雲と空  

日々のこと、相撲のこと。

読書感想文:「行方不明者」

2006-11-09 08:20:11 | ひとりごと
 行方不明者 / 折原 一

を 読みました。

こういうのをミステリーというのでしょうか?
普段は読まない分野です。
この折原 一という人も 全然知らなくて今回初めて読みました。


そもそものきっかけは美容院で渡された雑誌。
普段は読まないような雑誌(ファッション誌)を渡され
そこで見つけた「今月の一冊」コーナーで紹介されていたのが
この本でした。

それがあまりにも面白そうだったので 
このもの覚えの悪い私が一生懸命タイトルを記憶して帰り
(何度も口の中でつぶやき必死に記憶)
すぐに図書館の蔵書を調べたのです。(←とにかく買わない
  カチカチカチ・・・
ありました、ありました。

というわけで 借りて読みました。

読み始めたのが 深夜1時過ぎだったのですが
途中でやめられず 結局朝4時半までかかって
一気に読破してしまいました。


怖かったです。 
本当に怖かったです。
途中でやめられなかったのは もちろん 面白くてなのですが
あまりにも怖くて事件が決着しないとビビッて眠れない というのも
その理由の1つでした。


いや~ 普段からミステリーもホラーも怖いものは全く読まない、見ない
いわばミステリーなので こんなにビビッたのかなぁ?

途中背筋がぞくっとして 椅子の背もたれと自分の背中の間に
何かが忍び込んでくるような気がして怖くて怖くて
思わず 背中を背もたれれにピッタリとくっつける・・・なんてことが
何度もありました。(怖がりすぎ!?


いろいろな場所で違った時に起きたことが 作者によって
練りに練られた順番と配置で書かれていて
一見 全く関係ないと思える出来事が
読み進んでいくうちに 絡み合ってきます。
今まであったたくさんの横並びの線が 終盤でキューっと集まって
交わりだすような感じで 最後に一気に全部がつながります。

お見事でした。

思わず また 最初の方を読み直して確認してみたりしました。

怖かったけれど とても面白い本でした。

怖がりの方は 昼間に読むことをオススメします。