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岡山市の水を守る岡北の会

旭川流域で有害物質が浸・流出する危険性のある御津産業廃棄物処分場を建設・操業することに反対し、岡山市の水を守る活動を発信

御津虎倉産廃処分場の民事裁判/控訴審で逆転勝訴!

2013-12-26 | 記事
 本日(26日)午後、御津虎倉産廃処分場建設に反対する地元住民が、産廃業者の建設工事差し止めを求めた裁判で、広島高裁岡山支部(片野悟好裁判長)は一審の棄却判決を取り消し、処分場建設を認めないという逆転判決を下しました。

 なお、前後して開かれた、岡山市の設置許可の取り消しを求めた裁判で、同支部は、一審に続き、地元住民側の公訴を棄却しました。

 判決後に岡山弁護士会館で開かれた集会では、清水善朗弁護士が、判決文を概観した感想を次のように語りました。

 行政訴訟については、岡山市が行った許可処分はあながち不合理とは言えない―という判決でした。上告するかどうかは、今後検討することになります。

 業者に対する民事訴訟については、特に、豪雨対策ができていないとして処分場建設を認めず、併設される焼却場についても、処分場が建設されないと焼却灰などの処分場所が定まらないとして、建設を認めませんでした。

 なお、本日夜6時から、地元の宇甘西地区コミュニティハウスで判決報告集会が開かれます。

第4回総会を開き、市民や行政への働きかけ継続など決定

2013-11-25 | 記事
 昨日(24日)午後、岡山市の水を守る岡北の会が、三軒屋ふれあい会館で第4回総会をひらき、11人が参加しました。

 清須代表が開会あいさつ、中原・産廃阻止同盟会長と大智・産廃反対会議会長、河田・岡山市議から連帯のあいさつがありました。

 葛原事務局長から、両産廃処分場の問題や活動報告、これからの活動が提案され、遠藤会計から会計報告がされ、新年度役員が提案されました。

 討論では、宣伝活動によって御津産廃処分場の問題を知らない人が多く、知れば多くの市民が反対することがわかったなど、活動継続の大切さがこもごも語られました。
 また、活動参加数が減少していることから、会報を発行して会員の結びつきを深めることについても確認されました。
 議案は、参加者全員の拍手で採択されました。

 記念講演では、御津地域で農業をするかたわら、宇甘川生き物調査プロジェクト世話人として活動する河原慎司さんから、宇甘川や大野川に生息する魚や生き物の調査活動で、御津の自然環境を守る大切さや産廃処分場阻止の重要性を身にしみて感じたことなど語られました。

 最後に、澤山さんのギター伴奏で、『御津に産廃つくると』(四季の歌の替え歌)を参加者で合唱しました。

虎倉産廃民事訴訟控訴審で弁論、判決は12月26日

2013-11-15 | 記事
 11月14日午後、御津虎倉産廃処分場の建設差止を求めた民事訴訟の控訴審第3回期日が広島高裁岡山支部でひらかれ、陳述書の提出などを確認し、12月26日午後1時10分に判決することを決めて結審しました。

 地元住民と支援者らは、近くの公園で報告集会(写真)を開き、大本崇弁護士は次のように述べました。

 7月の時点でこの差止訴訟は終結していたのですが、許可取消の行政訴訟で出していた書証を出すつもりはあるかと裁判所から言われて、中川意見書などを出すことにしました。それで、今日は判決日の予定でしたが、弁論が再開されて、意見書などを出しました。

 出したものは、中川先生に書いていただいた、福島第一原発の地下貯水槽の水漏れ事故の原因についての考察がなされているものを参考に、本件で検討されていない点での危険性について述べた意見書が1つ。

 もう1つは、9月の終わりにIPCCが出した第5次報告書で、今後は大雨が増えると書かれていたので、これも出しました。

 それから、山梨県北杜市明野町に最終処分場があって、操業当初から、シートが破れたとか異常を検知したなどという証拠は出していましたが、今回、赤字を出してうまくいかないから閉鎖してしまうという報道があり、それも証拠として出しました。

