日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2019続編 - 釧路湿原道路

2019-10-17 10:16:20 | 北海道
通算22万kmの節目を、なだらかな丘に広がる牧草地で迎えたいと申しました。しかし、釧路を出ですぐにそうなるわけではありません。その手の車窓を求めるなら、方角としては北東です。しかし、そちらを目指して市街を出ると、畑もなければ牧場もなく、雑多な木々が茂るだけの単調な車窓がしばらく続きます。その車窓は経路を変えても同じでした。遠矢から釧路湿原道路を走りきり、国道272号線との合流地点まで走ったところです。
粛々と走るしかない区間ですが、それでも発見はありました。オホーツクから釧路へ来て、木々の葉が再び色鮮やかになってきたのです。しかし、旭川から名寄にかけて広がった錦繍の眺めには及びません。このような違いが生じるのは、時期の違いというよりも、そもそも植生の違いではないかという気がしてきました。見映えするよう周到に設計された京都の寺院などとは違い、人の手を最小限加えただけの森林です。鮮やかに色づく木を選んで植えたわけではありません。道内各地の気候風土に適した樹木が少しずつ異なる結果、道北の森林は鮮やかに色づき、道東ではそれほどでもないというのが自分なりの仮説です。
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