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ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

今頃 みんな 一人

2010-06-17 23:53:14 | 日々随想
知り合いの見舞に行った
言葉が 見つからなかった
痛みも 心の痛みも 分かるワケないし
分かるフリも したくないし


ふうん





しっかり 戦ってほしい
僕も 戦うから
応援しか 出来ないから


そして 絶対 回復できると
僕が信じてるくらい
自分を 信じてあげてほしい


根拠とか 理由が無い時代から
人は 戦って 生きてきた


でも 軽いジョークと
ちょっとだけ 平べったい日常の
ささやかなシュールを話して


笑ってくれた


駅からの帰り道
携帯に メールがきた
「ありがと」


最高の ありがとは
元気になってくれること
だから 返信はしないよ


でも また 会いに行くよ
もっと頑張ってる姿を見せたくて
もっと頑張ってる姿を見たくて


自分を信じることって
一番 大切で
一番 難しい


中尉の御褒美

2010-06-16 23:46:10 | 日々随想
どしゃぶりの朝
飛行機は大丈夫かな
でも やがて 雨があがれば まるで夏


ふうん





韓国から来日した調律師
ただの通訳のカタチで
工房見学に参加


近所のチェンバロ工房
説明で使う専門用語は 時々 難しくて
でも そこは互いにピアノ技術者


最大公約数の技術用語でホロー
やがて チェンバロ製作家と歓談
僕も 頑張った!


商談 まとめてしまった! イヒヒ


解散して 友人の工房へ行けば
夏服が完成して 早速 試着!
かっちょいい!


最高の御褒美だ!


「なんか 警察官みたいで かっちょいいなー」
『いや 軍人みたいですよ!』
「マジ? 強そう?」


友人は 僕のツボを抑えている
どう言えば 僕が喜ぶか 知っている
分かっていても 嬉しい!


友人は 1930年代の英国紳士のファッションで
僕は 中尉のファッションで
めかしこんで 遊びに行く約束をした


うーん 夏が来るぞ! 



歴史<過去

2010-06-15 23:59:42 | 日々随想
人は 歴史から 何も学ばないんじゃなくて
歴史からは 何も学べないんだ


ふうん





人は 生きてきた過去の過ちさえ 繰り返す
経験してきたものさえ 
完全に克服することなんて できやしない


歴史は 事実の断片の集合
歴史は 時間の破片の塊
そんなものを 練って組み合わせたところで


骨だけの 恐竜の標本より
心もとなくて
脆弱な 空想の肉付け


でも そんな愚かな種族も 愛おしい


後世へ 幾つもの情報を残してみても
いつだって 人は完全になんか なりゃしない
賢くなるほど 危うい未来


500年も前の言葉が
今の時代に 当てはまるなんて
そんな 愚かな種族が 愛おしい


絞りたての嘘

2010-06-14 23:59:07 | 日々随想
嘘をついている
うん 嘘をつかないと
いけないんだ


ふうん





何を怖れているのか
何を守ろうとしてるのか
いっそ 思いのままに


いやいや
それで どれだけ
後悔してきたか


うん 分かってる


だから 嘘をつこう
誰のための 嘘なのか
きっと いつか 分かってもらえるから

紫雨の匂ひ

2010-06-13 19:24:15 | 日々随想
雪が降り出す時
静寂が響くように
雨が降り出す時
地球の匂いが広がる


ふうん





匂いがする雨は
いつだって 
すぐには止んでくれない


数日 降り続くんだ
今の季節だったら
梅雨がやってきたと思ってしまいそう


花は 晴れている時より
曇ってる時の方が 美しい
鮮やかな反射より やわらかい反射の中で


だから 雨は嫌いだけれど
おとなしい雨の中で
歌ってる花は なんだか いいなと思う


傘を差し始めた頃
道の脇には にぎやかな紫陽花
少し 歩みを緩めて


もう そんな季節なんだな
もう あれから1年なんだな
天然のカレンダーは 
めくらなくても 季節を教えてくれる


おろしたての 紫の靴も濡れてきた
もう一度 テンポを戻して
川沿いの道を 家へと歩く


傘の布の 張り具合で
もっと いろんな音程が出たら面白いのに
そんなコトを 考えながら