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日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

灼熱の近畿を行く 2017 - 新快速再び

2017-08-21 12:58:20 | 東海
再び新快速に乗車し名古屋へ向かいます。車両は313系6連に代わりました。
静岡地区の国鉄型車両がロングシート車に置き換えられたときは呆れましたが、さらに悪質なのが、最近キハ40系を置き換えた気動車です。高山本線の沿線で活動したときも、普通列車はロングシート車ばかりでした。あの東日本でさえ、近年は申し訳程度ながらもクロスシートを設置する中、東海は優等列車を除き全てロングシートに統一する方針を固めたのかもしれません。そうだとすれば、この新快速もいずれはロングシートに置き換えられるのでしょうか。今はまだ直視したくない現実です。

★大垣1241/2332F/1313名古屋
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灼熱の近畿を行く 2017 - 争奪戦

2017-08-21 12:12:26 | 東海
米原から普通列車に乗り継ぎました。運用につくのは311系4連です。
普通列車で延々移動する場合、東海から近畿、近畿から中国への移動が昔から難関となってきました。県境の輸送力が格段に落ち、その分一本の列車に乗客が集中するからで、青春18きっぷの利用期間はその傾向がより顕著となります。全ての乗客が乗り継ぐわけではないにしても、12連の新快速から4連の普通列車に乗り継ぐ以上、争奪戦の様相を呈することも覚悟しなければなりません。下車した乗客が一斉に跨線橋を渡っていく光景を目の当たりにし、立ち通しという最悪の結果が浮かぶ中、幸いにもほぼ全員が着席できる適度な乗車率となりましたが、これが昨日ならば果たしてどうだったでしょうか。平日の恩恵を実感する一幕です。

★米原1200/214F/1231大垣
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 杉原駅

2017-08-12 18:01:09 | 東海
飛騨の最北端かつ東海管内最北端の杉原駅を訪ねます。沿道から一段下がった駅前は打保と同様ながら、こちらには木造駅舎が残ります。高低二段の切妻屋根と焦茶色の羽目板の組み合わせは、これまでにも何度となく目にしてきた高山本線の王道です。
今回飛驒萩原から久々野までと、飛驒細江からここまでの駅をさらったことにより、下呂以北の木造駅舎を最新の機材で記録できたことになります。東日本ほど極端ではないにしても、古い駅舎は極力維持費をかけずに建て替えるのを社是とするのがJR東海です。一昔前に訪ねた木造駅舎の相当数が建て替えられてしまい、残った駅舎も末永く安泰とは思われない情勢だっただけに、今一度記録しておきたいというのが宿願でした。一昨年以降度々飛騨に足を運び、その宿願を曲がりなりにも果たせたのを幸いに思います。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 打保駅

2017-08-12 17:27:44 | 東海
10km近い駅間を走り抜け打保駅に着きました。平成15年改築の小さな待合室は、渚と同じ蒲鉾形ですが、こちらの弧は相当長く、壁面はコンクリート打ちっ放し、屋根は無塗装のアルミの樋か何かを何本も曲げて並べる凝りようで、同じく無塗装のステンレス製の銘板に駅名が書き入れられ、玄関の脇に掲げられます。一見すると無味乾燥でも、時代を経れば価値が出てきそうな駅舎です。
ちなみに、坂上を出た頃から空が曇ってしまいました。やはり、海側へ行けば行くほど天候の回復が遅れているようです。こうなると、日陰になるかどうかで気を揉む必要もなく、最低限の光量さえあれば御の字ということになります。猪谷までの二駅を撮り次第切り上げ、あとは富山へ向かって走ります。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 坂上駅

2017-08-12 16:50:21 | 東海
東向きの角川駅は、日陰に入ってしまい撮影にならず。一つ飛ばして坂上駅を訪ねます。平成8年改築の駅舎は、とにかく大きいのが特徴で、大きな三角屋根の下には二階建てとさらに上の吹き抜けが収まり、上には風見鶏が突きだしています。コンクリートの壁面に遊ing Garellyと刻印があることからして、何かの展示施設と同居しているのでしょう。しかし二階の部分はもぬけの殻で、使われている気配がありません。大きく、しかしがらんとした三角屋根の駅舎は、昨秋訪ねた宗谷本線の佐久駅を彷彿とさせます。緩やかな弧を描くホームも偶然とはいえ同じです。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 飛驒細江駅