 続いて、石田正也弁護士が次のように述べました。

 一度結審していた、建設差止訴訟の弁論を再開したわけですが、裁判所にとっては非常に異例なことです。これは、汚染水漏れについての行政訴訟の書証を裁判所がこちらにも出しませんかと言ってきたということは、裁判所が関心を持っているというふうに思えるわけです。

 汚染水の処理が問題になっていて、気候でも集中豪雨が激しくなっているわけです。裁判所の今回の動きは、我々にとって、有利な方向が出て来たと感じています。

11月24日に総会をひらきます

2013-11-08 | 記事
 岡山市の水を守る岡北の会は、来る11月24日(日)、三軒屋ふれあい会館(北区半田町7-5)で、第4回総会を開きます。

 記念講演として、御津虎倉産廃処分場建設予定地に近い山間で、米、しいたけ、鉄砲ユリをつくる農家で、裁判の原告、地裁で感動的な意見陳述をした河原慎司さんが、産廃のこととともに、宇甘川生き物調査プロジェクトの活動も報告してくれます。

 どなたでも参加できますので、どうぞお出かけください。

みつ産廃反対を訴えて市街地をデモ行進

2013-11-06 | 記事
 本日(11月6日)、御津産廃阻止同盟など6団体でつくる「御津産廃問題を考える会」が呼びかけた宣伝、デモ行進、集会が行われ、御津地域の住民や市街地の住民など約150人が参加しました。

 参加者は、11時半から岡山駅前で「産廃処分場建設には断固反対します!!」と題するビラを通行人に配って宣伝しました。

 12時からは、高島屋前から市役所まで、宣伝カーを先頭に、タスキや鉢巻をして、横断幕やブラカードを掲げ、シュプレヒコールしながらデモ行進しました。

 そして、市役所横の大供公園で終結集会を開き、阻止同盟の中原寿会長や御津河内産廃処分場反対会議の大智豊会長らが戦い続ける決意を表明しました。
 岡山市の水を守る岡北の会は、『御津に産廃つくると』の合唱をギターと歌唱でリードしました。
 最後に、「御津河内および虎倉地区に予定されている産業廃棄物最終処分場の建設に反対する集会宣言」を全参加者の拍手で採択。宣言文を岡山市に届けました。

行政訴訟が結審、建設差止訴訟は審理再開

2013-10-31 | 記事
行政訴訟が結審。判決は12月26日
 本日(10月31日)午後、御津虎倉産廃処分場の設置許可取消を求めた行政裁判の控訴審(広島高裁岡山支部・片野悟好裁判長)で弁論が行われ、この日で結審しました。判決は12月26日午後1時10分からとなりました。

 裁判所近くの公園で報告集会がひらかれ、大本崇弁護士は次のように報告しました。

 今回はこちらからしか書面を出していないので、すぐに審理が終わりました。こちらは最初に1審判決に対する控訴理由書を出していて、岡山市はそれに対する反論を出していました。こちらは反論に対する再反論を出していましたが、その再反論に対する反論はない状態で終わりました。

 以前、中川先生に、大野川の水質を調べた結果や、遮水シートの安全性についての意見書を書いてもらって、それを提出していました。安全性については、福島第一原発の地下貯水槽の状態を参考に、(市側からは、作用する力にシートが耐えうるのかどうかについて検討されたものが出されていませんが)地下貯水槽のような小規模なものであっても水が漏れたりするので危険であるということを専門家の見解として、以前のものをもっと整理して作ってもらい、9月ごろに出していました。

