Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

お義父さん、逝く。

2011-06-14 23:52:00 | 家族・人





  



       92歳だった。



   6年前、先に逝ったお義母さん同様、
   初めて逢った時から、
   終始優しく接してくれた。



   家族や周囲の人とのつながりを
   とても、大切にする人だった。



   根本的に、その印象が覆ることはなかった。



  

   





  3週間前の朝、病院からの電話があってから
   息子達は連絡を取り合い、心の準備をしていた。



   一度、病室でお義父さんと2人だけで
   少し長い間いる時間があった。



   不思議なほど意識も言葉も、はっきりして
   体力が心配になるほど、ずっと会話が出来た。



   「アンタのおとうさんは、
     新しいトコは、住みやすいといっているか?」
     


   昨年1月に逝ったわたしの実父は生前、
   転居をくりかえしていたから、
   記憶の混乱かと一瞬うたがった。
   ・・・でも、そうではないようにも感じた。



 
   「それは・・・いいところに行っているはずです。」

   あやふやなまま云うと


   「ほーか。そら、よかった。・・・そんなら、ええわ。」

    と、思いのほか力強い声でこたえてくれた。



   どちらだったのか、今でもはっきりしない。     
   


   




コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 県美の日 No.3 | トップ | パウル・クレー »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (pin)
2011-06-15 08:16:12
出会ってから92歳までの過ぎた時間を、愛おしいと哀しいと感じてくれるHermitさんを、温かく見守り続けてくれているはず…ありがとうって。

ココから、心よりお悔やみ申し上げます。
返信する
Unknown (Hermit)
2011-06-15 08:56:44
>pinさん

ありがとうございます。
朝、pinさんのコメントを確認する前に
大分書き換えてしまいました。
6年前、お義母さんが亡くなった時、
初めてしばらくとても近くに気配をしばらくの間
感じるような思いを経験しました。
お義父さんも、温かく見守り続けてくれている・・・
わたしも、そう思います。
生前は外嫁の無知も無礼も、
どれだけ許してくれていたことか。
家族運のなさをどれだけ補ってもらっていたことか。。。
私からもいっぱいお礼をいうつもりです。

返信する
Unknown (noir★mama)
2011-06-15 17:37:23
大切な人を亡くすのは、本当に本当にさみしいですよね。
Hermitさんと、お義父様の会話、ほのぼのとあったかいですね。これからもずっと見守り続けてくれますね。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

返信する
Unknown (tupitupi)
2011-06-15 20:52:32
Hermitさん・・・

「新しいところは、住みやすいところか?」のお義父さまの問いの、Hermitさんの応えの優しさにうなだれています。

私もここのところ・・・病気と闘いながら(いえ、共存?)その方々の、の訃報で出かける事が多く、考え込んでいました。

何度、出会っても・・・
それぞれの死・・・深く、悲しいです、ね。

お義父様の、ご冥福を、
心よりお祈りさせてくださいね。
返信する
Unknown (Hermit)
2011-06-16 14:10:59
>noir★mamaさん

義母と義父、義母の妹夫婦である叔父叔母と同席していると
とても、リラックスしていられました。
ギスギスしそうなとき、
「お義父さんがしばらく近くから見ているよ。」と
自制します。
返信する
Unknown (Hermit)
2011-06-16 14:25:26
>tupitupiさん

死が、すごく身近にあることに時折気がつきます

人により、家族により、時期や死因により、
自分自身の状況や体調などによっても
当然の事ながら感慨が一様でないことに
慄然としたりもします。
そして、「わたしのケースは・・・」まで
つい、思ってしまう、今日この頃。。。ーー;

けど、・・・今はただ心からお礼とお別れを云おうと思います。
返信する

コメントを投稿

家族・人」カテゴリの最新記事