こんにちは。藤原です。
最近は、と言いますと、
10月に再演をする「夜明けに、月の手触りを」についてぼんやりと考える日々を過ごしています。
初演はかなり場所に依存して作ったので、演出的なことへの思案もさることながら
夜明けを作っていたときより小さくだけど確かに変わった、
女性が大人になること(歳をとること)の手触りについて
どうリニューアルしようか、と、考えています。
初演のときは、もっと、30前の女性のモヤモヤっちゅうもんは、という
じゅっぱひとからげにして作っていた気がします。
女性とはいえ色々あるので、自分が書く、となると
わたしがもちろん恣意的に選んだ女性になるのですが、
当時は、<描かれている女性像に自分が投影されている>
ということに対して無自覚な部分が大きかったのでは、
と、振り返って思います。
完全な俯瞰なんて無理というかナンセンスで、
自分のフィルターを通すしかないのだけど、
無自覚だったところをほじくってみると、ヒントにならんかしら、
と。
もちろん、どなたが演じるかに依拠する部分は大きいです。
「夜明け~」は、劇作家協会の月いちリーディングで読んでいただいたり、
新人戯曲賞最終選考のときのプレリーディングのようなもので読んでいただいたり、
はじめましての女優さんに読んでいただいた言葉をなんどか聞く機会がありました。
そのたびにやはりその色合いが少し変って、風味が変わって、とても楽しかった。
さて、再演はどうなるかしら。どうしようかしら。
夜明けは、全員主役級の長台詞のあるお芝居で、女優さんの魅力を堪能できる作品でもあります。
お楽しみに~。
詳細決まりましたらご報告いたします!
ふじわら