三宅研の長い日々

ひとつなぎの景観を求めて海に出た、三宅一味のロマンと感動あふれる冒険の物語

『環境リスク学』

2008-09-19 | 課外活動
(大)です。
今日はある授業のまとめ的な発表会がありました。

この授業で『環境リスク学~不安の海の羅針盤~』という本を読んだのですが、
おもしろかったです。

なんか「へぇ~。そういう考え方もあるのね~。」
という感じでおもしろかったです。


今も汚染米や産地偽装など
特に食に関する問題が次から次へと出てきますが、
著者の言う「リスク評価」という概念が日本に浸透するのは
まだまだ先のような気がします。

リスクを正しく評価するということは、問題の本質を正しく捉えるということです。たぶん。

マスコミに扇動され、
正しい情報を得ていないのに漠然とした不安だけが先行し、
「とにかくリスク(不安)をゼロにしてくれ!」
というのが今の日本世論の現状のように思います。

そして「そのリスク(不安)をとりあえずゼロにしましょうか」
と動いているのが物事を決めるエライ人達なのでしょう。


このことは前農相の「やかましい」発言に端的に表れているのだと思いますが、
本来ここで議論されるべきは
リスク(不安)をゼロにするのではなく、
本来のリスク(問題の本質)は何なのか、どの程度の影響なのか、
ということをいかに正しく評価するかなのです。

ということを著者は言ってるのだと思いますが、
「なるほどなぁ。」と私も感じました。


ですがこの考え方が日本に受け入れられるのは簡単ではないと思います。

いくら「汚染米も洗えば食べれるのよ、害は無いのよ」と言われても、
そのリスク評価が正しいとしても、
「微少でもリスク(被害)を与えた」という事実に対して世論は厳しい態度をとるのだと思います。
もちろん「リスク(不安)はなかなか消えない」というのもあると思いますが。


日本でリスク評価が受け入れられていない背景として、
環境問題に対してもですが
食の問題に対して日本人が過剰な反応を示しますが、
それは環境と食に対するこだわりがとても強いからだと思うのです。

リスクという計算上の事実より、
日本人は環境と食を守ることを大切に考えているからなのだと思います。

ここがリスク評価が浸透している米国との違いだと思います。


リスク評価は現在の日本の環境対策における常識のアンチテーゼとして
大変センセーショナルな概念であり(少なくとも私にとっては)、
最小の費用で最大の効果を得られる施策を打ち出すためには重要な指針となりますが、

「環境問題が不安」
「食の問題が不安」という
日本人の性格(心)も大切なのではないのかなぁ、と思いました。


某企業のキャッチフレーズにもありますが、
日本人は世界一環境や食に対して臆病で慎重な国民であって良いと思います。







と、頑張ってみましたが、
Yさんみたいな知的な文章はなかなか書けません


梁川はすっかり秋の装いです。

紫波町の自転車

2008-09-16 | 課外活動
今日は十五夜だったようです。
雲間から覗く満月がとてもきれいでした。
お団子を食べ忘れたので明日食べます。

写真、Oh!シダ撮影です。
うまく撮れて満足です。



先週のゼミ合宿から1週間が経とうとしています。
先生方や研究室のみんなからたくさん指摘をいただいて、
反省しまくりました。

早く軌道に飛び乗りたいです。




ところで、

実はわたくし、
ゼミ合宿の前々々日と昨日、自転車を見に行ってきました。

先週は紫波町の公道でロードレースが、
昨日は紫波町の競技場でトラックレースが行われていたのです。



大学生活最後の夏、私は自転車と劇的な出会いを果たしました。(某映画の影響ではないです)
速い乗り物好きな私は一瞬ではまりました。

そして今回、紫波町でレースがあるということで初めて観に行ったのですが、、、



・・・みなさんは紫波町で自転車が盛んだって知っていたでしょうか。


私は全然知りませんでした。

紫波高校では自転車部が強いそうですし、
今回のロードレースも毎年紫波町で開催されていたようなのですが。


このロードレースには埼玉、東京、神奈川、愛知など全国各地から大勢の選手が参加していて、
オリンピック出場選手も参加していたようです。




私はたまたまある方からレースがあることを教えてもらってたのですが、
そうでなかったら行けなかったです。


何故ならレース開催の情報が全然無いのです。
紫波町のHPに小っっっさく一言二言載せられていた程度です。

会場までのシャトルバスも出ていたのですが、
乗ってたのは私一人でした。



ぽつん。。。






とりあえず数十分間、運転手さんとマンツーマンの会話を楽しみました。




ロードレースとか、警察が出はって交通規制かけてやってるんですよ。
トラックがある自転車競技場も整備されたばかりのようでとても立派なんですよ。

そして何より
ロードレースもトラックレースもめちゃめちゃおもしろいんですよ!
人力なぶん、車やバイクのレースよりも熱くなれます!(本当です、Yさん!)


せっかく良いものあるのに自転車やってる人しか知らないなんてもったいないです。


沼宮内のホッケーとか
千厩のソフトボールとか
久慈の柔道みたいにもっとアピールすれば良いのに。  紫波町が。


結構良い地域資源だと思うのですよ。


と、
初心者自転車ファンは思いました





夏休み楽しんだので卒論進めます。







追記


速い乗り物シリーズで、
私はスノースクートという雪上自転車のような乗り物にも出会ってしまいました。
そしてガッツリはまりそうです。

今のうちに鬼のように卒論を頑張って、
冬にはゲレンデに通わなくてはですね!

岩手の地場産業であるスキー場の活性化のために!!

