夢が遠のいたという話の次は、夢がかなったという話です。
ぼくらののOP(オープニング)に関しては、最初イメージが湧かなくて、「ジアースが3Dでぐるーっと回り込むだけ」とか云って「もうちょっとなんとかなりませんか」なんてプロデューサーの永井さんに云われてて、しまいには「誰かに演出も全部まかせちゃおうか」なんて、言ってる始末でした。。
それが石川智晶さんの曲が手許に届けられて変わりました。宇宙的なムードは予想外でしたが、メロディーに高揚感があって、ドラマチックです。いくつかの本編のエピソードが頭に浮かんで重なって、自分で演出したくてしょうがなくなりました。昔自分が憧れてた、テレビアニメのOPの感じを思い出したんです。
それで思い出しましたけど。もうかれこれ20年アニメーターで、ジブリで監督するなんていうことも経験しているわりには、シリーズのOPの原画や演出をやったことはなかったんです。(あるかな?忘れてる?)自分がかつてアニメーターになりたてのころ、いつかテレビシリーズのOPを作画するようなアニメーターになりたいと夢見てました。でも、私は絵がいまいち、作画監督もやれないタイプだし、描く動きは現実的で華がありません。さらに、演出をやるようになってから、動きの細かいニュアンスにこだわるという仕事の仕方に封印をかける癖がついてしまったし。
だから、今回を逃したら、当分チャンスないかも?って思いましたね。
コンテ、演出で永井さんの了解を得たものの、コンテに手をつけられず日にちを潰してしまいました。
僕が思い描いた内容は、本編の先々のストーリーの断片をOPに散りばめるという構想でした。
これはOPのスタイルとしては一番贅沢なものだと思うんですけどね。OPと言ったら、キャラクター紹介中心で、キャラが感じよく動いていればいいというサイボーグ009や銀河旋風ブライガーみたいなタイプも大好きですが、赤毛のアンや未来少年コナンみたいな本編の世界観を表現するのに向いたひとつのシチュエーションで先鋭的にまとめると、らしいものが出来るし、さらに本編のイメージをそのまま盛り込んでまとめると、母をたずねて三千里みたいにドラマチックで重々しいものになります。今回、自分でシリーズ構成を書いているという条件はこれをやるのにとても向いている。
シリーズ後半のシナリオの苦労とシンクロして苦労しつつ、なんとかOPのコンテが出来上がった時には、作監アップまで1週間という時期でした。レイアウトチェックなしのいきなり原画で作打ちすることにし、作打ち前にレイアウトのラフを用意したりとてんてこ舞いでしたが、原画さんの中には、友人の中でも大御所の松本憲生さんや田辺修さんもいたし、短いスケジュールにも関わらず作画監督を引き受けてくれた坂崎忠さん、3Dジアースの回り込みでは粘ってくれた3Dディレクターの大野克尚さん、その長い背景をもろともせず仕上げてくれたアトリエムサと、さらに粘ってかっこよくコンポジットしてくれた撮影の藤田賢治さんにも大変救われました。
しまいにはデスクの住友英司さんが制作部のパソコンで色まで塗り始めてくれて、ゴタゴタも極まった感じでなかなかよかったです。
いよいよ今日、ゴンゾフェスタにてぼくらのの一話がお披露目されるそうです。まずは、ゴンゾのファンの皆さんに見ていただくことになるのですが、主題歌を歌った石川智晶さんがゲストで来られるとのこと。忙しくなければ、私も顔を出したいのに残念。。本編の世界観を踏襲して、歌い方や詩のニュアンスをデモよりも力強くしてくれたり、石川さんの曲がなければこのOPは出来なかったですからね。
ぼくらののOP(オープニング)に関しては、最初イメージが湧かなくて、「ジアースが3Dでぐるーっと回り込むだけ」とか云って「もうちょっとなんとかなりませんか」なんてプロデューサーの永井さんに云われてて、しまいには「誰かに演出も全部まかせちゃおうか」なんて、言ってる始末でした。。
それが石川智晶さんの曲が手許に届けられて変わりました。宇宙的なムードは予想外でしたが、メロディーに高揚感があって、ドラマチックです。いくつかの本編のエピソードが頭に浮かんで重なって、自分で演出したくてしょうがなくなりました。昔自分が憧れてた、テレビアニメのOPの感じを思い出したんです。
それで思い出しましたけど。もうかれこれ20年アニメーターで、ジブリで監督するなんていうことも経験しているわりには、シリーズのOPの原画や演出をやったことはなかったんです。(あるかな?忘れてる?)自分がかつてアニメーターになりたてのころ、いつかテレビシリーズのOPを作画するようなアニメーターになりたいと夢見てました。でも、私は絵がいまいち、作画監督もやれないタイプだし、描く動きは現実的で華がありません。さらに、演出をやるようになってから、動きの細かいニュアンスにこだわるという仕事の仕方に封印をかける癖がついてしまったし。
だから、今回を逃したら、当分チャンスないかも?って思いましたね。
コンテ、演出で永井さんの了解を得たものの、コンテに手をつけられず日にちを潰してしまいました。