建設差止訴訟が審理再開
 他方の業者相手の建設差止訴訟では、7月に審理(控訴審)が終結しているので、通常は意見書などを新たに提出することができません。行政裁判で中川意見書を9月に提出した後、裁判所から「7月以降にできた証拠について出す考えはありますか」と聞いてこられたので、現在、中川意見書を提出する裁判期日の日程を調整しているところです。11月14日の判決までに法廷が開かれなければ、判決日が延期されます。私たちにとっては、有利になったと感じています。

 最後に、御津産廃阻止同盟の中原寿会長から、傍聴参加のお礼と今後の協力のお願いが述べられ閉会しました。

小雨をついて宣伝・署名集め

2013-10-23 | 記事
 10月23日、表町2丁目で、御津産廃処理場の建設に反対するビラを配り、署名を集めました。

 朝から時折小雨が降っていて、いつも準備するギターは、雨に濡れることを心配して持参しませんでした。

 アリスの広場前では、消費動向を調べるアンケート活動や、雑誌の宣伝活動を行っていて、そこで入り乱れるようにして行動しました。

 この日は、4人が参加してビラを配り、34筆の署名を集めました。

 宣伝の後、昼食をとりながら5人で世話人会をひらき、今年度の総会を11月24日(日)午後に開くことなどを決めました。

寄ってくる人も多く、53筆の署名があつまりました

2013-08-24 | 記事
 昨日(23日)午前、表町2丁目のアーケード街で、御津の産廃処分場建設に反対する宣伝と署名集めをしました。

 参加した5人のうち1人は「御津に産廃つくると」(四季の歌の替え歌)を歌いながらハンドマイクで署名への協力をお願いし、1人は御津の産廃処分場問題を伝えるビラを配り、あとの3人が通行人に署名をお願いしました。

 署名には、プラカードを見て寄ってくる人が何人もいて、旭川の下流に住んでいても産廃処分場建設の実態を知らされていない市民が多くいることが実感させられると同時に、産廃処分場の影響を受ける可能性がある市民に何も知らせず、意見も聞かないまま建設されてしまう産廃行政に矛盾があることを感じました。

 署名は53筆集まりました

表町で宣伝―寄ってきて署名する人も

2013-07-26 | 記事
 今日(26日)の午前、表町2丁目の商店街で、御津産廃処分場に反対する宣伝と署名集めをおこないました。

 参加した5人で手分けして、ギターの伴奏で「御津に産廃つくると」を歌いながら、ビラを配って署名を集めました。

 段ボール紙に貼ったポスターを見て、寄ってきて署名してくれる人も数人いて、「ご苦労さま。頑張って」と激励もされました。

 この日は、約1時間で46筆の署名が集まりました。

建設差止訴訟控訴審が結審―11月に判決

2013-07-16 | 記事
 本日(16日)、御津虎倉産廃処分場建設差止訴訟の第2回控訴審期日が広島高裁岡山支部でひらかれました。

 住民側は、処分場に敷かれる遮水シートと同じものが福島第1原発の放射能汚染水プールに敷かれて水漏れ事故があったことについて、判明した事実について分析して、虎倉産廃処分場でも遮水シート破損の危険性が大きいこと、豪雨時に調整池があふれる可能性があり、それを防ぐ方法がないことなどを陳述しました。

 業者側の反対陳述もありましたが、住民側の主張に十分な反論ができませんでした。

 裁判長は、審理を終結し、判決言い渡しを11月14日(木)13:10と通告して閉廷しました。

 住民側の支援者らは近くの公園に移動して(写真)、4人の弁護士から裁判の内容の報告を受けました。弁護士は、裁判でのやり取りを開設するとともに、一般の判決は審理終結から2カ月後に出される場合が多いが、今回は4ヶ月後になるので、裁判所はこの裁判の判決について慎重に考えていると言えると述べました。

