8.15猫には平和が良く似合う

2009-08-15 | 日記
ニュースや新聞では戦争経験・戦場経験のある人が少なくなってきた、と言っている。
そりゃそうだ、もう64年経つのだもの。

・・・「灯火管制」と言って昔は電灯の明かりが外に漏れないよう電球の笠に布を掛けていたのよ。
戦争が終わったと言われてもその布を取る勇気がなかったのだけど、
私が思い切って布を取って雨戸をそっと開けて外を覗いたら
真っ暗な中、ポツッポツッってあちこちの家の明かりが点いていくのよ。
それ見たとき「ああ、戦争は終わったんだ」って初めて大声で泣いたっけ・・・

死んだ母が大昔私に話してくれたことを急に思い出した。

語り継ぐ、などと言った大げさな事はなかったけれど、
本がたくさんあるうちだったからその中には「ヒロシマ・ナガサキ」の写真集や戦争に関する本もあった。
心の柔らかかった時代にそれらの本に出会えたことをありがたく思う。
今思えば、子供の私が読めるような本を目に付くところに置いていたのかもしれない。学童疎開や空襲の「綴方集」もあったから。

「物語」として読みながらもとても怖くて
「おかあちゃん、もう戦争起きない?」
と訊かずにはいられなかった。
「大丈夫!」
母がニッコリ笑って言ってくれると本当にホッとした。

こんなに長く戦争をしていない国は日本だけだときく。
生まれたときから戦争、という子供たちのことを思うと胸が潰れる。
そんな国の猫もどうしているのだろうかと思う。
人と猫を一緒にするなって怒る人もいるかしら。

でも猫達が生きていけないような世界はおかしいに決まってる。
それは戦争だけじゃなくてね。


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