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日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

冬晴れの駿河を行く 2018 - 三保の松原

2018-01-13 17:53:08 | 東海
かき揚げを逃した以外はおおむね狙い通りの結果となりました。先ほど夕景を見届けたところです。
箱根から見た富士山は、山頂だけ雲をかぶった画竜点睛を欠く姿でした。1号線を下っても、山頂にかかった雲はそのままでした。しかし、清水の市街に入ると、雲が二つに分かれて山頂が顔を出しているのが見えました。そのまま三保の松原まで走っていくと、こちらが着くのを見計らったかのように山頂が晴れていました。まず目の前の駿河湾が、次いで手前の山が日陰に隠れ、富士山も裾野の方から暗くなり、山頂が日陰になったその瞬間、五時の鐘が聞こえてくるという顛末です。夕焼けの鮮やかさも最高でした。やや風があって波が立ち、西の空が水面に映らなかったのを除けば、ほぼ理想といってもよい結果です。
昼頃に山頂から東に向かって雲が出始め、その雲が長らく居座った後、夕方から再び晴れるという展開は、一年前に訪ねたときとほぼ同じになりました。過去の記憶をたどっても、そうなることが多かったような気がします。他の時期がどうなのかはさておき、これが冬場の典型的な眺めなのかもしれません。
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冬晴れの駿河を行く 2018 - 三保ふれあい広場

2018-01-13 16:14:02 | 東海
旧三保駅改め三保ふれあい広場に立ち寄ります。一年前に訪ねたときは、梅どころか桜が咲いているのに驚かされました。しかし、今回は一週早い再訪であり、なおかつ近年希にみる寒さです。今年はさすがにまだだろうと思っていました。ところがその土肥桜を見に行くと、蕾には早くも桜色が差しており、枝の先には開いたも同然の蕾まであります。おそらく明日には最初の一輪が開花するでしょう。これが今年最初の花見です。
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新春の四国を行く 2018 - 帰着

2018-01-09 23:29:26 | 東海
裾野までそのまま一般道を走り、厚木からは再び一般道を走って、二時台前半の帰着でした。七日間で1970kmに及んだ四国への旅はこれにて完結です。
東名に袋井から乗るつもりのところをそのまま走ったのは、料金を惜しんだのもさることながら、とにかく雨がひどかったからです。何しろ、強まったり弱まったりしながら一瞬たりとも止むことなく降っていました。この雨の中を高速で走るのはいかにも辛く、むしろ大型車の流れに乗って悠然と走った方がよさそうに思われました。実際、裾野から東名に乗ったところ、雨脚以上に先行車が巻き上げる飛沫がひどく、横浜青葉まで乗るつもりのところを厚木までで切り上げました。とにかくよく降ったというと、最近では去年の高遠を思い出しますが、あのときでさえ降り出したのは夕方からです。降った時間の長さとしてはそれ以上でした。
自動車専用道路が延々続いたことによる恩恵が大きいとはいえ、ほぼ一般道だけで近畿から関東までを走り通すという珍事でした。もちろん時間はかかったものの、思わぬ効果もありました。給油と信号待ちを除き、浜松から無停車で走り通したのです。神戸から通算しても、記事を投稿したとき以外は無停車でした。高速道を飛ばしていけば、どこかで必ず疲れが出て、小一時間は仮眠せざるを得なくなることを考えると、高速道経由との時間差はおおむね解消されたともいえます。料金が浮いて時間差もわずかということになれば、まさに一石二鳥というべき結果です。
いたずらに飛ばすことなく、流れに合わせて走ったのが大きかったのかもしれません。最近の車によくあるクルーズコントロールなる機能が、疲れを軽減する上で効果的だという話を聞いたことがあります。その理屈が当てはまるとすれば、流れに合わせて走った方が、結果としては早く安く目的地に着くのでしょうか。今更ながらの発見でした。
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新春の四国を行く 2018 - 全行程終了

2018-01-08 22:02:45 | 東海
浜松という思わぬ場所で全行程終了となりました。決して早い時間ではないものの、例年はまだ三重県内にとどまっている頃です。早めに距離を稼いだのが功を奏したことになります。
全区間東名を経由すれば、途中で一息入れても四時間ほどで着くでしょう。しかし、雨粒がフロントガラスを強く叩き、なまじ飛ばせばハンドルを取られることを考えると、高速道ばかりではかえって疲れるかもしれません。往路と同様、焼津で一旦下りるという選択も考えています。
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新春の四国を行く 2018 - 大禾多重力