僕が思い描いた内容は、本編の先々のストーリーの断片をOPに散りばめるという構想でした。
これはOPのスタイルとしては一番贅沢なものだと思うんですけどね。OPと言ったら、キャラクター紹介中心で、キャラが感じよく動いていればいいというサイボーグ009や銀河旋風ブライガーみたいなタイプも大好きですが、赤毛のアンや未来少年コナンみたいな本編の世界観を表現するのに向いたひとつのシチュエーションで先鋭的にまとめると、らしいものが出来るし、さらに本編のイメージをそのまま盛り込んでまとめると、母をたずねて三千里みたいにドラマチックで重々しいものになります。今回、自分でシリーズ構成を書いているという条件はこれをやるのにとても向いている。
シリーズ後半のシナリオの苦労とシンクロして苦労しつつ、なんとかOPのコンテが出来上がった時には、作監アップまで1週間という時期でした。レイアウトチェックなしのいきなり原画で作打ちすることにし、作打ち前にレイアウトのラフを用意したりとてんてこ舞いでしたが、原画さんの中には、友人の中でも大御所の松本憲生さんや田辺修さんもいたし、短いスケジュールにも関わらず作画監督を引き受けてくれた坂崎忠さん、3Dジアースの回り込みでは粘ってくれた3Dディレクターの大野克尚さん、その長い背景をもろともせず仕上げてくれたアトリエムサと、さらに粘ってかっこよくコンポジットしてくれた撮影の藤田賢治さんにも大変救われました。
しまいにはデスクの住友英司さんが制作部のパソコンで色まで塗り始めてくれて、ゴタゴタも極まった感じでなかなかよかったです。
いよいよ今日、ゴンゾフェスタにてぼくらのの一話がお披露目されるそうです。まずは、ゴンゾのファンの皆さんに見ていただくことになるのですが、主題歌を歌った石川智晶さんがゲストで来られるとのこと。忙しくなければ、私も顔を出したいのに残念。。本編の世界観を踏襲して、歌い方や詩のニュアンスをデモよりも力強くしてくれたり、石川さんの曲がなければこのOPは出来なかったですからね。
何度も見返しています。
石川さんのアンインストールとクオリティの高い映像が素晴らしくマッチしていて、サビのところなど見ていてゾクゾクしました。
今から非常に楽しみです。
それにしてもオープニングも、もの凄い原画メンバーですね
田辺さんに松本さんに坂崎さんとは…
個人的には1話作監の権園小夏さんの活躍にも期待しています。
ヘビーなカットで助けてくれました。
坂崎さんはなぜかキリエを気に入って、
振り向きを何度も直してましたよ。
トレーラーだと潰れてしまってよく見えないのが残念ですが
本放送でしっかりコマ送りで見たいと思います!
1話作監の権園小夏さんには僕も期待してます。
本編制作も頑張って下さい!
これはCDで聞いてみたい。
そして、OPの原画スタッフすごいですねぇ…。
放送が一気に楽しみになりました。
会社で使ってるパソコンが遅くて、
そのトレーラーっての確認してないですが、
背景のアトリエムサの美監の池田繁美さんは、
デジタルの時代に入っても絵の質感にこだわる方です。
リピートじゃつまらないと、
長い背景にこだわってくださいました。
>マリオさま
曲はカッコいい方? よかった!
OPはひとり1,2カットずつで、
時間があればよかったんですけどね。
森田さんの文章を読んでるといやがおうにも
期待が膨らみます。
余談ですが、私の記憶が正しければ
るろうに剣心の最初のOPの原画をやってらっしゃったと思うのですが、どうでしょうか?
では本放送、楽しみにしています。
ほんとに、忘れちゃってるけど。
なんか、ちょっと
アクションっぽいものを描いた記憶はありますが、
ヌケきれなかったんじゃないかな~。
忘れちゃってるなんて、ろくでもないことだけど、
それを知ってるマットさんもすごいナ。
7話だけだと内容が把握できませんでしたが
公式HPで勉強して、おおまかに内容知りましたが
OPの曲とアニメーションはすごく世界観を表現してると思います
OPの途中まで子供がでてくるの見て
「何系のアニメかなぁ?」
と思いましたが、途中からロボットが
ズガーン、ボカーン系があったので、なんとなく理解
でも誰一人笑顔の子供がいないのがひっかかりました
絶望系?とも思ったんですが歌が100%絶望系には聞こえなく
なんとも不思議な感じです
尻切れですが
これからも頑張って下さい。応援してます。
また、すごいとこから入りましたね。
絶望はしないですよ。鬱アニメとか言われてるらしいですが。。
宇白が夕焼けをバックに走るシーンがずっと印象に残っています。
悲しかったり、悔しかったり、そんな言葉にできない色々な事が頭に浮かんで、とにかくむちゃくちゃに走る。
あのシーンがOPにあるおかげで、終盤までいい所のないハズの宇白なのに(僕にとって)一番リアルな、「迷いを抱える少年」の姿に思えて仕方がありませんでした。
本編の同じ場面では走る姿も背景もさし変わっていたようだった(?)のが残念でしたが・・・。
DVDをひっぱりだしては、OPだけボーっと眺めてしまいます。感謝。