表町で宣伝・署名活動―1000円のカンパも

2013-06-06 | 記事
 本日(6日)、岡山市の表町商店街で、みつ産廃処分場建設に反対する宣伝と署名活動をおこないました。

 今回も、ギターの伴奏で『御津に産廃つくると』を歌いながら、ビラを配って署名を集めました。今回は、いつものビラとともに、4月の集いのビラも配りました。

 箕島に住む男性は、署名の後、頑張ってと言って1000円をカンパしてくれました。署名は27筆集まりました。

表町で宣伝―署名とカンパ集まる

2013-05-15 | 記事
 本日(15日)は、25回目の街頭宣伝を表町商店街で行いました。

 ギターを弾いて「御津に産廃つくると」を歌いながら、ビラを配って署名(御津虎倉と御津河内の産廃中止を求める)を集めました。

 通行人はやや少なめでしたが、「チラシは以前もらいました」と言って署名してくれたり、自ら近寄って署名してくれる人が目立ちました。カンパの呼び掛けはしなかったのですが、1人の青年がカンパをしてくれました。

 今回は男性4人の参加でしたが、「美しい女性が署名してくれ、いろいろ話ができてよかった」という感想もありました。署名21筆とカンパ30円が集まりました。

控訴審で原告が意見陳述-「子どもたちに説明できる判決を!」

2013-05-14 | 記事
 本日(14日)午後、広島高裁岡山支部(片野悟好裁判長)で御津虎倉産廃建設差止控訴事件の初公判がひらかれました。

 控訴人側(御津産廃阻止同盟側)からは事前に準備書面が出されていて、被控訴人(業者)側からも反論の書面が出されていました。

 被控訴人の河原慎司さんが意見陳述を行い、「地裁判決は『蓋然性が高いとは言えない』と曖昧な言葉で産廃の危険性をごまかそうとしていて納得できない。これでは安心して暮らすことができない。私の子どもたちにもきちんと説明できる判決を」と裁判官に訴えました。

 福島第一原発の地下貯水槽から放射能汚染水が漏れた事件で敷設されていた遮水シートについて、裁判長は被控訴人側に「福島第一原発のものとこちらの産廃のものとは『全く違うもの』と主張しているが、どのように違うのか」と釈明を求めました。被控訴人側は「使用の目的が違う」と答えただけで、遮水シートの材質や強度などについての違いがないことを暗に示すことになりました。

 控訴人側は、次回までに福島原発と産廃処分場の遮水シートの問題について学者の意見書を提出すると述べ、裁判所もそれを認めました。証人調べや検証の請求については却下されました。

 裁判長は、次回(7月16日13:30)で審理を終結する予定であると述べました。

 閉廷後、近くの公園で報告会が開かれ(写真)、大本崇弁護士が裁判所でのやり取りを説明し、意見陳述した河原さんがあいさつしました。

みつ産廃問題―両会長からの報告と訴えを聴く

2013-04-22 | 記事
 昨日(21日)午後、御津(虎倉)産廃阻止同盟・中原寿会長と御津河内産廃処分場反対会議・大智豊会長を招き、「みつ産廃処分場は今後どうなる?」と題する集いが、岡山市北区玉柏の河本公会堂で開かれました。
(左の写真は、最後の合唱場面)

岡北の会―「虎倉の計画業者は箕島で違法な操業」などと指摘

 最初に、主催団体・岡山市の水を守る岡北の葛原健志世話人が、産廃処分場に関わる出来事などを次のように報告しました。

 虎倉処分場建設を計画している(株)西日本アチューマットクリーンは、市南部の箕島産廃処分場(管理型と安定型)で許可容量(88,000立米)を25,000立米も超過して処分していました。同社の元従業員は、同社が違法な埋立や汚水の放流を行っていたと裁判で証言しました。この会社が御津で違法な操業を繰り返さないという保証はありません。

 岡山市北部の真星(まなぼし)産廃処分場(安定型)では、2001年にBOD、CODや重金属が基準値を大幅に上回り、市から搬入・埋立中止を指示され、2004年には大雨のとき基準値を上回る汚水を流し、市から放流中止を指示されています。安定型処分場は、管理型処分場以上に汚水=毒物を流出させる危険性が高いと言われることがうなずけます。