2018-01-08 20:26:27 | 東海
予想外の大移動となりました。名阪国道から1号線、23号線、再び1号線を経由して浜松に到着。昨日道中最後の給油だと申しましたが、小休止を兼ねて宇佐美の給油所に入ったところです。
名阪国道経由で帰るときは、湯の山で一風呂浴び、最後に腹ごしらえをするのが常で、今回もそうなるだろうと思っていました。しかし、名阪国道に乗った頃から雨がますます強まってしまい、この雨の中を走って行くより、今のうちに距離を稼いでおこうという考えが頭をもたげてきました。五時前という風呂には早めの時間だったのに加え、朝兼昼のラーメンが多すぎて、空腹感が全く戻らなかったという事情もあります。
往路は音羽蒲郡まで東名に乗り、そこから23号線のバイパスに移りました。これに対し、帰りはそのまま23号線を走ってきました。一昨年下り方向に走ったことはあるものの、逆方向にも走ってみて、どの程度使える経路なのかを確かめたかったのです。その結果は、引き続き自動車専用のバイパスが大半を占めるものの、対面通行の区間が長く、名古屋側に比べてやや退屈するというものでした。信号がないため距離はそこそこ稼げるものの、大型車の流れに合わせて延々行くと気が滅入ってくるという、焼津から掛川までのバイパスに近い状況です。無味乾燥な移動を避けるという効果は期待できず、高速料金の節約が唯一最大の利点といったところでしょうか。ただし、23号線のバイパスが全通すれば、状況は大きく変わってくるのかもしれません。
どこまで一般道で走りきれるか、限界に挑むのも一興ではありますが、上記の通り掛川から焼津まで対面通行が延々続き、退屈するのが経験上分かっています。今のところ袋井から東名に乗るつもりです。
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新春の四国を行く 2018 - 高田本山

2018-01-02 14:20:00 | 東海
今年の初詣は高田本山となりました。二年ぶりに訪ねて知ったのは、二つ並んだ立派なお堂が国宝に指定されたということです。建築物としては県内初の快挙だそうです。しかし、国宝になったからといって観光客が殺到するようなこともなく、地元の参拝客が三々五々訪れる境内の雰囲気は変わりません。
ちなみに気温は8.5度、日差しがないため数字以上に冷えています。逆に、松山まで下っていくと、数字以上に暖かく感じるのが常ですが、果たして今回はどうなるでしょうか。
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新春の四国を行く 2018 - 平津駅

2018-01-02 10:15:33 | 東海
続いては一つ隣の平津駅を訪ねます。切妻の瓦屋根と、四枚並んだ玄関の引戸は大矢知と同様ながら、玄関と対称の位置に立つ立派なソメイヨシノがよい点景になっています。
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新春の四国を行く 2018 - 大矢知駅

2018-01-02 09:41:17 | 東海
引き続き順調に走って四日市市街に入りました。三岐線の大矢知駅を定点観測します。冬晴れを期待していたところが、名古屋が迫るにつれて雲が増え、三重との県境を越える頃から雨が降ってきました。すぐに止み、再び青空が広がってはきたものの、路面が相当濡れており、こちらが着く前にひとしきり降ったことが分かります。彼方には裾野まで雪雲に覆われた藤原岳が。こちらにも日本海側の気候がわずかとはいえ入り込んでいるようです。この冬の厳しさを物語る光景でした。
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新春の四国を行く 2018 - 名四国道

2018-01-02 08:39:44 | 東海
焼津から東名に再び乗って、今度は音羽蒲郡で下りました。名四国道こと23号線を下り、飛島で給油を済ませたところです。
高速道路並みのバイパスが、名古屋から蒲郡まで延々続いているのを知り、以来こちらを経由することが多くなってきました。明るいうちに走るのは初めてですが、高台から遠望する三河湾も、その後に開ける濃尾平野もよい眺めでした。
出発からここまで、高速道と一般道がほぼ半々だったにもかかわらず、五時間強で走っています。全区間高速道を飛ばした場合と比べても、一時間違うかどうかではないでしょうか。よほど急いでいるのでなければ、伊勢湾岸道はもう必要なさそうです。
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新春の四国を行く 2018 - 清水駅

