岡山市の水を守る岡北の会

旭川流域で有害物質が浸・流出する危険性のある御津産業廃棄物処分場を建設・操業することに反対し、岡山市の水を守る活動を発信

虎倉建設差止裁判の立証計画(現場検証、証人尋問)を陳述

2011-10-31 | 記事
 本日(31日)、御津虎倉産廃処分場の建設差止を求める裁判が開かれ、準備書面が陳述されました。

 今回の法廷は、ラウンドテーブル方式となったため、傍聴者が数人に限られました。

 閉廷後、岡山弁護士会館で報告会が開かれ(写真)、弁護団の大本弁護士は次のように報告しました。

 今回は、これまでの主張を詳しく陳述し、超過処分した箕島処分場についての調査内容や、遮水シートの破損の可能性と漏水検知システムの問題や補修の困難さなどを述べました。また、住民に対する説明の不十分さについても詳しく述べました。

 また、業者に経営できる基礎があることを裏付ける資料(岡山市に提出したもの)の開示を求めるました。

 立証計画としては、建設予定地と箕島処分場の検証、産廃処分場専門家の中川氏と焼却炉専門家の三好氏、河田正一市議、被告会社の元従業員、原告2人についての証人尋問を挙げました。

 被告側は、検証や証人尋問は必要ないと述べました。

 裁判所は、検証については必要ない、証人尋問については中川氏、三好氏、河田氏については必要ない、元従業員と原告2人については保留すると述べました。

 弁護団は、次回裁判期日までに、経営基礎を裏付ける資料の必要性、必要ないとされた中川氏らの証人尋問の必要性を明らかにする書面を準備し、保留された元従業員らについては立証事項を明らかにして証人申請をします。

 次回期日は、12月9日(金)11時15分となりました。

産廃問題学習会ひらく

2011-10-15 | 記事
 本日(15日)、岡山市勤労者福祉センターで、本会も参加する「岡山市の産廃問題を考える会」が産廃問題学習会をひらき、80人が参加しました。

 長年にわたって水俣病訴訟や三井三池じん肺訴訟、産廃訴訟などに関わる馬奈木昭雄弁護士が、「産廃処分場に対する考え方」と題して講演しました。

 馬奈木氏はまず、ゴミ問題は捨て方の問題ではなく、物を作るときにゴミを出さない作り方をするかどうかであると述べました。

 そして、産廃が安全であるかどうかは、法令や基準通りの書類ができているかどうかではなく、基準通り実行できるかどうかであり、市はそれを審査しなければならないと述べました。

 また、行政が「業者にも住民にもつかず中立です」ということがあるが、医者が患者の立場に立たなければならないのと同じで、行政は住民の生活や生命、健康を守るため、住民の立場に立たなくてはならないと述べました。

 このように、水俣病や産廃などの訴訟を経験した弁護士として、示唆に富んだ話がありました。

 音声データ「managi」(MP3。1時間25分)をUPしました。

岡山駅西口通路で宣伝と署名

2011-10-09 | 記事
 7日の午前、岡山市の水を守る岡北の会のメンバー6人は、岡山駅西口2階通路で、御津虎倉、河内に計画されている産廃処分場の問題を指摘するビラを配り、虎倉産廃処分場裁判の署名を集めました。

 この日は、近くで学会が開かれたり、高校生の就職説明会が開かれていたと思われ、それへの参加者や教員、高校生らが頻繁に往来し、一般の通行人に話しかけても立ち止まりにくい状況でした。また、吹き抜けの通路には風が吹き付け、ビラや署名用紙がはためいたりして、やりにくい状況でした。

 宣伝と署名は正午に終了し、参加したメンバーはいっしょに昼食をとりながらミーティングを行いました(写真)。