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 百年前の正月

2007-01-01 19:14:55 | 日記・エッセイ・コラム

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  2006年最後の夕日。五色浜海岸から冬の風物詩「だるま夕日」を見ることができた。海面から立ちのぼる水蒸気の層に太陽の光が屈折する。伊予灘の美しさを感じる瞬間である。 

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 上吾川・称名寺の除夜の鐘、満天の星空に響く。月光をたよりに氏神伊予岡八幡神社に初詣。日本古来の正月は、元日家族そろって家にこもり、年神を静かに待つのが習わしだったという。

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 明治の正月はどうだったのか。昨年6月、「伊予市学」の郷土学習のためにと、柚山俊夫氏が『郡中町郷土史』を複写・製本し、「灘町・宮内邸を守る会」へ寄贈いただいた。明治末期(43年~45年)の発行とされるから、およそ100年前の郡中の記録である。「年中行事」に記載された正月風景。

1月1日  朝早く起き出でて明き方に向ひて顔を洗い海に行きて汐をくみとり之を以て家内を清め神前に御燈を供え家内睦まじく打よりてお神酒をなし橙を戴き雑煮を食う。又多くは氏神参詣をなす。又明き方より若恵美須来る之れ縁起をとれるためなり。又神官祝儀に来る。組頭があるかぬ内は物もうひは通らぬ定めなり。兎に角元日は一年の仕事の端緒を定むるの日なれば各々大いに慎みて万事に縁起をとるなどのこと行はる。子供はかるた、すごろくなどをなし又男子は凧を揚げ女子は毬をつき羽子をつく。

 


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