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  エコ・ミュゼ 『郡中まちぐるみ博物館』

2006-12-31 12:22:47 | 日記・エッセイ・コラム

 2006年、残すところ1日。「灘町・宮内邸を守る会」の活動も丸八年を迎えたことになる。

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 伊予市の旧市街地、灘町・湊町の歴史的建築物を生かしたまちづくりの活動は、大洲藩の時代に町を拓いた宮内小三郎家を拠点にしながら、『郡中まちぐるみ博物館』へと翼を広げはじめた。エコ・ミュージアムの視点からまち全体を博物館に見立て、まちを遊び・学び・考える「まち育て」の活動である。郡中小学校の総合学習「まちタンケン」との連携、「まちづくり学習」を研究する愛媛大学・曲田清維研究室の学生たちとの協働の取り組みでもある。

Img_0189_3  今年の3月、大阪の「平野まちぐるみ博物館」の調査や内子町・石畳の「村並み博物館めぐり」体験をもとに、『郡中まちぐるみ博物館』マップが出来上がった。春(5月)と秋(11月)には、まちの博物館めぐりを企画。栄養寺・本堂では、最近発見された史料「郡中湊町町方文書」を一般公開。古文書研究家・柚山俊夫氏による「郷町引離二付為取替証文」「嘉永七年大地震記録」の話に聞き入った。灘町・湊町・三島町が町として゛独立゛したのは文化5(1808)年5月29日。2008年は「自治都市200年」の記念すべき年となる。

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 宮内邸の二階座敷では、灘町の薬種商・小谷屋友九郎の『郡中十錦』(江戸末期)が展示された。中国の十錦手を上回る出来ばえ、優れた技。濃青、エメラルド、黄緑、赤など鮮やかな色彩に目を奪われる。三島焼、砥部焼の集散地・郡中は焼き物の町であった。

 『ミュージアムが都市を再生する』(日本経済新聞社)。エコ・ミュゼ 『郡中町ぐるみ博物館』が、潜在する地域力を発掘し、育てていく。


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