一気だったぁ、余韻に浸ったぁ。
やっぱり知盛はよかった。
平家と言えば負けていくってイメージだけど
一の谷は、地元には今も地名が残っていて、
鵯越、夢野口、生田口、福原って馴染みのある地名がいっぱい出てくる。
小学生の時の担任の先生が
君たちが遊びに行く須磨の話だよと教えてくれた。
一の谷の合戦
私は一の谷の知盛と義経がすごい好きで
義経のサイコパスっぷりにも驚き、
知盛の冷静さに小学生ながら
すげぇ話だねぇと思ったを思い出したねぇ。
義経の大胆さを軸に
平家の天、地、海を味方につける
軍司で策士で頭の柔らかい、知盛のことが
すごく心に残った。
その後の那須与一の話も
先生はしてくれた。
多分、壇ノ浦までしてくれたのかもしれない、そこは覚えてないけれど。
先生は、源氏物語は架空の物語
だけど、平家物語は本当の話なんだよと教えてくれた。
私の文学好きはここから始まったのかもしれない。
そして、私の卒論のテーマになったのは平知盛だった。
大学ではその道をたどって
最後は沈んでいった壇ノ浦を眺めるという
およそ女子大生のゼミ旅行とは思えん旅だった。
平家のお墓も見に行ったぞ、怖かったぞなんか。
でも、作文みたいな卒論で卒業させてくれてありがとう先生。
本書では
とりあえず、かっけぇ、かっけぇのだ知盛が。
妻の名は希子。
脳内は水原希子。単純かい。
義経はきちんとサイコパスっぽく書かれていて納得。
周りの人々の魅力もきちんと書かれていて
そこは今村さんの、だれでもスポットライトを浴びるべき人間として
リスペクトしてえがいている感じがする。
知盛は頭が切れて
その都度の采配と、人を人として台頭に接しようとする
強い人だった。
子どものころからこれまでの自分の
伏線回収のような読書体験で
すこぶる感動した。
ドラマでやらないかなぁ~
映画でもいいんだけどぉ