森田宏幸です。
今日は2011年3月14日です。
まったく私は、今回の地震を甘く見ていました。
揺れたとき、屋外の広々したところにいたので、恐怖感を憶えなかったことと、
家に帰るのに必死で、視野が狭くなっていました。
報道の様子を見ていると、死者は2万人を超えても不思議はない様相です。
東北方面にも、JAniCAの会員が十数人おられます。
東北や新潟が故郷だという知人も多くいます。
起こってしまったことは、受け容れざるを得ず、その上で、どうすべきか、
知人と連絡をとりながら思案しています。
自分の人生の構え方自体を見直しながら、過ごしています。
とくに、原発の災害が心配です。
私がアニメーターに成り立てのころ、原発反対運動の盛り上がりがあって、左翼系のジャーナリストの本多勝一や広瀬隆を読んでいました。
アニメーター一年目で動画をやっていた頃、ある監督が「原発反対ビデオ」なるものを手渡しで回して、見せていたりしていました。
そうしたもので、勉強したに過ぎない、しょせん私は素人の知識しか持たない人間です。軽々にものを言うことは出来ませんが、なりふりかまってはいられない気持ちになってきました。
テレビのニュースに出てくる専門家が、放射能漏れの影響について、
「これは、通常自然界に存在する放射線の量と、さほど変わりません」
という言い方をして、視聴者を安心させようとする、あの言い回しがとても気になります。
私が、昔学んだ知識では、自然界の放射線、岩石のラジウムや地球に降り注ぐ宇宙線などの放射線と、原発の人工的な放射線は別物であるはずなのです。地球上の生き物たちは、もう何億年も前から、自然界の放射線には順応してきました。なので、体内に取り込んでも排出することが出来る。しかし、原発の人工的な放射能は、いったん取り込まれると、体内に蓄積されます。土地や、食物などにも蓄積されて、一度汚染されたら消えないのだ、という話を昔、聞いたのです。
だから、どんなに微量な放射線でも、油断ならないはずなのだ、と。
ただし、これを友人に話すと、ひどい被爆をした広島、長崎に今も人が住んで、異常はないではないか、と反論されます。たしかに、そう言われると、私もよく分からなくなってしまいます。すいません。
若い昔は、原発反対ということを私は声を大にして言っていました。議論を人にふっかけて、よく嫌われていました。それで、だんだんと、はっきりとは言えなくなって、今日に至っています。そして、起こるべくして、今回の事故が起こって、途方にくれています。
こうした私の、私たちの世代の行動が、次の世代に、子供たちに、取り返しのつかない影響を残してしまったわけです。
次のような知識も教わったことがあります。
放射能の影響を強く受けるのが、まず、子どもたち。新陳代謝が大きい幼い子どもたちになればなるほど、放射能の影響は、体に強く残る、と。次に影響を残しやすいのは女性たち。次が男性です。なぜかというと、子孫を残すとき、女性の卵子ひとつと、男性の精子ひとつが受精して、胎児になるわけですが、男性の精子は、多数が争って、放射能の影響を受けた弱い精子が淘汰される、とか。ところが、女性の卵子は、最初からひとつなので、放射能の影響は、胎児に確実に受け継がれてしまう、という理屈です。どこまで本当か、分かりませんが、私が動画だったころ、そのような話が説明されていました。
だから、子どもたちを最優先して、放射能の影響から守り。次に出来れば若い女性たちを、ということになるようです。
ただし、こうした放射能の人体に対する影響も、研究が難しく、判断は難しいとも聞きます。ですから、結局はよくわからないまま、私たちは判断をせまられます。
日経新聞のコラムで、今中哲二という学者によると、今の福島の状況は、アメリカのスリーマイル島の水準を超えていることは確実だそうです。
「避難勧告、今後も守って」今中哲二・京都大学助教 :日本経済新聞
(転載始め)
核燃料が非常に高温にならないと出てこないセシウムが外部で検出されていることから、燃料棒や炉心が溶融したのはほぼ間違いないだろう。原子力事故としては、1979年の米スリーマイル島事故の水準を超えた。スリーマイル島原発では炉心が溶融して放射能が漏れたが、爆発までは至らなかった。
(転載終わり)
他にもビデオニュース.comというサイトでも、くわしい原発のしくみを説明しながら、今も危険な状態が続いているのだ、と警告を発しています。最悪の展開があって、その時の風向き次第では、関東も危険になると警告しています。
原発事故・なぜ炉心溶融は起きたか - ニュース・コメンタリー - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局
スリーマイル島事故を超えるレベルでの比較は、チェルノブイリ原発事故ということになりますが、ウィキペディアで調べると、チェルノブイリでの、住民避難は、半径30キロ以内だったそうです。
(転載始め)
ソ連政府は事故から36時間後にチェルノブイリ周辺の区域から住民の避難を開始した。およそ一週間後の1986年5月までに、当該プラントから30km以内に居住する全ての人間(約11万6千人)が移転させられた。
