「郵便少年」森見登美彦
入浴剤と抱き合わせで売ってるってことは
お風呂で読んでねってこと。
パッケージのイラストもそうなってるし。
ゆ~っくり入る人とカラスの行水の人との間、
つまりは普通に入れば、丁度いいくらいで読了。
優しい、優しいお話。
私は同僚以外に名前にさん付けで呼ばれたことがない。
これは是非とも呼ばれてみたい。
できれば、年齢問わず男子に。
ヒサコさんが、ちょっと羨ましい。
タイムカプセルもいいなぁ。
友達を1人、アオヤマ君に授けて逝ってしまった彼女を、
いつまでも覚えていると思うな。
ポストを見ると思いだすかも。
この作品を読んで思ったのだけれど、
小学3年生の子が、1人でバスで出掛けるようにするのは
親としては結構な勇気がいることなのだ。
何がどうって、世の中は怖いから。
安心した頃に怖い事件が起きたりするんだよ。
でも、お母さんたちはちょっと、
子どもを見くびっているのかもしれないなぁ。
やったらできる子はいっぱいいるものなぁ。
お話の中のように、
親のいないところで、親とは違う大人に出会うことは
子どもにとってはすごく大きなことなんだ。
何と言っても、世界が広がる。
これからも、たくさんんの子ども達が
分厚い大人と出会って、深い人になってほしいなぁ。