米国は22日、東南アジア諸国連合(ASEAN)との平和協力の基礎となるASEANの基本条約、東南アジア友好協力条約(TAC)に加入しました。
ASEAN地域フォーラム(ARF)出席のため当地を訪問中のクリントン米国務長官が同日、条約に署名しました。
米国の加入は、昨年の北朝鮮に続く26カ国目。
すでに中国、ロシア、日本なども加入しており、加入国の合計人口は約40億人(世界人口の約60%)に達します。
TACには欧州連合(EU)も加入を決めており、今回のARFに際して地域機構の参加を可能にする条約の第3修正議定書が採択される予定です。
TACは軍事同盟とは異なり、外部に「共通の敵」を想定しません。内政干渉を拒否し、覇権主義的な政策を否定しているのも特徴です。
画期的なニュースだと思います。
世界人口の約6割が、戦争でなく話合いで解決する姿勢を貫く条約の枠組みに入ったわけです。
日本もアメリカ一辺倒ではなく、こういう大きな枠組みで外交をすすめたほうがよいのではないでしょうか。