(転載終わり)
今、福島での避難勧告は、半径20キロ以内です。これでも充分に大変な事態ですが、もしもこれが、のちに30キロに拡大されるとすると、チェルノブイリ並みの事故と認識しなければならないことになります。心配し過ぎでしょうか。
さらに悲観的な観測で、警告を発している、副島隆彦という学者もいます。
http://www.snsi.jp/tops/kouhou
福島に父親がいる私の友人が、関東の自宅に呼び寄せたいが、その父親が楽観的で、なかなか思うようにいかないと、今悩んでいます。とはいえ、本当は、現地の被害のそばにいる皆さんは、大変な苦しみや迷い、とまどいを味わっていることと思います。
そして、関東では、今日、停電で、混乱が予想されます、今知人から、あるアニメ会社がひとつ、休みになると教えられました。
私は、仕事場に行きます。電車が止まるらしいので、車で行ってみようと思います。仕事という経済行為を勝手に止めるわけにはいきませんから。
しかし、状況をよく見て、柔軟に判断はしていきたいと思います。
今、これを書いている間にも、3回ほど、揺れを感じました。
本当に、大変な試練が私たちに襲いかかっています。ですが、腹を決めて、現状を受け容れつつ、少しでも良い方向、よりベターな選択をして、先行きを信じ、前へ進みましょう。
森田宏幸 拝
今日は2011年3月14日です。
まったく私は、今回の地震を甘く見ていました。
揺れたとき、屋外の広々したところにいたので、恐怖感を憶えなかったことと、
家に帰るのに必死で、視野が狭くなっていました。
報道の様子を見ていると、死者は2万人を超えても不思議はない様相です。
東北方面にも、JAniCAの会員が十数人おられます。
東北や新潟が故郷だという知人も多くいます。
起こってしまったことは、受け容れざるを得ず、その上で、どうすべきか、
知人と連絡をとりながら思案しています。
自分の人生の構え方自体を見直しながら、過ごしています。
とくに、原発の災害が心配です。
私がアニメーターに成り立てのころ、原発反対運動の盛り上がりがあって、左翼系のジャーナリストの本多勝一や広瀬隆を読んでいました。
アニメーター一年目で動画をやっていた頃、ある監督が「原発反対ビデオ」なるものを手渡しで回して、見せていたりしていました。
そうしたもので、勉強したに過ぎない、しょせん私は素人の知識しか持たない人間です。軽々にものを言うことは出来ませんが、なりふりかまってはいられない気持ちになってきました。
テレビのニュースに出てくる専門家が、放射能漏れの影響について、
「これは、通常自然界に存在する放射線の量と、さほど変わりません」
という言い方をして、視聴者を安心させようとする、あの言い回しがとても気になります。
私が、昔学んだ知識では、自然界の放射線、岩石のラジウムや地球に降り注ぐ宇宙線などの放射線と、原発の人工的な放射線は別物であるはずなのです。地球上の生き物たちは、もう何億年も前から、自然界の放射線には順応してきました。なので、体内に取り込んでも排出することが出来る。しかし、原発の人工的な放射能は、いったん取り込まれると、体内に蓄積されます。土地や、食物などにも蓄積されて、一度汚染されたら消えないのだ、という話を昔、聞いたのです。
だから、どんなに微量な放射線でも、油断ならないはずなのだ、と。
ただし、これを友人に話すと、ひどい被爆をした広島、長崎に今も人が住んで、異常はないではないか、と反論されます。たしかに、そう言われると、私もよく分からなくなってしまいます。すいません。
若い昔は、原発反対ということを私は声を大にして言っていました。議論を人にふっかけて、よく嫌われていました。それで、だんだんと、はっきりとは言えなくなって、今日に至っています。そして、起こるべくして、今回の事故が起こって、途方にくれています。
こうした私の、私たちの世代の行動が、次の世代に、子供たちに、取り返しのつかない影響を残してしまったわけです。
次のような知識も教わったことがあります。
放射能の影響を強く受けるのが、まず、子どもたち。新陳代謝が大きい幼い子どもたちになればなるほど、放射能の影響は、体に強く残る、と。次に影響を残しやすいのは女性たち。次が男性です。なぜかというと、子孫を残すとき、女性の卵子ひとつと、男性の精子ひとつが受精して、胎児になるわけですが、男性の精子は、多数が争って、放射能の影響を受けた弱い精子が淘汰される、とか。ところが、女性の卵子は、最初からひとつなので、放射能の影響は、胎児に確実に受け継がれてしまう、という理屈です。どこまで本当か、分かりませんが、私が動画だったころ、そのような話が説明されていました。
だから、子どもたちを最優先して、放射能の影響から守り。次に出来れば若い女性たちを、ということになるようです。
ただし、こうした放射能の人体に対する影響も、研究が難しく、判断は難しいとも聞きます。ですから、結局はよくわからないまま、私たちは判断をせまられます。
日経新聞のコラムで、今中哲二という学者によると、今の福島の状況は、アメリカのスリーマイル島の水準を超えていることは確実だそうです。
