森田宏幸のブログ

Morita Hiroyukiの自己宣伝のためのblog アニメーション作画・演出・研究 「ぼくらの」監督

ちょこちょこ気になるコメントにお応えします

2007年06月09日 18時11分15秒 | 監督日記
>監督の発言内容について?(バード)
>チズによるカコの刺殺シーン。あれは気が狂ったというか
>人の生き死にに対しての感覚が麻痺していたのではないかと感じました。
>もちろん行為そのものは許容できるものではありませんが。

・・・としか解釈のしようがないですよね。それをかっこよく描くわけにはいかない。かっこ悪く描き変えるぐらいなら描かない方がよいと考えたというワケです。

>心の闇という表現もあまり好きではありません。
>よく使われるフレーズですが、気が狂ったというのと同じく、
>言いたいことはわかるけどそういう言い方で一くくりにしないでほしい。
>一部の発言に存在そのものを否定されているような気がして、
>少し不快だったんです。
>いわゆる病んでいるというのはその状態が間違っていることが
>わかっている上で抜け出せない、という状態のような気がするので。

はい。ここのところ、補足します。心の闇を気が狂ったという意味で使っていません。「病んでいる」とも書いてない。人の悩みを、社会的な悩みと個人的な悩みに分けた、私なりの解釈で書いてます。

原作のチズにしろ、テレビ版のチズにしろ、「結局おまえはどうして欲しいんだ」という問いかけに対して答えを持ってるなら、それは社会的な悩みになります。たとえば、「子供を育てるための養育費が欲しい」とか「畑飼を逮捕して欲しい」とか。そうすると、話は、法律をどう利用するかという、チズの社会との戦いの話になって行くわけです。
それに対しチズが、「結局おまえはどうして欲しいんだ」という問いかけに答えがないまま悩み続けるとか、或いは「死にたい」「畑飼を殺したい」などという到底本人の幸せにつながらないような選択肢に固執しはじめると、そのストーリーはチズの個人的な悩みを取り扱うことになる。と、そう私は言いたかっただけです。
そうした個人的な悩みは外から見えづらい、だから闇である、と。

で、私はそうした個人的な悩み方を否定していません。畑飼を殺そうとするチズを描いていますから。バードさんの言葉を借りて言えば、「間違っていることがわかっている上で抜け出せない彼女」を描いています。ただし、、

チズをあの程度に狂わせるきっかけは、恋愛しかないと私は考えた。そこが今ひとつ皆さんに理解してもらえないようです。
原作の畑飼を葬り去る程度の法律は社会に整ってますから、チズはあんなわけの分からない怒り方をしなくても、畑飼に復讐できたはず。彼からしっかり金をとって、子供を育てるか、中絶をする必要があったわけですから。そうした社会的な悩み方をするのが正しいし、彼女にはその選択肢しかない。
でも、彼女はそうしなかった。
たとえば、お腹の赤ちゃんは子宝で、少なくともジアースに出会い、死ぬしかないと分かるまでは、チズにとって、希望になるというストーリーだって有りなはずです。けれど、チズは「せめてこの子を私の手で育てたい」と言うタイプのキャラではないでしょ? それがあれば、チズは半井美子になる可能性もあった。
よくよく見ると、原作のチズは畑飼に恋愛をしてません。だから、彼女はまだ子供です。畑飼に他に女がいると分かって体を許してますから。彼女はただ遊んだだけです。
こうしたチズの行動を、誰にでも理解でき、共感を呼ぶ行動として描くにはストーリーの横にたくさんの注釈が必要になります。これが小説なら出来ますが、テレビアニメーションでできるかどうか、難しいんです。私はそのテレビアニメーションの限界を受け入れてこのぼくらのを作っている。
 だから、テレビ版のチズの悩みは恋愛のみにしました。恋愛は個人的な営みで、しかも注釈不要だからです。(テレビ版のチズは妊娠に気がついていません。子供が出来た時点で、恋愛は個人的な営みから社会的な営みに変わりますから)

恋愛は個人的な営みだから、相手の男がどんなひどい裏切り方をしても法律には触れない。振られた女はただ悔しがるしかなく、だからこそ「殺してやる!」と常軌を逸した騒ぎ方をする人がよくいます。大人でもいる。テレビの畑飼は殺すほどのもんじゃないという方がおられますが、そういう小者だからこそ、「殺してやる!」の対象になると思うんですけどね。
 
>Unknown?(マエジュン)
>監督は論理よりも感性に優れる人なのでしょう?

