「N」道尾秀介
6章からなる短編の集まり。
読む順序は読み手が決めるというビックリの企画本。
で、1章ごとに上下も反転させてあり、
物語の連続性を読み手に委ねたものになっている。
表紙も上下反転させても良いようにできていて
ブックカバーなしで読んでも大丈夫。
紙の本だからできるのか!と思っていたけど
kindleでも発売されていた。
もうちょっと明るくというか
前向きに終われる順番で読みたかったなぁ。
全体的に儚くて
哀しい感じがするからそれは無理かな。
多分再読の時に順番をかえても前に読んだ印象に左右されそう。
「眠らない刑事と犬」が印象に残った。あと、ニシキモさん。
私の読んだ順番は
落ちない魔球と鳥
飛べない雄蜂の嘘
名のない毒液と花
笑わない少女の死
消えない硝子の星
眠らない刑事と犬