「避難勧告、今後も守って」今中哲二・京都大学助教 :日本経済新聞
(転載始め)
核燃料が非常に高温にならないと出てこないセシウムが外部で検出されていることから、燃料棒や炉心が溶融したのはほぼ間違いないだろう。原子力事故としては、1979年の米スリーマイル島事故の水準を超えた。スリーマイル島原発では炉心が溶融して放射能が漏れたが、爆発までは至らなかった。
(転載終わり)
他にもビデオニュース.comというサイトでも、くわしい原発のしくみを説明しながら、今も危険な状態が続いているのだ、と警告を発しています。最悪の展開があって、その時の風向き次第では、関東も危険になると警告しています。
原発事故・なぜ炉心溶融は起きたか - ニュース・コメンタリー - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局
スリーマイル島事故を超えるレベルでの比較は、チェルノブイリ原発事故ということになりますが、ウィキペディアで調べると、チェルノブイリでの、住民避難は、半径30キロ以内だったそうです。
(転載始め)
ソ連政府は事故から36時間後にチェルノブイリ周辺の区域から住民の避難を開始した。およそ一週間後の1986年5月までに、当該プラントから30km以内に居住する全ての人間(約11万6千人)が移転させられた。
(転載終わり)
今、福島での避難勧告は、半径20キロ以内です。これでも充分に大変な事態ですが、もしもこれが、のちに30キロに拡大されるとすると、チェルノブイリ並みの事故と認識しなければならないことになります。心配し過ぎでしょうか。
さらに悲観的な観測で、警告を発している、副島隆彦という学者もいます。
http://www.snsi.jp/tops/kouhou
福島に父親がいる私の友人が、関東の自宅に呼び寄せたいが、その父親が楽観的で、なかなか思うようにいかないと、今悩んでいます。とはいえ、本当は、現地の被害のそばにいる皆さんは、大変な苦しみや迷い、とまどいを味わっていることと思います。
そして、関東では、今日、停電で、混乱が予想されます、今知人から、あるアニメ会社がひとつ、休みになると教えられました。
私は、仕事場に行きます。電車が止まるらしいので、車で行ってみようと思います。仕事という経済行為を勝手に止めるわけにはいきませんから。
しかし、状況をよく見て、柔軟に判断はしていきたいと思います。
今、これを書いている間にも、3回ほど、揺れを感じました。
本当に、大変な試練が私たちに襲いかかっています。ですが、腹を決めて、現状を受け容れつつ、少しでも良い方向、よりベターな選択をして、先行きを信じ、前へ進みましょう。
森田宏幸 拝
渋滞招くだけじゃん。バスを使えよ。
電話一本いれれば済む話。
非常事態なんだから、電話受けたほうもやむなしと納得するはず。
逆にそれで納得しない人はどうかしてる。
なにが楽しくていたずらに不安を煽るのですか?
それとも、「自分はこうした軽挙妄動を常とする人物です」と喧伝なさってるのですか?
そこらの一ブロガーとして好き勝手述べたいなら、ご自身のお名前を掲げるのはやめたがよろしいでしょう
それは責任の伴わない自己主張欲が著しい、「馬鹿な」中高生の振る舞いです
名無しコメを無視して大物ぶる(なのに完全には無視しきれず、嫌味や皮肉は言う)前に、ご自身の発言に責任をもってください
信じこんで、軽挙に至る事だと思う。
自家用車で向かうなんて、信じられない。
能力に自信があるなら、最寄りの専門所に申し出て
みてはどうか。まとめて送ってもらえるでしょう。
車で、馬鹿ですか。本当に。
そのために個人車を詰め込んでいい気持ちな訳か。
そもそも当たる相手が違うのに。
徒に不安を煽る情報はそれ自体が害悪です。
吹っ飛ぶが厳密にどういう状態を指し示すのか判然としませんが、沸騰型軽水炉で二号機の格納容器自体が物理的に"吹っ飛ぶ"のは可能性はほとんどありません。
あり得るのは水素爆発、それと最悪の場合として格納容器内の水蒸気爆発であり、一般的に"吹っ飛ぶ"でイメージする外部構造物が壊滅的に破砕される事態はまず起こり得ません。
原発は核爆弾とは根本的に違うのです。
またチェルノブイリの三倍の燃料物質があっても、起きる危険状態には直接的は関係がない。
つまみ喰いした扇情的な言葉で危機を喧伝するのは犯罪的です。
かなり重篤な事態が進行している可能性が高い現在にこそ、正確な情報、冷静な判断が何よりも大事です。
森田監督におかれましても、勉強不足で知見が低いと自覚されているのであれば、不用意な不安を拡散する軽挙は控えていただきたいと思います。
とりあえず、今回の事態に対する冷静なFAQをリンクしておきます。
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=956
んでしょう。自信まんまんに語ったあと、ボロを
だしてしまった場合への予防線でしょ。
あなた自身はそれで帳尻になるかもしれないが、そんなもん
で、インネンをつけられた相手は迷惑でしかない。
また、聞いている側もあきれはてるばかり。