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moon

通勤読書 316

「大きな音が聞こえるか」坂木司

久しぶりの坂木さん。やはり良かった。
しかし、主人公にはあまり共感できず。。。
お金持ちだからか。

ただ、彼を取り巻く周辺は、
個性的でとてもいい人がたくさんいた。
父でも、母でもない、大人の人達、
この大人達が非常に色の濃い人達で
受けとめる彼はとても素直だった。
そうか、私は彼を羨ましいと思っているのだな。
彼は高校1年生にしては精神年齢の高い子だった。

16歳でしか、17歳でしか、高校生でしか、
感じられないことはたくさんある。
何もアマゾンに行かなくても
何もサーフィンでなくても
五感を研ぎ澄ますと、違う世界が見えるのだと
この話は教えてくれる。

人の個性も、大きな音も、
耳を澄まさなくては聞こえてこないものなのだ。

 

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大きな音が聞こえるか

坂木司
角川書店(角川グループパブリッシング)

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