「Good old boys」本多 孝好
弱小の少年サッカーチームの保護者、父親達の話。
息子は剣道をやっていた。
物語と同じ弱小だった。
剣道は個人競技だけれど、チームの雰囲気みたいなものは
それぞれにある。
スワンズみたいだった。息子たちは。
サッカーは剣道に比べてメジャーだ。
競技人口は多い、だけど、きっと、
それだけにメンバーを集めるのは大変だろう。
高学年になると、
受験だ、塾だと、クラブをやめる子どもも多いと聞く。
「勝てるサッカーを教えていません」という監督の言葉が
息子が通った剣道会の師範の言葉と重なった。
スワンズの4年生の父子のそれぞれのストーリー。
外から見ると、なんてことない父子だけど、
ドラマのない家族などいないのだなぁと今さらながら思い、
だからこその家族なのだなぁと思う。
いろんなチームがあっていいと思う。
その子にあったチームが必ずあるはず。
ガンバレ、父ちゃん!
あ、パパっていうのね。
子どもたちの名前の中に
息子と同じ名前があってなんか嬉しかった。
Good old boys | |
本多 孝好 | |
集英社 |