これは「感性に優れる」よりも「論理が欠如している」に重きを置いた皮肉だと思うのですが、私はこの論理と感覚を分けた考え方が嫌いなので、この批判の仕方は片手落ちだと言いたい。

今回、24話のストーリーを練ってみて、その物量の多さに驚いています。理屈の積み重ねだけでは、到底追いつかない。理屈の積み重ねを飛ばして、一気に本質へ迫る、ひらめきが必要にどうしてもなりますね。それが感性でしょうか。最初にこうやりたいとひらめく。思いつきに過ぎないと思ってたら、意外とこの最初に思いついたことって正しいです。
それにあとから、理屈をつけて証明していくというのがシナリオ打ちの流れです。
言葉で説明すると、とんでもなく多大な量になってしまう、それを一瞬で越えるのが感性と言えると思います。
「感性」に似た言葉で「好み」というのもあります。よくよく考えると論理が伴っているという意味で同じです。


>8話の批判意見が多いことについて思ったこと。?(鈴木宗男)
>ぼくらのでおそらく一番重要なチズ編の話をいくら監督だからって
>原作改変はいかがなものかと?
>他の話はまあ許せますがせめてこの話だけでもちゃんと原作に忠実に
>やってもらいたかったのが自分の意見です!!

>2話も使ってこんなベタな展開じゃ正直ただの原作改悪としか思えませんよ。

ご意見ありがたいですが、ぜんぜんそう思いません。すいません。
他の話なら許せる? チズ編がもっとも重要?
15人すべてが重要です。

>感想・・・?(ビビリ虫)
>監督も人の子(人の親?)なんだなと感じました。
>世間の批判が怖い大人なんですね・・・。

こういう根拠のないこと書かれてしまうから、あまり下手に出るのも問題でしょうか。
世間の批判が怖かったら、原作変えたり、コメントオープンにしたりしません。
この作品が失敗に終わった時、原作が変だったから、という言い訳は通らない。
あと、スタッフもです。
8話の演出の畠山氏は、コンテの問題点にどんどん突っ込みを入れてくる頼もしい演出さんですが、
「「コンテのせいでこうなった」とオールラッシュで言うわけにもいきませんからね」
と誇らしげにおっしゃってました。
ぼくらの班は、なんの主体性も持たずに原作通り、コンテ通りに作るだけ、みたいなふやけた仕事場ではありません。

>正直失望しました (うた)
>でも、監督は正面からこの作品に向き合う気がなかったんですね。
>自分のわからない部分を自分のわかるように変えて
>理解したような気になってるだけのように感じます。
>わからなくてもわかるまで考えて悩んで話を作ってほしかった。

これも手厳しいですが、わからないのは、畑飼や、カッターナイフで友達を刺し殺すチズをかっこいいと思う人たちの気持ちです。
原作の意図はもちろん分かった上で変えてます。


>見られない地域?(ウロンゲ)
>猫の恩返しで監督の事を知った者です。
>私は今、埼玉県に住んでいる者です。貴方は、我々の様な本作品をリアルタイムで
>見られない人たちの事をどう思いですか?

とっても残念に思います。

>私は一生DVDを買わずにリアルタイムでアニメ、ドラマ、ドキュメンタリー、
>映画を見続ける主義でいます。

結構な主義ですが、ドキュメンタリーやルポルタージュは、電波に乗らないものにも目を向けるべきだと思います。

>貴方はUHFアニメの地方格差の事についてどう思いますか?

