めいすいの写真日記

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八重山吹と山吹の花

2020-04-13 | 

八重山吹は、バラ科ヤマブキ属の花。開花時期は4月15日から5月5日頃。鮮やかな黄色は”やまぶきいいろ”と呼ばれる。

「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞかなしき」 後拾遺和歌集 兼明親王

 室町時代に江戸城を初めて開いた太田道灌が鷹狩りに出かけ、にわか雨に遭ってしまったので、近くの貧しい農家に立ち寄り、蓑を貸してもらえないかと尋ねたら、年端もいかぬ女が、黙って差し出したのは、蓑ではなく、山吹の花でした。意味の分からぬ道灌は不愉快な思いで帰途についた。
家に戻り、その話をしたら、近臣の1人が後拾遺集に醍醐天皇の皇子が詠まれたものに
「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の(蓑)一つだに なきぞかなしき」という歌があります。
その娘は、蓑さえない貧しさをたとえたのでないでしょうかと言いました。
驚いた道灌は、自分の無学を恥じ、それからはさらに学問にいそしんだ。との話があります。太田道灌が学問好きだったという逸話だと思います。

東京都庁が有楽町にあった頃、本庁舎の前に太田道灌の銅像がありました。

山吹の花は一重、開花時期は 4/ 1 ~ 4/末頃。山吹には実がなるが、八重山吹には実がならない。