「楽園ジューシー」坂木司
ホテルジューシーをだんだん思い出したぁ。
クセの強いオーナー!そうそう、そうだった。
そして好きなタイプの坂木さんだった。
いじめにあって、自分の見た目に自信が持てない、
というより自分に自信が持てないザック。
ザックがしがみつく良き思い出は
きちんと思い出にできるのか。
こういう系の優しき話は、心根のひたすら良き人が出てきて
ゆるーくザックを慰める。
そして彼はやがて前を向き再生してゆく。
なんて話じゃないところがいい。
仲良くなれた気がした人に言いたいこと言われて傷ついて、
でも悪い人じゃないことはわかってる。
悪意があるのかないのかで
こんなにも人との関わりは大きく変わる。
人はいつだって多面体だ。いろんな自分を持っている。
ひとつにしがみつくのはやめよう。
自分を生きよう、ザック。
それにしても沖縄行きたい、
ドゥルワカシーと泡盛!あぁ、泡盛を飲みたいと思いながら
ザックを応援した。