2018-01-02 05:47:55 | 東海
おはようございます。三時過ぎに出発して、横浜青葉から裾野まで東名に乗り、そこから246号線、1号線を下ってきました。只今清水駅で小休止をとっています。
一般道を走ってきたのは、無味乾燥な高速道での移動を嫌ったためですが、その狙いは見事に的中しました。正月の夜明け前ということもあり交通量は皆無に近く、沈んでいく満月を眺めつつ快走しました。しかも、富士市街が近付くと富士山の裾野が、そこを過ぎると駿河湾が広がるという車窓も最高でした。この後150号線に入って引き続き駿河湾をなぞり、静岡か焼津で東名に戻るつもりです。

ちなみに、出発時の気温は意外に高く6度でした。御殿場でも氷点下1.5度までしか下がらず、現在地では0.5度あります。しかし、いずれにしてもキャンプができるような気候ではありません。予報が変わり、この先も大きく気温が上がる見込みはなくなったため、キャンプ道具は置いてきました。ただし、寝袋だけは持って出たため、万一気温が上がればキャンプ場で車中泊ということはあるかもしれません。
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九州沖縄縦断ツアー 2017 - 防音壁

2017-10-21 08:07:39 | 東海
新横浜を出てもがら空きだった列車に、名古屋で初めてまとまった数の乗車がありました。それでも通路側にはそこそこの空席が残っており、自分の隣も空いています。新大阪からは直前に博多行の「のぞみ」が、直後に鹿児島中央行の「みずほ」が雁行するため、これ以上混むことはなさそうです。この列車を選んだのは今のところ吉と出ています。
それはよいのですが、気になることが一つあります。防音壁がいつの間にやら高くなっていることです。既存の防音壁に継ぎ足された箇所もあれば、全体が交換されたらしきものもあります。近年開業した九州新幹線と北陸新幹線で、高い防音壁が頻繁に現れ、その都度視界が遮られると以前申しましたが、東海道新幹線でも同様の改造が進んでいるようです。先々週乗ったばかりにもかかわらず、今回に限って気になるのは、改修が今まさに進んでいるからなのでしょうか。
距離にすればそれほど長いわけではないものの、トンネルと違って前触れなしに視界が遮られるため、車窓に集中できないのが何とも興ざめです。多少なりとも壁から遠い二列席に座るのが、せめてもの自衛策ということになりそうですが、それでも影響は避けられません。これ以上増えてほしくないというのが勝手な願望です。
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灼熱の近畿を行く 2017 - 帰着

2017-08-22 23:56:14 | 東海
灼熱の近畿と東海を股にかけた四日間の旅が終わりました。昨夜は帰り次第風呂に入ってすぐさま休みました。日中こそ屋内の施設にいたからよかったものの、その後はどこへ行っても汗をかき、何はさておき一風呂浴びなければ居ても立ってもいられませんでした。そして風呂から上がると疲れが吹き出し、片付けをする気力も起こらなかった次第です。覚悟していたこととはいえ、今年も西日本の暑さには難儀させられました。しかし、甲子園の巡礼を筆頭に、この時期ならではの収穫があったのは事実で、旅に出てよかったというのが実感ではあります。
来年は山の日が土曜に重なり有名無実化するため、お盆の活動はなくなると予想されます。その代わり、仙台の七夕祭りが月曜からとなるため、日曜に前泊して早いうちに見物するという芸当が六年ぶりに可能となります。もちろん、記念すべき第100回を迎える選手権大会も視野に入れなければなりません。残暑との戦いは来年も続くことになりそうです。
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灼熱の近畿を行く 2017 - のぞみ62号