町家改修相談サロン

2008-09-03 | お知らせ・仕事
盛岡町家がたくさん残る鉈屋町。
地元の方が熱心に活動されています。

今月から町家改修の相談サロンも開設することになりました。
気軽に入れるように出店のモデル事業も行うようですし、
これをきっかけに、鉈屋町以外でも町家の利用促進に繋がることを期待しています。
是非、鉈屋町に足を運んで下さい。



キリストの墓~青森県三戸郡新郷村

2008-09-01 | 課外活動
どうもご無沙汰しております、Y人です。
今日から9月ですね。
8月もあっさりと終わってしまい、
気づけばもう秋の寒さがしみます。

そして研究室からは、
昨日から降っていた雨が止み、
きれいな虹が見えます。
ここちのよい朝であります。


さて本題に移りましょう。
大学では、8月~9月は一応夏休みです。
学生らしく野蛮な旅行をしようと思いまして、
農学部の3年生のkuroちゃんと一緒に、
お盆期間を利用しまして青森県の下北半島を一周して参りました。

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<一日目>(盛岡ー八戸ー尻屋崎ー大間崎ー脇野沢ー野辺地ー青森)
4:00 起床
5:00 大学農学部一号館前集合
    ルート等を確認し、記念撮影をして出発!
7:30 国道4号線を下って二戸市に到着、あまりの寒さに服を2~3枚着込む
8:45 八戸に到着、八食センターにて軽食を取ろうと思ったが、開店前だったので、
    八戸の町と海が一望できる港の4号埠頭付近で潮風にあたる
10:30 八食センターでイカめしを食し、一路尻屋崎まで爆走
14:00 途中昼食を取り、尻屋崎へ到着。
16:30 大間崎に到着。宿をどうするか考えた結果、脇野沢周辺の施設に決定。急ぎ向かう
18:00 脇野沢道の駅に到着。しかし…道の駅が営業終了、付近にある宿泊施設もなぜか受付終了。
18:30 途方に暮れたが、とりあえず道の駅の向かいにあった「脇野沢温泉」に入浴することに。
19:45 入浴終了。なかなかあったまったが、宿がない…
     考えた末に、市街地が集積してあると考えられた、むつ市にまで向かうことに…
21:45 途中休憩などを取りつつ何とかむつ市に到着。ネットカフェを探す(脇野沢で泊まれなかった我々は、ネットカフェで     一夜を過ごすことを決めたのです。)
     しかし…国道沿いには、ネットカフェが見当たらず…またも途方に暮れる。
     そして体を襲う「寒さ」。この日は、お盆中にも関わらず、15℃前後だったと思います。
    バイクの体感温度は更に下がりますので、本当に寒かったのです。
22:00 ネットカフェが必ずあると考えられる100キロ先の青森市に目標を定め、向かう
23:30 青森市到着。ネットカフェを探す…
24:00 単独で探していたが、断念し地元の方にネットカフェの場所を聞き、やっとネットカフェ到着

この日の走行距離600キロでした。
本格的なツーリングは初めてというkuroちゃんには本当に申し訳ない気分でした。
本当はもっとゆるいスケジュールで回るものです。
だから「野蛮」な旅となってしまったのです。
計画系の研究室に所属しているのに、まったく計画性のない旅をしました(笑)←私はいつもそうですが…
私自身、都市計画の歴史について研究しているのですが、
前回のゼミで先生に
「都市計画の計画性うんぬんという前に、君の論文自体の計画性がないよ」
という厳しくも当然の指摘を受けました。
やっぱり旅においても計画性が出ない私。やっぱり計画性ないのですかね(泣)
研究については、どんどん勉強していきます(焦)

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二日目(青森ー十和田ー新郷ー三戸ー盛岡)
9:00 青森のネットカフェ出発。私は疲労感も特になく(後から襲って来ましたが…)ゆっくり休めました。
10:30 十和田への道中、なぜかダートを走りたくなり(kuroちゃんのバイクがオフ車でしたので、つい)
     八甲田山へ抜ける林道へ突入!
12:00 林道を抜け八甲田温泉へ到着(私の愛車は、やはり林道向きではありませんでした。体力の半分以上をここで消費して     しまいました。泣)
14:30 誤って十和田湖をスルーしてしまい、新郷村のキリストの墓へ(詳細は後ほど)
16:00 キリストの墓を堪能(?)し、一路盛岡へ向けてひたすら走り始める
18:15 盛岡着。

走行距離、おそらく350キロです。(この日は正確には記録していませんでした…ミスった)
何度も言います。
kuroちゃんごめんなさい。非常にハードなスケジュールでした。申し訳ないです。
そこで今回の本題!(今更すいません)「キリストの墓」です。
新郷村にあのイエスキリストのお墓がありました。
これは、俗説とも取れますし、安易にウソとも言い切れません。
とりあえず、新郷村の観光資源になっており、地域づくりの資源になっていました。
(キリストの墓の場所に行った感じは、ソフト面の整備より明らかにハード面の整備がされていましたが…)
キリストの墓という事実(不明ですが…)もそうですが、
これが新郷村にとってどういう意味をもつのか?
地域の人はどのように考えているのか?
非常に興味が湧くものでした。
キリストの墓が出て来たという話は、
昭和の初期に盛んになり、
その後さまざま調査が行われたようですが、
なぜその議論が盛んになったのか?という面も私にとっては非常に興味深いです。
そこにこの新郷村の歴史性がありそうですね。

また、まとまりのない文章になってしまいましたが、
今回のツーリングはいろいろと見ることができて非常に有意義な旅でした。日程を除いては…(笑)
今月は10日には、ゼミ合宿があるなどさまざま詰まっております。
冷蔵庫にある「まむしドリンク」にお世話になりそうです(本当はならないのが理想です。努力します!)

それでは9月、私にとっては、正念場ですが頑張って行きましょう☆