というよりか、アニメーション企画の予算の格差ととらえてます。
全国ネットを勝ち取るにはお金がたくさんかかるらしいのと、全国ネットのハードルの高い放送規制だと、現状のストーリー自体がアウトになる可能性があるらしく、そのリスクを避けたそうです。

UHF局は全国にあるのだから、埼玉でも流せばいいのに。私の故郷の福岡でさえも放送されていなくて、友人たちの不興を買ってます。
アニメーション制作は漫画と違って予算がかかるのに、中途半端な売り方してたらニコニコ動画の餌食になるだけだろうなと、心配してます。

>Unknown?(トール)
>「ぼくらの」の全体的な作りと、ここに書かれているみなさんの
>感想を読んで、どこかで何かに酷似したものを見た
>記憶がある…と思って考えていたら、「ユナイテッド93」
>という本と、それに集まった感想に近いと気づきました。

その映画、私は見てませんが、今回ぼくらのの世界観を再構築するに当たり、
ワールドトレードセンターの同時多発テロの影響は強く受けてます。

>トラウマアニメ?(ユウキ・コスモ)
>イデオンのトラウマは大変大きく、いまだにわたしの精神のコアに
>大きく引っかかっている存在で、このトラウマを
>書き換えることができていません。

ぼくらのを企画した吉澤も、「エヴァンゲリオンを見たショックから未だに立ち直れない」などと言っていましたが、アニメーションを見てトラウマになるってどんな気持ちなんですか? ドキュメンタリー見て、ショックを受けるとかなら私にもまだ分かるんですが・・・。

>監督におかれましては、是非ともこの作品でイデオンを超えていただきたい。
>そして21世紀のイデオンになって欲しいと願うものであります。

脱セカイ系を掲げていたのですが、すでに私のぼくらのはセカイ系の文脈を外しすぎてるという意味で、そこから一歩先んじるといったニュアンスの成功は無理でしょうね。せめてシリーズが破綻しないように頑張るのみです。。

>くれぐれも、庵野氏のようにちゃぶ台をひっくり返さないでください。:-p

そのエピソード、知らないけど、肝に銘じておきます・・・。
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46 コメント

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おぉフィグよ・・・ (ぼくらの高校男児)
2007-06-09 21:14:36
やっぱり8話の意見が多かったですね
個人的には良いと思いますが・・・

ソレよりもメカデザインどうにかならないですか
フィグが出てこないのは残念ですね
チヅの子宮を象徴しているのに・・・

あと順番の変更に何か意図があるんでしょうか
あるなら「むふふふふふ」とでも言ってくれるとうれしいです
返信する
Unknown (やきそば)
2007-06-09 21:51:37
12話 命のつながり

少女マキには、もうじき弟が生まれることになっていた。両親と血のつながりがない彼女は、
弟が生まれたら自分は両親の愛情を失うのではないかと心配していた。だがマキは、
ジアースのパイロットになったことをきっかけに、弟と両親を守るため命を懸けて戦うことを決意する。

某雑誌からの転載で先の話ですがどうしても我慢できなくて書かせていただきます。
マキ編もダイチ編と同じくベタといえばベタですがそんなことは抜きにして純粋に感動できる話であるのに

>両親と血のつながりがない彼女は、
弟が生まれたら自分は両親の愛情を失うのではないかと心配していた。

これが監督のいうリアリティであるならば失笑物ですよ。主体性のない仕事場ではないといいきるのならホントは全部オリジナルでいくべきでしたよ。
監督のいうひらめきなるものでマキを安っぽい三文ドラマに出てくる少女にされるのかと思うと批判せずにはいられません。

前にも書かせていただきましたが中途半端な原作レイプはこれからの監督稼業ではされないことをせめて祈ってます。

返信する
Unknown (Navarro)
2007-06-09 23:04:33
監督、もしDVDの発売や実作業などで
一段落が付いたとき、お時間があれば
第7話についてのお話もお願いします。
7話が今のところ好きなモノで。
返信する
Unknown (Unknown)
2007-06-09 23:31:30
監督が厳しいコメントにも丁寧に応えられる中、
まだ2つ上のようなコメントが投稿される事を悲しく思います。
このような投稿をされる方は、コメントを受け取る相手の気持ちを考えているのでしょうか?
このブログを少し読めば、監督が尋常でなく過酷な環境の下、しっかりした考えと責任を持って作品を作っている事がわかるはずです。
それでいて、アニメの見所などについてマメにブログを更新され、コメントを投稿した方の、どのような疑問・質問にも丁寧に応えて下さっています。
そこには逃げの姿勢もいい加減な態度も全く見受けられません。

作品の受け取り方は千差万別ですし、批判があるのは当然だと思いますが、批判をするにしても、批判の方法があります。直接的な言葉が必ずしも建設的な批判とは限りません。
「~の~についてこう思いましたがどうですか?」という問いかけならともかく、仮に自分が、親しくもなく、面識すらない相手から「あなた」と問いかけられたり「失望した」などと中傷的な言葉を投げかけられたとして、素直に受け取る事ができるでしょうか?

