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Verdure 4F

茶道25年、ブログ20年! 家業を継いで14年。息子は11才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

京焼 青蔦茶碗

2016年01月31日 | 茶道
ずいぶん味のあるお茶碗になりました。京都 押小路焼。茶室披きで薄茶に使ったうちの一つです。

もともとは、まだお稽古歴も浅いころ街の焼き物屋さんで、緑と銀の蔦の絵に惹かれて買ったもの。
宗達の蔦の下道図屏風が好きで、でもお茶には金でなく銀もいい感じと思ったのでした。
お値段もかなりお手頃でしたし


何回か使ったりもしたのですが、なんとなく仕舞ったきりになりがち。
久しぶりに出してみたところ、銀が酸化して褐色になっていました。
すごーい、酸化して黒ずんだ銀泥なんて、なんか本格的に琳派ぽいじゃない? なんて、お稽古場に持って行ったら、先生も「ギラギラがなくなっていい雰囲気になってきたわねぇ」と、お稽古に使って頂けることに。
さすがに秋のものでもないので、春~夏に出して頂きました。


子どもを産んでお稽古に復帰して。
子どももすっかり一人歩きの、7月。
ガチャン★


落としたのは、子ども。
物を持っても歩くようになり、お茶碗に興味を示したので、持たせて運ばせたところ、途中で落として、真っ二つ、いや、もっと、バラバラ。

ワレモノを持たせてもらって、落とすと割れて壊れちゃうことの、初体験だったかもしれません。
周りの大人が「あっ!!」と大きな声をあげたのと、自分でもびっくりして大泣きしました。

だーいじょうぶ、お高いものではないのよ~。


それでも、思い切りよくキレイに割れていたので、持ち帰ったら、だんなさんが苦労して継いでくれました。
形をつなぐだけより、そのあと水漏れを埋めるのに苦労したそうです。

銀は酸化するわ、派手な直しがあるわ、いやに貫禄のあるお茶碗になりましたが、確かに新品のギンギンより味があっていいかも。
そして、なんか「我が家族の歴史」的な茶碗になってきた気がして、茶室披きのお茶会に使わせて頂いたのでした。

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