御津産廃阻止同盟は14日、御津金川の歴史資料館で決起集会をひらき、4つの裁判をたたかう意思統一をしました。
岡山市北区御津虎倉には、エヌエス日進(株)による安定型産廃処分場と、(株)西日本アチューマットクリーンによる管理型産廃処分農が建設されようとしています。
エヌエス日進の安定型産廃処分場(2017年4月に設置許可)は、アスベストを含んだがれきが埋め立てられる、産廃処分場のすぐ下流には農業用水のため池がある、岡山市は18年前に結んだ同意書や協定書が有効だとして建設を許可した、地元住民に十分な説明がなされないまま建設が進んでいる、などの問題点があります。
この産廃処分場のすぐ上では、第1期、第2期の2つの安定型産廃処分場が操業して後に廃止されています。第3期(今回)の産廃処分場は、第2期処分場の埋め立て量が許可量を超過していたため、以前に行われた設置許可申請が許可されなかった経緯があります。
アチューマットの管理型産廃処分場(2017年8月に設置許可)は、汚染水を施設外に放流しないクローズドシステムには限界がある、常時稼働の焼却炉による大気汚染の不安がある、過去の維持管理から見て業者には施設の維持管理能力がない、岡山市の審査手続きには不備がある、何年経っても住民の理解を得られない迷惑施設である、などの問題点があります。
この2つの産廃処分場に対して、地元住民が組織した御津産廃阻止同盟は、それぞれの業者に対する建設差止の民事訴訟と、岡山市の設置許可を取り消す行政訴訟を闘います。
エヌエス日進に対する弁護団(金馬健二団長)とアチューマットに対する弁護団(河田英正団長)から裁判の争点について説明がありました。
また、高梁佐与谷産廃反対会議事務局の宮田好夫さん、火葬場について考える会会長の片山奈緒美さんからも連帯のあいさつがありました。
そして、4つの裁判を団結して闘う決議文が採択され、団結ガンバローを唱和して閉会しました。