また、最近は、先の話を書いたり、相当先にならないと分からない筈のネタバレを書いたり、原作を読んでいない人の事を考えない書き込みも散見されます。

このような書き込みが続く事で、貴重な機会が失われてしまうことを強く恐れます。
返信する
……これはないでしょう。 (元ライター)
2007-06-10 00:10:23
やきそばさん、さすがに放映もされていないものを頭からダメって決め付けるのはまずいですよ……。

だいたいあなたが参照されたアニメ雑誌のストーリーダイジェストだって、誰かが原稿を書いていることを忘れてはいけません。その誰かが、シナリオなり関係者のまとめテキストなりを読んで、原稿を作成するわけです。

文字数が決まっているのですから取捨選択を行う必要があり、結果、どうしても情報量が不足したものになりがちです。そういう意味では、アニメ雑誌のあらすじっていうのは不完全な代物です。それを読んだだけで内容の批判を行うなんてあり得ないですし、そもそも内容を見ていないのではただの妄想と同じで、「批判」としてすら成立しませんよ。

もう少し我慢されて、せめて放映を見てから書き込みをされたほうがよろしかったかと思います。
返信する
最近のコメントについて (秀人)
2007-06-10 01:36:20
 毎週、楽しみに拝見しております。OP、ED共に早送りで飛ばさずに見てるアニメはこれだけです。内容が内容だけに、EDで癒されます。今後の話の持って行き方が非常に楽しみです、期待しております!(と、プレッシャーをかけたり‥‥。)

 さて、回を増すごとに辛辣なコメントが増えてきているような気がしますが、監督の真摯な対応、感服致します。
 最近のコメントの傾向も踏まえて私の思った事を書かせて頂きますと、原作との違いに違和感のある方は、原作は原作、アニメはアニメ、といった様な見方をしてみては、如何でしょうか?if、の世界とでもいいましょうか。
 原作より先に話が終わる以上、オリジナル展開は間違いない、というか既にオリジナル展開と言ってもいいのかな?だと思うので、原作のあの場面では、といった様な比較をして見ても、益々、違和感を感じるだけじゃないかな、と考えます。
 今後も原作との違いからくる辛口コメントもあると思われますが、それはそれで、今作に対する思い入れの強さの表れにも思え、皆、好きなんだな、とも思ったり。

ところで、寄せられるコメントに次のエピソードは○○編、等、今後の話のネタバレもあったりしますが、特にその事に対する規制等はないのですかね?
 私はTV放送及び監督ブログを見てはまり、原作6巻まで一気に買って読んじゃったタイプなのですが、この調子でいくと現在連載中のまだ未読の部分についても、触れられるコメントが出てきそうな気がして。
 本放送+ブログのセットで楽しんでいる者としては、原作のネタバレを含むコメントを書く際にはタイトルにネタバレあり、とでも記入して頂けるとコメントも読みやすいのですが、どうでしょうか。ネタバレが嫌なら、本編を読むか、コメントを見なければ良いと言われれば、それまでですが(汗)。
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Unknown (うた)
2007-06-10 01:53:37
もう何も言うつもりはなっかったのですが、お返事をもらったので一言。
監督が原作を意図的に壊そうとしているのはもうわかりました、それならそれでいいんです、作り手が違うのだから原作と同じ考えで作る必要はありません。
ただ残念なのは、今の所監督がこのアニメで何をしたいのかがまったく伝わってこない事です。原作を破壊してまで監督が表現したいことは何なのか、その強い思いが画面から感じられません。
肝腎のところで原作をトレースし原作の面白さを頼りにしてるように感じています。原作を壊すつもりなら原作の面白さに頼るのは卑怯です。その意味で原作そのままな9話はさらに失望させていただきました。後半はアニメオリジナルになるでしょうから、原作の面白さは頼りになりません。そのとき監督の主張や監督の生み出す面白さがあればよいのですが。
監督が原作を壊してまでやりたかったことを見せてください、期待しています。
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どうもお疲れさまです (DE)
2007-06-10 02:14:35
このようなオープンな場所で、受け答えの場所を作っておられる監督に、まず敬意を表します。
 とても勇気の要る行動だと思います。視聴者がああだこうだ言いたくても、とても直接など言えないシステムの作品が多いのですから、ここがあるだけで、その真摯さの一端がうかがえます。本当にお疲れさまです。

