出ながら、それに先立ち各駅に住民の皆様方が集合し、口々に別れと感謝の言葉を述べる場面はこちらにしかない貴重な記録です。駅舎を描いた絵本をめくっていくエンドロールも印象的でした。40分の本編を通じてめくるめく場面が繰り返され、観終わった後もしみじみ感銘を受ける秀作です。

こうして見学する間に今日も三時を回りました。道中の例からしても、あと一時間もすれば相当暗くなるでしょう。中標津には行けそうにもありません。しかし、この上ない場所で達成できた通算22万kmと、こちらの記念館だけでも、十分満足できる成果です。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 初登場

2019-10-17 13:57:21 | B級グルメ
昨日はカツ丼をいただいたのが仇になり、北見相生駅を目前に日が暮れてしまいました。しかし幸か不幸か、今日は次第に雲が増え、日の陰る時間がほとんどになってしまいました。これなら先を急ぐ必要もありません。西春別のセイコマートでお昼にします。お約束の100円パスタが、上陸七日目にして遅い遅い初登場です。駅前の公園でいただきます。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 片無去小中学校

2019-10-17 11:48:15 | 
先代オーナーから引き継いだとき、走行距離は2万km台でした。あれから12年、1万kmごとの節目を20回重ねたことになりますが、これほどまでに劇的なのは初めてかもしれません。片無去小中学校で22万km達成です。
兎にも角にも日が短いこの時期、明るいうちにどこまで走れるかは何ともいえません。とりあえず中標津を目指すつもりで走り出しました。ただし、まっすぐ行けば往来の多い国道上での達成となり、実感を噛みしめるには今一つです。そこで考えついたのが、国道272号線から付かず離れず、一定の距離を保った道道、農道を小刻みに走り継いで行く方法です。釧路湿原道路を走ってきたのもそのためでした。国道に一旦合流するに先立ち再度地図を見たところ、5km少々北上してから再びそれて南下すると、上尾幌から厚岸までの道道に合流することが分かりました。桜を追いかけ道東まで旅していた頃、何度も走った思い入れの深い道でもあります。残りの距離から逆算しても、沿線のどこかで達成できそうでした。これしかないと考えて、そのまま車を走らせたところ、小中学校を前にオドメーターが214999に変わったという顛末です。
校門から校舎へ向かう砂利道の桜並木がそこはかとない郷愁を誘う、道東の中でもとりわけ思い入れの深い場所の一つがここです。厚岸までの道道を走ろうと決めたとき、ここで達成できれば最高だろうと密かに意識してはいたものの、本当にそうなるとはいかにも出来過ぎた話です。最短経路を通っていれば、かなり先での達成となっていたでしょう。四年前、函館で通算16万kmを迎えたときは、ラッキーピエロまでの無駄な二往復が仇となり、なんとも中途半端な場所での達成となってしまいましたが、今回は偶然がよい方向に作用しました。
厳密にいうと、達成には数百m足りません。しかし、22万km走った中の数百mなど誤差といってもよいでしょう。ここを達成地点とし、冬枯れの桜並木とともに記念撮影を済ませました。晴れてはいても吹く風は冷たいのが、花見の旅でこの一帯を訪ねたときの常でした。奇しくも今日は、あの頃を彷彿させる東風が吹いてきます。この風の冷たさとともに、永く記憶にとどめておきたい光景です。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 釧路湿原道路

2019-10-17 10:16:20 | 北海道
通算22万kmの節目を、なだらかな丘に広がる牧草地で迎えたいと申しました。しかし、釧路を出ですぐにそうなるわけではありません。その手の車窓を求めるなら、方角としては北東です。しかし、そちらを目指して市街を出ると、畑もなければ牧場もなく、雑多な木々が茂るだけの単調な車窓がしばらく続きます。その車窓は経路を変えても同じでした。遠矢から釧路湿原道路を走りきり、国道272号線との合流地点まで走ったところです。
粛々と走るしかない区間ですが、それでも発見はありました。オホーツクから釧路へ来て、木々の葉が再び色鮮やかになってきたのです。しかし、旭川から名寄にかけて広がった錦繍の眺めには及びません。このような違いが生じるのは、時期の違いというよりも、そもそも植生の違いではないかという気がしてきました。見映えするよう周到に設計された京都の寺院などとは違い、人の手を最小限加えただけの森林です。鮮やかに色づく木を選んで植えたわけではありません。道内各地の気候風土に適した樹木が少しずつ異なる結果、道北の森林は鮮やかに色づき、道東ではそれほどでもないというのが自分なりの仮説です。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 釧路製作所

2019-10-17 09:11:05 | 北海道
オホーツクから釧路へ来て、明らかに暖かくなったと感じます。現在の気温は12.5度、これほど暖かいのは小樽に上陸した初日以来です。出発早々Tシャツ一枚の軽装となりました。まずは釧路製作所の8722号機を再訪します。昨秋初めて訪ねたときも好天だったと記憶しますが、今回も晩秋らしい透明感のある快晴になりました。朝方の鈍い陽射しを浴びた姿もよいものです。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - すみれ旅館

2019-10-17 08:18:45 | 北海道
昨晩は釧路どころか道東の宿がほとんど空いていないというまさかの事態に陥りましたが、幸いにも土壇場で元の鞘に収まることができました。救世主となってくれたのはすみれ旅館です。
通称鉄北と呼ばれる駅裏の住宅街の一角にある商人宿です。日観連加盟とはいうものの、観光客で賑わったのは鉄道華やかなりし頃のことでしょう。玄関くぐると汚れた靴が脱ぎ散らかされていて、食堂ではむくつけき男たちが唐揚げ、野菜炒めをそれぞれ山盛りにした夕食をとっているところでした。観光客が一人もいない殺伐とした雰囲気は、むしろこちらの好むところです。窓の外から時折汽笛が聞こえてくるのも旅情を誘います。
有り体にいって館内はくたびれており、防音性の低さなど細かな点も気になります。日頃から荒くれ者を相手にしていてそうなったのか、女将の客あしらいはぶっきらぼうです。廊下の壁には、今はなき北海道のローカル線の駅舎を描いた絵が額装されていて、いかなる由来があるのかたずねてみたいところでしたが、おいそれと聞けるような雰囲気ではありませんでした。そのようなわけで真相は闇の中ということになりますが、絶望的な状況を救ってくれたことについては、改めて感謝したいと思います。
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晩秋の大地を行く 2019続編 - 八日目

2019-10-17 08:05:23 | 北海道
おはようございます。昨晩は「鳥松」の最後の客となって辞去し、日付が変わってから宿へと戻りました。天頂で煌々と光る丸い月が印象的でした。
雲一つない空は夜が明けても変わりません。天候に恵まれた今回の道中でも一、二を争う快晴です。通算22万kmの節目を飾るには申し分のない条件が整いました。昨日は北見相生駅の再訪を匂わせましたが、結論としては見送ります。錦繍の阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖といったところも無論悪くはないものの、節目をどこで迎えたいかと考えたとき、いの一番に浮かんだのは道東らしいなだらかな丘に広がる牧草地でした。そのような場所を目指して走ります。
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