2017-08-12 16:20:21 | 東海
観光客が闊歩する高山に対し、趣では断然勝るのが飛驒古川ですが、再訪を宿願としながらも、果たせないまま今日に至ってしまいました。その点今回は、日没まで二時間前後という頃合いの時間が残りました。ただ、飛騨古川も近年急激に俗化しつつあると聞いており、お盆の時期はなおさらだろうと予想されました。それ以前の問題として、この暑さでは長時間歩くのも憚られます。結局今回も見送りとし、バイパスで市街を迂回し北上してきました。ここで飛驒細江駅を再訪します。
高山からここまでの駅は一昨年も訪ねており、そのほとんどが晴天、順光の好条件でした。しかし、この駅だけは日没間際で日が弱まってしまったため、よりよい条件ならば再訪すると決めていた次第です。その狙いは見事に的中し、快晴かつ順光の完璧な条件で再度記録に成功しました。
ここからは猪谷までは41号線から離れ、高山本線と並行する360号線を経由します。日没まではまだまだ余裕があるものの、山深い地形を考えると、かなり早い段階で西日が山の向こうに沈むでしょう。日があるうちに猪谷まで行けるかどうかは微妙ながら、ともかく時間の許す限り走ります。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 久々野駅

2017-08-12 14:40:19 | 東海
高山の二つ手前の久々野駅まで戻りました。六年前に建て替えられた三角屋根の駅舎、もとい待合室には何のひねりもなく、渚以上に無味乾燥ですが、ホームへの入口に掲げられた扁額だけは立派です。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 渚駅

2017-08-12 14:20:38 | 東海
引き続き飛騨川の右岸を行きます。次に訪ねるのは渚駅です。高台を行く国道の、線路を挟んだ反対側に、平成に入ってから建て替えられた蒲鉾形の小さな待合室が鎮座し、それ自体は味わいも何もありません。しかしホームに立つと、駅の手前で線路がカーブを切っており、その向こうにはかなりの高さの山が壁のように立ちはだかります。先代駅舎在りし頃は、趣のある駅だったのかもしれません。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 飛驒小坂駅

2017-08-12 13:56:56 | 東海
飛騨川の左岸にあったこれまでの三駅に対し、右岸にあるのが飛驒小坂駅です。広い間口と寺社風の車寄せを持つ木造駅舎は、飛驒一ノ宮とよく似た佇まいをしており、背後の山との重なり具合も心なしか似ています。一方こちらの壁面は羽目板ではなく丸太で山小屋風に仕立てられており、同じ丸太を使った車寄せの柱も立派です。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 飛驒宮田駅

2017-08-12 13:34:10 | 東海
続いて訪ねるのは飛驒宮田駅です。ホーム一本しかない無人駅だけに、素通りして先を急ぐことも考えました。しかし往生際悪く立ち寄ると、これがなかなか悪くありません。国道から折れて駅前に突き当たると、正面には三角形の小高い山が鎮座しており、青い空、白い雲との取り合わせが絵になっています。屋根付きの自転車置場の脇には、駅の由来を記した立看板が。地元から県会議員、さらには代議士への陳情が実って開業に漕ぎ着けたこと、地元の人々自ら工事に携わったこと、その後も花壇を造るなどして大切にされていることなどが記されており、言われてみるとたしかにホームが鮮やかな花々で彩られています。中程には安普請ながらも待合室があり、ベンチには座布団が備えられていました。最近嵩上げされ、待合室もそれに合わせて新設されたものと見え、見事なまでの無味乾燥ではありますが、人々の駅に対する愛着だけは、しかと感じた次第です。
ちなみに、いつからそうなったのか、旧国名を冠した駅が軒並み旧字体になっています。この駅からはblogの記録もそれに合わせることにしました。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 上呂駅

