はれのちくもり、雨、ときどきどき全部

生きているからしかたない

ローレライ

2011-05-02 | Weblog
 
5月2日(月)はれ
 

ビンラディンが殺害されたそうだ。
あのテロから10年
長い道のりだったのかどうかわたしには分からない。
たまたまつけたTVで、喜ぶ米国民が映し出された。
こういう映像が果たしていいものなのだろうか、疑問に思う。
とある本を先日読み終えた後だったからかもしれないが・・・
少なからず、悲しむ人もいることは確かだ。
無差別テロの首謀者であるから罰せられなければいけない。
罪を償う必要があるのは確かである。
しかしながら、喜ぶ映像は大々的に流すものではないような気がする。
マスメディアが世界に発進する情報は、人に大きな影響を与える。
間違ったことも、正しい事も、その境界線は人によって解釈も違うものだ。
これですべてにケリがつけばいい。
それだけ祈るばかりである。
 
 
ということで、読み終えた本の紹介。 


自分にしかできないことがある。
自分でなければいけないことがある。
犠牲とは何なのか、
何の為の犠牲なのか、
国の為に犠牲になることが名誉だった時代があった。
60年程前のこの国の出来事である。
 
【終戦のローレライ】福井晴敏

 

 
 
 

 
4冊からなる、この小説を読んだ。
 
2004年、第1回本屋大賞にノミネートされた作品である。
映画化もされているようだ。
 
世界で初めて原子爆弾の被害にあった国である日本。
戦争から60年ほどの時が流れようとしている。
世代がかわりつつある今の時代。
こういった本でしか、戦争を知る事ができなくなっている。 
自らの命をかけることが勇敢であることとはどういうことなのだろうか。
その時をみていないし、知りもしない自分は
本を通してという間接的なものでしかないが、
とてつもない悲劇を目の当たりにする。
 
豊かな時代に生きていて、とてもじゃないけど比較すらできない苦悩がそこにはある。
だから、自分は負けられないと思う。
鬱だとかそんなこと、軽々しく言うもんではない。
頑張るんだ!くよくよするなと自分に言い聞かせることができる。
 
ノンフィクションだが、こういう本は苦手でもあるが
読む事は、知る事でもある。
 
百田尚樹さんの永遠のゼロ
横山秀夫さんの出口のない海
 
考えさせられる本です。
 
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