 また、虎倉処分場に併設される焼却炉からは、PM2.5などの粒子状物質、硫黄酸化物、窒素酸化物、塩酸、一酸化炭素、二酸化炭素、水銀、ニッケル、クロム、カドミウム、ヒ素、ダイオキシン類などの毒物が放出され、環境や人体が悪影響を受けます。

 市民や子どもたちの健康や生活にとって、飲み水の上流に産廃処分場を作ることは大問題です。

虎倉の中原会長―「将来に禍根を残さぬよう戦い抜く」と決意

 虎倉処分場の予定地は、旭川の支流の宇甘川、そのまた支流の大野川の上流にあります。つまり、下流には三野浄水場があり、岡山市民の大半の飲み水を供給しています。業者は、下流になれば汚水も薄まって問題ないと言っていましたが、我々は、どんなに薄まっていても、長年飲み続けると悪影響が出てくると考えます。

 産廃は、1.5mmのシートを二重に敷いて埋め立てるといいます。ここに、豊島に捨てられた廃棄物の量に匹敵する51万立米が捨てられます。また、中間処理施設として、焼却炉や破砕施設、汚泥の処理施設、廃油の油水分離施設も併設されます。ここに、放射性物質を除くあらゆる廃棄物が主に関西方面から持って来られます。

 この薄いシートが破れない保証はありません。福島原発でも3重のシートを敷いた貯水槽から放射能汚染水が漏れています。

 我々が、浸出水を溜める調整池が小さいので大雨が降れば氾濫すると指摘すると、業者は、大雨が降るときには産廃にブルーシートを被せて水が入らないようにすると説明しています。3万7千平米の埋立地にとっさにブルーシートを被せることが可能でしょうか?

 焼却施設から出るダイオキシン類なども心配です。

 旧御津町時代から反対運動を続けて来ましたが、岡山市との合併後、市議会でも反対請願が可決されました。平成21年9月の市長選挙では、高谷市長は御津に来て、「皆さんの意に沿うように考えます」と言っていたのが、当選後の10月には許可を出しました。「市長にだまされた」という人もいます。

 それを受け、業者に対する建設差止訴訟と、岡山市に対する許可取消訴訟を起こしました。昨年末から今年の3月にかけ、2つの訴訟に不当判決が出されました。我々は高裁に控訴して、5月14日が建設差止訴訟の初公判となります。

 この産廃処分場ができると、御津の住民や下流の多くの市民の将来に禍根を残す、有害物質が流れてからでは遅いと思い、闘いぬく決意です。

河内の大智会長―「市の判断は予断を許さないが、続いて闘う」

 旭川の支流の三谷川、そのまた支流の小田川の上流が予定地です。目の前に松田牧場があります。平成19年に建設計画が発表されてから5年が過ぎました。

 安定型処分場ですから、廃棄物は5品目に限られますが、ほとんどが廃プラスチック類だと思われます。ここに92万立米が埋立てられます。

 工場の解体などで廃棄されるポリタンクや塩ビの配管などの廃プラスチック類が来ますが、様々なものが付着しています。目視検査するということですが、タンクの中のものや透明なものはわかりません。「安定型」ではシートも何もなく埋立てられるので、雨が降れば付着物が浸み出し、下流へと流れて行きます。

 近くの農作物にも影響があるでしょうが、下流で薄まっていても、飲料水に入ると、長年経つうちに人体にも影響があると思います。

 市長や議会に反対の陳情書など署名簿を付けてを出しまして、昨年議会が採択してくれました。

 市の方には何回も問題点を指摘する申し入れをしました。市は、事前審査で審議会をつくって審議してきましが、昨年12月に審議が済んだところです。来月にも審議結果が出て、その後に業者が本申請をします。市長は本申請後120日以内に判断することになっています。