2017-08-12 13:00:43 | 東海
一つ戻って上呂駅を訪ねます。開業時に建てられた木造駅舎と、一段高いところにある対向式ホームの組み合わせは飛騨一ノ宮と同様ですが、広い間口と寺社風の車寄せを特徴とした飛騨一ノ宮に対し、こちらの駅舎は奥行、間口ともやや狭く、車寄せの造りも簡素です。玄関の脇には羽目板と同じ焦茶の板に切り抜き文字で駅名を入れた扁額が掲げられ、さらに駅舎の左上には、駅名を一文字ずつ書き入れた、絵馬のような形をした札が掲げられています。
ありがたいことに、飛騨萩原を出る頃から空がますます晴れてきました。青い空に白い雲がいくつも浮かんだ夏らしい空です。気温もそれに応じて上がったものの、今のところ27度にとどまっています。湿度が高い一方で、気温は松本よりも低いため、どうにか持ちこたえている状況です。これなら今日いっぱいはやり過ごせるかもしれません。
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北陸信越縦断ツアー 2017 -飛騨萩原駅

2017-08-12 11:47:19 | 東海
まずは41号線を延々南下してきました。只今飛騨萩原駅を訪ねています。切妻屋根に小さな庇を回した正統派の木造駅舎が残り、その前に並んで立つ楓とソメイヨシノも見事です。
北上するつもりが逆方向へ走ってきたのは天候の関係です。富山は雨、飛騨は曇という予報からして、北へ行けば行くほど雨に降られる可能性が高まる一方、逆へ走れば天候の回復が早まるのではないかと考えました。
最初の方は雨が小降りになって路面も乾き、狙いが的中したようにも思われました。ところが、小坂を過ぎる頃から雨が再び降り出し、やがては本降りに変わりました。しまった、素人の浅知恵だったかと思いながらもそのまま走り、飛騨萩原に着いたところで天気待ちをしていると、小一時間して雨が上がるという経過です。
上空には青空も見えてきており、天候が回復傾向にあるのは間違いがないようです。この後は沿線の駅に寄りつつ高山へ戻ります。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 旅館たかやま

2017-08-12 09:16:51 | 東海
昨晩世話になったのは「旅館たかやま」です。お盆の最盛期、高山の宿を直前に手配できるはずもなく、今回はかなり早い段階で押さえました。その時点では直近二回続けて世話になった「カントリーホテル高山」にも空きがあり、しかもお盆だからといって法外な値が付くなどということもありませんでした。しかし、高山に泊まるなら、無味乾燥なビジネスホテルよりも、和室の宿を選びたいという考えがかねてからありました。そして今回、立地、料金いずれをとっても頃合いの宿が残っていたため、宗旨替えに至った次第です。
宿に金をかけすぎないという自身の方針からすると、多少の割り切りは必要になってきます。古びてはいながらも小ぎれいに保たれ、何一つ不自由を感じないというのが、自身泊まってきた和室の宿の多くに共通する特徴で、この宿も例外ではありません。ただ、有り体に言えばややくたびれたところが散見されるのも事実で、その点では金沢、京都で愛用してきた宿には一歩譲るともいえます。しかし、朴葉味噌を主役にした朝食がよく、城山が見える三階の六畳間からの眺めも上々で、総合点では互角でした。高山の宿泊事情を考えると、空いた宿を即押さえるのが現実的な選択であり、ここを再び選べるかも未知数ではありますが、選択肢の一つとして覚えておきたい一軒です。
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 二日目

2017-08-12 08:40:47 | 東海
おはようございます。結局昨夜は久々の惨敗に終わってしまいましたorz

「あじ平」を一軒目としたことにより、二軒目をどうするかが悩ましくなってきました。「あんらく亭」に再々挑戦するにもやぶさかではない一方、今回は縁がなかったものと割り切るのも一案かと思いました。そのように感じたのは、腹具合が中途半端になってしまい、軽く一杯やるのがせいぜいだったからでもあります。そのようなとき世話になってきたのが「本郷」です。初志を貫き通すか、無理なく飲み食いできる方にするかで葛藤する中、とりあえず近くにある「あんらく亭」へ先回りしました。すると、先客が一人出てきた一方で、店内からは相変わらず歓声が漏れていました。おそらく騒がしい先客がいるのでしょう。これでは仮に入れたとしてもどうかという懸念があり、目標を「本郷」に切り替えました。しかしこちらも一筋縄では行きません。
玄関をくぐると、中の様子がこれまでと少し違います。片付けが済むのを待って入るところなのか、それとも支払いを済ませて出るところなのか、ともかく廊下で先客が待っており、これでは中に入ろうにも入れません。そこで一旦外に出て、遠巻きに様子を窺ったところ、あらかた埋まったカウンターが見えました。その結果、どのみち混むなら行きたい方へと思い直して、またも「あんらく亭」へ向かいました。しかし、意を決して扉を開けると、カウンターがいまだに埋まっているというまさかの事態が。この時点で「本郷」のラストオーダーは過ぎており、万策尽きるという結末です。とはいえそのまま引き下がるのも惜しまれ、前回世話になった「正ちゃん」で一杯だけ引っかけ、ラーメンをいただいて宿に戻りました。

