キャンプ場、ホームセンター問わず、暫く前から薪の価格が上昇、キャンプで焚火を楽しもうとすると結構な出費になることがままあるが、それならむしろ焼き肉に投資したいという考え方もあるかと思う。
キャンプサイトの周囲で無料の薪拾いが出来れば理想的だが、昨今のキャンプ場ではかなり整備、清掃が行き届いていて、先人に既に拾われてしまっていることも含め、落ちていなかったり、落ちていても湿気っていたり、薪に適さない木だったりする。買うにせよ、拾うにせよ、薪を小割にするのには、鋸、ナイフ、鉈、斧等の荷物が増えることになる。
昔はオガライト一箱10kg位を積んでバイクで走っていたこともあったが、CTに積めるのは精々数本、日帰り、一泊程度の量に限定され、長期は無理。価格も以前よりだいぶ上がっていて、現時点では積極的に選択する理由は見当たらない。
そんなことで、本来は薪派で焚火と言えば薪だった筈だが、去年、2022年のキャンプツーリングは遂に薪と炭の利用比率が逆転、キャンプではダイソーのBBQ炭が主流となった。
BBQ炭を利用するメリットをざっと箇条書きすると、
・ 百均はかなりの確率でスーパーマーケットと隣接、あるいはその周辺に店舗展開されていて、食材と同時に入手可能で遠くから運ぶ必要が無いこと。
・ 当日必要分だけを買えるので、ホームセンター等での購入の場合に比べて、大量の炭を積んだり、残った炭を翌日以降もバイクに積んで運ぶ必要が無いこと。
・ 2~3時間の燃焼なら一袋でほぼ間に合い、最近長時間の焚火は飽きて、苦痛になってきているから丁度良いこと。
・ 一旦着火すれば消えにくく、火力が安定していて調理に使い易いこと。薪よりも爆ぜたり火の粉が飛び難いのでテント、タープや衣服へのダメージが少ないこと。
・ 煙や煤が出難いのでクッカーが汚れないこと。また強風下でも比較的影響を受けにくいこと。
・ 二次燃焼ストーブではその効果もあってか灰が少なく、処理が簡単なこと。
・ 小割にして使うのもペグハンマー等で叩いて割れるので、鋸や斧が不要になること。
その他、直接のメリットではないが、このストーブはアルストも使えるようにしてあるので、それ用の風防や五徳が別途要らないこと。 薪やウッドペレット等も勿論燃やせるが、燃焼室が狭く灰が詰まり易いので、あまり扱いは良くない。文化焚きつけやダイソーのジェル状の着火剤を使えば、BBQ炭への着火は全く問題い。
デメリットというかウィークポイントとしては、
・ 炭は焚火の雰囲気は薄いし、暖房も出来るが焚火程ではないこと。
・ 照明や虫除け効果が期待できないこと。
薪と炭の使い分けられれば一番良いが、今年も引き続き、BBQ炭と相性の良いLIXADAウッドバーニングストーブ(2015年11月購入@2,000)がメイン。
※手前の小径の皿は真下に敷く灰受け、右隣の網はペレット燃焼の時、通気性を良くする為。この2つを組み合わせてアルストの高さ調整が可能。
収納はMSRのクッカーにジャストフィット。
サブの焚火台としては、焚火をするかどうかは分からないが、取り敢えずは持っていくという場合に軽量コンパクトなこのチタンウッドストーブになる。
薪とか炭の使用とは直接関係ないが、昔某山の中でキャンプをした時に、やぶ蚊の凄い攻撃を受けて、香取線香は無力、仕方がないので、急遽焚火をしてその辺に生えている草を燃やし、大量の煙を出して追い払ったことがあるが、あの時は焚火用ストーブを持ってきていて良かったと思った。
チタンなので重量は約230gと軽い、ただそのサイズから薪を燃やすには小割にする必要があり、炭の場合は横から熱が逃げてあまり火力があがらない等の弱点もあり、チロチロと燃える炎を楽しむとか、拾った小枝で湯を沸かす程度の利用になることが多い。
もう一つは、リーズナブルな薪の入手が可能と分かっているキャンプ場に泊まる場合や、キャンプツーリング中に荷物を増やしてでも薪で焚火がしたいという場合、このPG239モドキのストーブがメインになると思う。上のストーブと比べると2倍程のサイズだが、厚みは無くて実際かなり軽くて233gとほぼ同等。
組み立ては秒速、薪が投入しやすいのと、空気の回りが良いという評判で、良く燃えるらしい。またスピットを中段に差すと、アルストがセットできる。このストーブも炭だと熱が横と上から逃げやすく、暖房向きではなさそうだが、使えない事は無いと思う。