「ペッパーズ・ゴースト」伊坂幸太郎
引っ越し前に図書館で受け取ったときは
時間なくて泣く泣く未読のまま返却。
ようやく違う図書館で再会。
壇先生の飛沫感染からの「先行上映」という発想は
ありそうでなくて、すごく面白い。
予告編程度ってとこもいい。
作中小説と作中の現実世界が溶け合うところは
読者の自分も巻き込まれていく感じがする。
理解できないんですけどぉって思いながらも
ネコジゴハンターのふたりの軽快なやりとりは魅力的だ。
でも、彼らは十分すぎるくらい残酷だ。
ニーチェがでてくる。『ツァラトゥストラ』ももちろん。
哲学は考えれば考えるほど沼にはまっていくので
上っ面をさらっといくのが私にはあってるかな。
なので小説で十分。
面白かった。