子どもの友セミナー参加

休みをとって14日～16日は子どもの友セミナーに参加した。これは今回で6回目。キリスト教の教会で子どもに関わっている人たちが子どもと一緒に学びあい、育てあう場である。今回の開催場所は韓国YMCA（水道橋）だった。

この会の前身は日本基督教団出版局が行ってきた教師の友セミナーだが、行わなくなってしまったために当時の参加者たちが主体的に実行委員会方式で行っているものだ。私は教師の友セミナー時代に10年ほど前に1回、子どもの友セミナーは2年前の第4回に行っている。

1日目は14時から開会礼拝、オリエンテーション、アイスブレイク、そして講演。講師は比企敦子さん（フェリス女学院中学・高校教師/全国キリスト教学校人権教育研究協議会運営委員長）。「こころの自由」と題して、日本が右傾化している事が教育の現場でどんなふうに影響しているか、また、現代の子どもたちが「良い子」になることによってどれだけ自分らしく自由に生きていけなくなっているかなどを伺った。

夕食の後は4つのワークショップに分かれた。私は聖書グループ。リーダーは永山教会の大塚忍牧師である。比企敦子さんも入って6名の少人数。しかも、牧師が3名も居るという顔ぶれだが、恐れることなく（？）参加してしまうところが私のずうずうしいところ。聖書研究ではあるが、ただ牧師から話を聴くだけではなくありのままの自分の信仰に照らして現代の教会とはどんなことになっているのかという話まで赤裸々に（！）分かち合った。

夜はお楽しみの交流会。近くの居酒屋さんに繰り出し、その後2次会もあってのびのびと飲み、食べ、語り、聴き、交わりの時を持つことが出来た。

翌日私の担当で早天祈祷会を行い（何人もの牧師の前で話をしてしまう私は心臓に毛が生えている？いや、ついつい引き受けてしまい、その後真っ青になったのです！）朝食の後講演会をめぐって（講師を囲む）話し合い。その後2回目のワークショップ。

午後は自由時間をはさんで夕食。その後韓国Yのご縁でチャング演奏をたのしむ時間を持った（画像）チャングとは、韓国の土俗的な音楽で使う太鼓だ。日本の鼓に似ていてもっと大きい。田んぼなどで働く時に演奏して力づけるものらしい。もっと大きい太鼓やどらなども入れ、30人ほどの編成でにぎやかにするものらしいが、今回は最低限の編成との事で8名ほどの方が披露してくださった。外で演奏するものなので、とても音が大きくにぎやかである。丸くなって踊りながら奏でるのも面白い。私たちも小さなでんでん太鼓のようなものを借りて一緒に踊った。童心に戻って本当に楽しい。

そして、更に深夜まで分かち合いの時。ビールなどを片手に語ると盛り上がる！よその教会の方と話をする機会は少ないし、同じクリスチャンといっても考え方の違う人もいてなかなか教会の中での活動が思うように行かなかったり挫折感も味わうことがある。しかし、すべてが備わっている教会などない。それぞれの場所でそれぞれに労苦を味わっているが、それが少しずつ実を結ぶ事を信じたい。ともすると燃え尽きそうになる私たちだけれど、話の通じる方たちと会って励まされるひとときなのだ。

翌日はまた早天礼拝から始まる。これはオープンの聖餐式を行った。今日本基督教団では聖餐式をオープンで行うかどうかが取りざたされてるが、私はオープン派。子ども連れで参加されている方もいるので、下は2歳、小学生、中学生、高校生も入れ、大人は80代までが洗礼を受けているかどうかに関わらず主のめぐみに預かる豊かな聖餐式だった。パンはコンビニで買ったものをたくさん前に積み上げ、ワイン代わりに何種類ものジュース。ひとりひとり、好きなだけパンをちぎって食べ、ジュースも紙コップに好きなだけ注ぐ。お代わりも自由。開かれ豊かであふれるばかりの主のめぐみに感謝！

その後朝食。そしてわかちあいの時間、振り返り、閉会礼拝。宗像基牧師をリーダーとした社会グループの学んだ近代日本史、キリスト教と戦争の関係などについて発表がされる。聖書グループもジョークを交え、学びを皆さんの前に報告。石橋えり子さん(イラストレーター）がリーダーだった工作グループは楽しいクラフトや空き缶で作るランタンを披露された。石川正信さん（聖歌隊指揮者）がリーダーをした音楽グループは新しい讃美歌を作ってくれたので、その場でみんなで歌う。楽器のできる人が多いので、とても楽しい。

そして、名残惜しいけれど会場を後にする。来年は関西勢が実行委員を引き受けてくれた。自分の教会のことだけでも大変なのに、教区のことまでやっているような人たちばかり。それだけではなく、またまたここでも役割を引き受けてくださった。何とか来年も参加したい。そして、楽しく優しく愉快な仲間たちと再会したい。それまで、私自身の信仰を失わず、イエスキリストを見失わずに歩んで行きたい。