2017-08-21 22:51:01 | 東海
名古屋駅に戻り、預けた荷物を引き取って全行程終了です。新幹線で帰路につきます。
京都からの乗車であれば、指定席にするかどうかで迷うところですが、名古屋からという条件に鑑み、今回は自由席でよかろうと思っていました。京都から名古屋にかけてはそこそこ混む一方で、名古屋を過ぎるとかなり空くのが経験上分かっていたからです。ただし最終列車は混む可能性もあろうと考え、遅くともその一本前には乗るという前提で駅に戻り、来た列車に乗るという方針を立てました。こうして駅に戻ってホームに上がると、さらに二本前の臨時列車が入線しており、これに飛び乗ることも可能でした。ただし、6分待てば後続の62号が到着し、それに乗っても東京着は3分しか違いません。その結果、一本見送り次の列車に乗り込むという結果です。
一本待った甲斐あって、三列席の窓側で、前には誰もいないという狙い通りの席を確保。お陰で快適に移動できそうです。

★名古屋2154/のぞみ62(62A)/2332東京
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灼熱の近畿を行く 2017 - リニア・鉄道館

2017-08-21 17:42:05 | 東海
リニア・鉄道館を見学し、五時半の閉館まで滞在して終了となりました。二階の展示については手が回らず、事実上の素通りにはなったものの、主な展示物については余すことなく見学できたというのが実感です。

三月に訪ねた京都鉄道博物館が、規模が大きいだけの残念な施設だっただけに、果たしてこちらはどうかと懐疑的な部分もありました。しかし、結論からいえば非常に充実した展示でした。一言でいうなら、車両の展示を中心に据え、それをとことん磨き上げることによって、唯一無二の価値が生まれているとでも申しましょうか。
京都鉄道博物館の残念なところとして、ほとんどの車両を立入禁止にしていることと、現役末期に加えられた改造を復元せず、塗装だけ元に戻すなどの中途半端な対応が目立つことを挙げました。これに対してリニア・鉄道館では、可能な限り原形に戻し、形態に変遷があったものについては、いつの時点の姿を再現したかが明記されます。車内については一部の区画を開放し、その区画から残りの部分も見渡せるようにすることで、よい状態を保ちつつ車内を見学可能とすることに成功していました。さらに、展示された車両の来歴、特徴をまとめた一形式につき二、三分ほどの映像が流され、それらを視聴することでより理解が深まるという寸法です。
原鉄道模型博物館と同様、あえて座席を設置せず、自由に移動しながら鑑賞できるレイアウトも、かつての交通博物館から続く伝統的な形式と一線を画しています。もちろん、架線柱のない線路を電車が走るなどというあからさまな欠陥はありません。
車両展示の充実ぶりとは対照的に、この手の博物館には付き物の技術、営業、歴史に関する展示はささやかです。しかし、いずれについても社業の中核でもある東海道新幹線を主体にした構成を採ることにより、少ない展示で効果的に伝える工夫がなされており、総花的でまとまりのない京都鉄道博物館より個人的には好ましく思われました。難癖を付けるとしても、いの一番に掲げられた「リニア」の展示がごくささやかで、実質的には「鉄道館」に等しいことしか思いつきません。

興味のない人々にしてみれば、どちらも似たような車両が並んでいるようにしか見えないのかもしれません。しかし、少なくとも自分の目には、京都鉄道博物館との歴然とした質の違いが感じられました。閑散線区にも一律にロングシート車を投入するなど、利用者無視の合理化、省力化が目に余る近年のJR東海ではありますが、この施設については素直に感心させられた次第です。
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灼熱の近畿を行く 2017 - あおなみ線

2017-08-21 13:58:53 | 東海
あおなみ線に乗り継いで、リニア・鉄道館のある金城ふ頭へ向かいます。一日乗車券があったためこちらを購入。終点まで往復しても元は取れないものの、リニア・鉄道館の入館料が200円割り引かれるため、結果的にはお釣りがくるという寸法です。
乗り継ぎに時間が要ったのは、荷物を預けるロッカーを探すのに手間取ったからです。JRの構内ではロッカー不足が慢性化しており、名古屋駅でどこに荷物を預けるかは毎回思案のしどころでしたが、今回穴場を見つけました。コンコースの直下にある桜通線の改札前です。そういえばこの路線もあったと思うほど、余所者にはなじみの薄い桜通線ですが、その分別世界のように人通りは少なく、コインロッカーもがら空きでした。しかも、エスカレーターを上がった場所には新幹線の改札があり、最後に荷物を引き取ることを考えても理にかなっています。次回からは迷わずここを選んでおけばよさそうです。

★名古屋1345/373H/1409金城ふ頭
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