はれのちくもり、雨、ときどきどき全部

生きているからしかたない

恋文

2011-04-18 | Weblog
 
4月18日(月)くもり風
 

ラブレターなんてのが今の現代に残っているのだろうか・・・
携帯電話が普及し、何でもメールのご時世。
手書きで、何度も書き直した想いを込めた手紙。
電子書籍という、本好きには理解できないジャンルまで登場し
この世はどうなるものか、不安で夜も眠れないケモノです。
 
読みたい本をダウンロードして、液晶モニターを通して読むってどうなんだ。
本は紙に書かれた文字を目で追い、そして次の頁へ自らの手で進む。
それが本である。
そんな悲しい現実が、荒波のごとく押し寄せる。
枕を濡らした夜が何度あることやら・・・

何もかもがボタンを押して始まって終わっている気がするのです。
手紙にもそれが多いに言える事でしょう。
ポストマンが汗を流し、遠くは慣れた想いの人に手紙を届けていた時代は
霧にのまれたかの様に無くなっていくのでしょうか。
想いを込めて書いた手紙、手紙だからこそ伝えられていた事
それが、ボタンを押して、タッチして、画面に文字を並べて行く。
送信ボタンを押してしまえば、1秒足らずで相手の元へと届くのです。
スピードはロケット並みに変化したことでしょうが、
重みは、軽量化が大好きなご時世にも劣らぬ勢いで軽さを増している気がします。
紙に書かれた文字を、大事に大事に何年も想いと共に箱にしまってとっておき
箱から出して、過去の思い出を振り返ってはポッと赤くなってみたり、涙してみたり。
そんな、アナログならではの奥ゆかしさが失われつつあります。
誠に遺憾であり、雷に打たれるような思いです。しかし、やむなし・・・
 
 
ということで前振りが長くなりましたが、
読んで良かった、得をした、スッキリした本のご紹介
 


このところ好きで好きでたまらない作家さん
森見登美彦さんの【恋文の技術】
 
コレを読めばあなたは無敵、麗しの美女を一撃必殺間違いなし!
ということではありませんが、くよくよすることなく
胸を張ってマニアックに生きられます。
こんな人生悪くない。開き直る訳ではなく、自信を持つのだ。
 
なんで森見さんの本はこんなにもおもしろいんだ。
こんな自粛ムードな時期だからこそ陽気に笑いたいモノである。
 

この本は是非とも読んで頂きたい。
 
 
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