敗因は「あんらく亭」の大盛況というまさかの事態に尽きます。全国区の人気店を含め、呑み屋も九時を過ぎれば目に見えて空くものであり、それは一軒目の「あじ平」についても同様でした。それだけに、「あんらく亭」についてもお盆休みの可能性こそ想定していたものの、よもや満席で振られるとは想定しておらず、ましてや十時半を過ぎても入れないとは全くの予想外でした。昼の大逆転勝利が、夜の大逆転負けによって帳消しになったとでもいえばよいでしょうか。
たまたまであってくれればよいのですが、お盆という事情が災いした可能性も否定できません。紅葉の最盛期の京都で、七軒続けて振られた挙げ句、ようやく入った一軒も不完全燃焼に終わったという経験をしており、それが自身にとって空前絶後の惨敗ですが、今回それに次ぐ惨敗を喫したのは、単なる偶然ではないのかもしれません。八方塞がりの中、助け船となってくれた「あじ平」と「正ちゃん」には感謝しています。

高山に泊まったのは、ここから富山へ向かって北上するという前提があってのことでしたが、あいにく日本海側の天候がよろしくありません。飛騨はどうにか曇りで持ちこたえる一方、富山は昼過ぎまで雨というのが最新の予報で、昨日の時点では夕方まで雨などという救いようのない予報になっていました。下手に先を急ぐと雨雲に追いついてしまうため、寄り道しつつ北上します。
以前八月の松本に泊まったとき、窓を開け放って眠ることができ、翌朝には窓から涼しい空気が流れ込んできたのを記憶しています。しかし昨夜は冷房を入れて休みました。こちらがそれだけ蒸し暑いということでもあります。今日は相当難儀しそうですorz
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北陸信越縦断ツアー 2017 - 高山到着

2017-08-11 21:03:58 | 東海
野麦峠から県道を下って361号線に合流、そこから先は慣れた道を走って高山に着きました。出発からの走行距離は360kmに迫っています。会津、長岡よりもやや長く、仙台とおおむね同程度の走行距離は、何回走ってもほぼ変わりません。
そのような中、飛騨が他と違うのは、列車と車の距離感が全く違うことです。列車の場合、名古屋を通り、岐阜から延々北上していく形になるため、京都、大阪あたりとほぼ同じ距離になり、新幹線での直行ではないことを考えると、時間的に感じる距離はそれをもさらに上回ります。それに対して車の場合、上記の通り会津、長岡などとほぼ同じ感覚で訪ねることができ、飛騨は意外に近いという感覚が一層強くなるのでしょう。

去年の晩秋から数えて、一年足らずで実に四度目の再訪となりました。同じ土地を短い間に何度も訪ねるという経験は、自分にとって新幹線開業前の北陸、北海道以来です。長らく食わず嫌いをしてきたところへ、上記の通り飛騨の意外な近さに気付いたことが、突如として通い出した最大の理由でもあります。北陸に直行せず、高山に一泊を割り当てたのは、夏から初秋にかけての飛騨がいかなるものかという興味があったからに他なりません。
しかし、着いてまず思ったのは蒸し暑いということです。松本では、日中30度を超えるまで上がりながらも、湿度が低いこともあり、一応耐えうる暑さでした。ところがこちらでは、車を降りるやいなやまとわりつくような湿気を感じ、体感としては朝方寄った甲府に近いものがありました。結果としては、高山と甲府、松本と諏訪の気候が比較的近く、その違いは気温よりも湿度に表れていました。いずれも同じ盆地というのに、何が両者の違いを分けているのでしょうか。今夜はかなりの汗をかきそうです…
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