 毎回注目して視聴しています。昨今のさまざまなテーマに繋がる、非常に興味深い、質の高い作品だと思っています。
 原作も読んでおらず、ザ・ムーン以外、この作品のモチーフになったものも知らないのですが、そんなことは関係なく、注目に足る作品だと思っています。

 原作との関連云々で、批判的になっている意見も見受けられますが、あまり気にしないでくださいね。
 プロは本来、その作品の質で答えを返せばいいものだと私は思います。

 ここでのやり取りで消耗などせずに、自分の思う通りに描いて(もっとも多人数が関わるものなので、そうもいかないこともあるとは思いますが)、それで構わないのではないでしょうか。

少なくとも、このままでも私は応援しています。
後は作品で判断するだけ。

終盤、もしヒートアップしてきて、疲れるようならこのサイトは閉めちゃってもいいと思います。

注目しています、がんばってください! 
返信する
Unknown (blitz)
2007-06-10 02:27:54
いつも楽しく拝見させていただいています。

>アニメーションを見てトラウマになるってどんな気持ちなんですか?

少し驚きました。アニメーション制作に携わる方はアニメに強烈な体験を受け、それを観衆に敷衍して行こうとする人ばかりだと思っていたので。
アニメはアニメに過ぎない、リアルではない、と切り捨てる印象を強く抱きます。それとも見る人一人一人に素材を提供する事で違う印象を抱かれるべき、と考えになられているのでしょうか。でしたら「ぼくらの」には監督の主張が強すぎて多様性が排除されている気がします。

>よくよく見ると、原作のチズは畑飼に恋愛をしてません。だから、彼女はまだ子供です。畑飼に他に女がいると分かって体を許してますから。彼女はただ遊んだだけです。

例えばこんな風に。恋愛は個人主義、と断じられた監督によってナカマの物語がどう変化するのかお待ちしております。

最後に、私も畑飼やチズの行動を「かっこいい」と感じる人は理解できません。チズのカコ刺殺における感情はもしかしたら、ストーリーがうまく進まないことに苛立つ読者が「こいつ死ねよ」と冗談交じりに言うのをキャラクターがやってしまった事に対するカタルシスなのかもしれないですね。
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Unknown (よしの)
2007-06-10 02:48:49
森田監督、お疲れ様です。ブログ興味深く拝見させて頂いております。

僕が知る限り、ここまでアニメを作っている監督が真摯に視聴者と向かい合って議論をしているブログというのは他にありません。本当に素晴らしい試みだと思います。

blogに批評コメントがあるのはいいのですが、投げやりな態度の暴言というレベルのコメントがあるのは残念です。残念ですが、それがネットというものです。

ネットで何か自己主張をすれば必ず少数の人物は怒ります。全体から見れば少数でも人数としての絶対量はとても多いです。暴言コメントも当然多くなります。

そして大抵の場合、疲れてブログのコメント欄を無くしてしまうか、そもそもブログを書く気力を無くしてしまい、ブログを閉鎖するということが多々あります。

これはいわゆるネットの負の側面です。ネットで表現する際に必ず障害となる部分です。

森田監督には僕の知る限りこの誰も超えられていないネットの負の側面に打ち勝って頂きたい。

コメント欄は閉鎖しないで頂きたいのです。
きっと真摯にブログを書き続け、批評意見に向かいあって「ぼくらの」を完成させた末には、凄い大物になっていると思います。ここまで視聴者と対話を続けた監督もいないと思いますから。

あまりに暴言なコメントには反論の文章を載せることもしなくていいと思います。そして、気にしないのが一番です。

本当に「ぼくらの」、応援しています。
森田監督も疲れるときがあるでしょうが、ブログは少し休みつつでもいいので是非続けてください。お願いします。同じ物を作る人間として本当に尊敬します。がんばってください。
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