 9月に市長選があるので、高谷市長が再出馬するなら、判断は市長選のあとになるでしょう。6月議会では、出馬するかどうか表明すると思われます。

 市長の判断は予断を許しませんが、もしも許可されるなら、虎倉に続いて戦うつもりです。

質疑応答

(問)福島原発で放射能汚染水を溜めたプールの水が漏れたが、共通点は?
(答)虎倉では1.5mmのポリエチレンシートが二重に敷かれますが、福島では同じ1.5mmのシートを三重に敷いていたようです。三重でも漏れるんじゃから、虎倉ではシートに砂を敷くと言っていますがでこぼこは残るし、その上に何十万トンも産廃が捨てられるんです。

(問)業者が「汚水が出ても浄水場辺りでは薄まっている」とか「焼却炉の煙突が高いからダイオキシンは他に飛んでいく」とか言ったそうですが、そんないい加減な業者なんでしょうか?
(答)そうです。焼却施設については事業実績がないので、製造業者のパンフレットで説明して、煙突から出るのは微量のダイオキシンで、高いところから拡散されるのでほとんど影響がないと言っていました。規制値内ならいいという考えでしょうが、長年の継続摂取では問題が起こると我々は思っています。そのようないい加減な規制値を決めている行政にも問題があります。

(問)箕島処分場で許容量を超過した廃棄物は撤去しているんですか?
(答)2万5千立米の超過分に対して、最初に4千立米、その後毎年7千立米を3年間撤去することになっています。我々は、処分場の廃棄物の比重が1.2ですが、掘り起こしで体積が増え、撤去して処分された廃棄物の比重は0.9でした。これじゃあ、2割増しの3万立米は撤去すべきだと言っています。それから、たとえとして、万引きした商品を返したらそれで問題が無くなるのかと、未成年者の万引きのように扱ったらおえんじゃろうと岡山市には言っています。これまでこの業者は、行政の指導を5回くらい受けていて、こちらが指摘しないと改めないという業者です。

(問)岡北の会は街頭で署名集めをしていますが、少人数で数十筆集まるので、関心は高いと思いますが。
(答)我々も駅前などで4~5回やりましたが、1日で2000名の署名を集めたと言ったら、他の団体からはびっくりされました。

(問)裁判所では、業者側の不誠実なやり方は問題にされなかったのでしょうか?
(答)裁判官には、業者の言い分を無批判に採用して、不満があります。例えば、大雨の時には産廃から浸み出た雨水が調整池から氾濫するだろうという主張に対しては、産廃の上にブルーシートを被せるから大丈夫だという業者の言い分を鵜呑みにしています。3万7千平米の埋立場に、雨が降りそうなと言うて、どうやってブルーシート(10m×100mなら37枚以上必要)を被せられるのか。もしも調整池が氾濫するようになったら、バキュームカーで汲み取ると言っているが、そんなことで収まるのか。すべて被告(業者)の答弁を鵜呑みにしています。

 最後に「御津に産廃つくると」を澤山博一さんのギター伴奏で合唱しました。

玉柏で集い「みつ産廃処分場は今後どうなる?」

2013-04-11 | 記事
 岡山市の水を守る岡北の会(岡北の会)は来る4月21日、『みつ産廃処分場は今後どうなる?」というテーマで集いを開きます(会場は玉柏・河本公会堂)。

 集いでは、御津虎倉産廃処分場建設に反対して運動している御津産廃阻止同盟の中原寿会長(前御津連合町内会会長・宇甘西町内会長)と、御津河内産廃処分場建設に反対して運動している御津河内産廃処分場建設反対会議会長の大智豊さん(前母谷町内会長)の2人が、それぞれの産廃建設の状況と今後の取り組みなどについて話します。

 岡北の会は、建設計画地よりも下流の、岡山市民の水道水をつくる三野浄水場周辺の住民らで作った団体で、市民の飲み水を守ろうと街頭宣伝や集いをひらいています。