ミズヘンの腹ん中。

女3人、演劇創作ユニットmizhenのブログ。

『ザンジコイヤーオマンハシャガンカエ』

2015-08-27 00:23:42 | 佐藤幸子
長野から無事帰還しました。
佐藤幸子です。
改めまして、信濃の国原始感覚美術祭2015水まつりうみ」出品作品
倉本朋幸 作.演出
『ザンジコイヤーオマンハシャガンカエ』
無事終演致しました。
ありがとうございました。

長野での滞在制作ということで、森の中でみんなで生活をするところから始まりました。

電気、ガス、水道、なし。
夜は山小屋にて寝袋で就寝。

原.始.感.覚!!!!



湧き水汲んで、火をおこして、ごはん作って、慣れるまでは、生活するのが仕事。

普段1人の時間を大切にし過ぎているので、1人の時間なくして一週間も人と生活できるか正直不安でした。が、
毎日のごはんも、みんなで食べるから美味しい訳で、(照くんのてる's kitchinとあきちゃんの炊く米は最高でした)
生活も、みんなで役割分担するから成り立つ訳で、森の散策も、みんなとするから楽しい訳で、人と生きて行くのは大変だけど、人がいるから生きていけるのだなあ、なんてことを考えました。



落ちてきそうな星空を眺めたり、

滝に打たれたり、


山神様に出逢ったり。(これは本当にすごかった!空間に惹きつけられる感覚は今も忘れられん!)



そんな原始的な生活と平行して上諏訪神社にて進み始める稽古。
滞在中は雨が多く、しかも野外なのでみんなどろっどろ。


一軍の服をスーツケースに詰めていたあの頃の自分に「いらんで!」と仁王立ちで教えてあげたい。


そしていよいよ本番です。

冒頭、ギターの生演奏と共に「ザンジ.コイヤー!」と叫びながら森の中から現れる出演者たち。お客さんを巻き込んで一緒に踊るのですが、会場が一つになった瞬間が確かにあって(と、私は思いました!)震えました!


走り続けた約20分。
一週間、楽しいこと、たくさんありましたが、この20分が1番楽しかったです。

ちなみに、
「ザンジコイヤー オマンハシャガンカエ」
は、高知県の方言で、
「すぐに来て、お前も一緒にはしゃごうぜ!」という意味なのです。

その夜のmogmosさんのライブがまた最高でした。


本っ当に人生において貴重な一週間でした。


木の匂い、葉の匂い、雨の音、目にうつる緑、水の冷たさ、服についちゃう煙の匂い、
歩きづらい道、夜の闇。
おはようとおやすみ。
一緒に生活したみなさん。
森で出逢った方々。



自然大好き!とか言いながら、いかに自分が現代人かも思い知り、「東京も、悪くないな...」と新宿の雑踏の中で思ったことに驚きつつ、「肉だ!肉だ!」と牛角で肉に喰らいついて帰りました。

みんな森にいたのに、私だけ得体の知れない虫に、歩けなくなるくらい足首を刺されるというオチも持って帰ってきました。
なんでやねん。

ご迷惑おかけしたみなさん、ごめんなさい。

そして、本当に本当にありがとうございました!
心よりの感謝と、敬意を込めて。




「信濃の国原始感覚美術祭2015水まつりうみ」出品作品
『ザンジコイヤーオマンハシャガンカエ』

作・演出 倉本朋幸
出演 亜矢乃、小宮一葉、松永大輔、照井健仁、豊川智大、長田涼子、佐藤幸子、佐藤大治、高森愛花、渕上夏帆、田中亜紀、花島希美 、カトウシンスケ

音楽・生演奏 mogmos