ビブリオ古書堂に、関わることになった
青年と店主のまわりで本にまつわる事件
(出来事など)が起こります。
第1話は、青年の祖母の遺品の漱石全集の中の
「第八巻 それから」の見返しに書かれた
サイン、これはほんものなのか?
祖母はどういういきさつでこの本を
手に入れたのか?
第2話は、ちょっととめておいた自転車に
ぶつかった少女が、そのかごに入れてあった
本を盗んだ。その理由は?
第3話は、大切な本を売りに来た男の
秘密。
そして第4話へと・・
事件は店主の篠川栞子(しのかわしおりこ)さん
が推理するのですが、それがとても鮮やかで
病みつきになります。
最後、事件を起こした人の人間味を感じ
余韻がじわっと残ることもあり、
よく組み立てられた
ストーリーだなと思いました。