
上条さなえ 著者
講談社
大城珊瑚(おおしろさんご)は
沖縄の子。6年生。
お母さんとは離れておばあちゃんの
ルリバーと1DKのアパートで暮らしている。
ルリバーは、民謡歌手をしているが、
その暮らしは慎ましい。
珊瑚は携帯を持っていないし、
バレエやエイサーなどのおけいこ
ごとをしている友達を羨ましいとおもって
いる。そのかわり、おばあちゃんから
民謡を習っている。
戦争はもう、昔のことだが、沖縄の
人たちの心の中にはまだ悲しい歴史が
強く残っている。それは、子供たちの
心の中にも引き継がれているのだが
転校してきた子とは、その差があった。
さらに、珊瑚にもまだ知らない悲しい
歴史があった。